震災復興プロジェクト「陸前高田の味力」期間限定コラボレーション・メニューが1月21日(火)~24日(金) Cafeteria Sakufuにて提供されます!

2020.01.14

2011年、未曽有の大災害となった東日本大震災が発生しました。それ以来、文学部太田美帆准教授のゼミでは毎年被災地の岩手県陸前高田市を訪れ、地域の人々と交流を深め、復興支援を行っています。陸前高田市の新鮮な食材を使って期間限定学食メニューを提供する「陸前高田の味力」プロジェクトは、“陸前高田のことをもっと玉川の学生に知ってもらいたい”というゼミ生の熱い思いから始まったもので、今回で4回目を迎えます。

限定メニュー販売概要

  • 学生食堂のため一般のご利用はできません
  • 【販売期間】  
    1月21日(火)~24日(金)11:00~16:00
    • 日替わりでなくなり次第終了
  • 【開催場所】  
    玉川大学Cafeteria Sakufu(2階)
  • 【提供メニュー】
    1/21(火) スタミナ丼、りんごの小鉢つき(70食)550円
    1/22(水) わかめ天丼、りんごの小鉢つき(30食)550円
    1/23(木) 鉄板生姜焼き、りんごの小鉢つき(50食)550円
    1/24(金) ミラノ風カツレツ、りんごの小鉢つき(30食)550円
    ※陸前高田の特産品が 当たる抽選を実施
    1/21~24(4日間) わかめラーメン(1日20食)410円

※期間中、「工房めぐ海」のおやき(200円)をSnack Bar Green House(食堂内売店)で販売

スタミナ丼
わかめ天丼
鉄板生姜焼き
ミラノ風カツレツ
わかめラーメン

2018年の登場以来、好評を博している「スタミナ丼」と「鉄板生姜焼き」は今回も続投。民泊先のご親戚である熊谷精肉店・日益屋から取り寄せた上質で新鮮な豚肉を使用しています。浜作業でお世話になったマルテン水産の肉厚なわかめで作る「わかめ天丼」は、昨年に続いての登場。同じくわかめをたっぷり使った「わかめラーメン」は、プロジェクト発足時から不動の人気を誇るメニューです。小鉢のりんごは、民泊先のあんじょう農園で育てられた蜜の多い米崎りんごです。

今回は豚肉使用の新メニューとして「ミラノ風カツレツ」を最終日に提供します。この日は学友会の全面協力のもと、限定メニューを利用した学生に陸前高田のリンゴジュース、マスカットサイダーなどの特産品が当たる抽選会イベントを実施。また、Cafeteria Sakufu売店では今回も「工房めぐ海」のホタテやわかめ、りんごの入った「おやき」を販売します。

12月18日に太田准教授とゼミ生による試食会が行われ、最初に朔風館の宮下さんよりメニューの説明がありました。今回の新メニューは「ミラノ風カツレツ」はチーズをアクセントにトマトソースでいただく一品で、「ボリュームがありますが、女子にも人気が出そうな味でとても美味しい」との感想が聞かれました。どのメニューも見た目、味ともにみんなが最高評価をつける仕上がりとなりました。

昨年の反省を生かし、広報活動もより活発に

陸前高田へのゼミ合宿は8回を数え、2016年から現地での滞在は民泊となりました。今回は、文学部英語教育学科の4年生とリベラルアーツ学部3年の合同合宿で市内見学をはじめ、農作業や浜作業など、さまざまな体験をしました。また民泊として6軒のお宅にお世話になりました。

「ホストファミリーの方々が、みなさん『玉川の学生さんなら、またうちが引き受けるから』と言ってくださるんです。絶対にまたうちに来てね、と。とてもありがたいです」と語るのは太田准教授。合宿では民泊先の家業を手伝ったり、郷土料理を作ったり、ホストファミリーと一緒に陸前高田の“魅力”と“味力”を味わいます。

「陸前高田でいただく食事が本当に美味しいんです!この美味しさをみんなにぜひ知ってもらいたいと先輩方が始めた『陸前高田の味力』プロジェクト、今年も絶対に開催したいと思いました。後輩にもぜひ続けてもらいたいですね」と話すのは4年の沼澤愛梨菜さん。昨年までの反省を生かし、今年はさまざまな点を改良したといいます。
「まずは、ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)を徹底しました」。昨年は沼澤さんがプロジェクトリーダーを務めグループラインで情報を共有したところ、認識にズレが生じて食材発注のタイミングを逃してしまい、関係各位に迷惑をかけてしまったとのこと。今回はグループラインも活用しながら、大切なことは必ず個々に連絡する体制をつくりました。

「ポスターにも今年は力を入れています」と語るのは4年の向後博基さん。学食の方から「各メニューにコンセプトがあった方がいいのでは」と提案され、生産者の方々の食材に込める想いを紹介することに決めました。
「生産者の方々の農園名や顔写真、コメントを掲載します。震災を乗り越えたみなさんの強い想いがたくさん詰まっている食材なので、それを少しでも多くの学生に知ってもらい、陸前高田を身近に感じてほしいです」

3年の松田海優さんは、太田ゼミに入るまで、このプロジェクトを知らなかったそうです。「お弁当を持参しているので、学食の利用機会が少なくて。学内でポスターなどの広告を目にした記憶が全然ないんです。私のように開催していることすら知らないという学生が出ないよう、ポスターの掲示場所を再考しました。また、今年からサイネージ(電子掲示板)にも広告を出す予定です」
たくさんの学生に陸前高田の食材を味わってほしいとの思いから、広報活動にも熱が入ります。

被災地の復興をめざすとともに自分たちも成長

今回のプロジェクトのリーダーを務めたのは3年の岸彩加さん。メールでの各方面とのやり取りが大変だったそうです。
「学食と大学広報の方への連絡は私が、学友会の方への連絡は松田さんが担当しました。目上の方にどのように書けば失礼にならないか、送信ボタンを押すまで何度も読み返しました。また、自分勝手な解釈をしないよう、少しでも疑問点があれば必ずクリアにすることを徹底。食材発注担当の学生7人の統括も私の役目なので大変でしたが、4年生の先輩方をはじめ、みんなが支えてくれました。特に松田さんには全面的にサポートしてもらい、本当に感謝しています」

豚肉発注担当の3年高橋雄也さんは、ゼミ合宿で初めて陸前高田を訪問。思ったよりも復興が進んでいないことに驚いたといいます。
「市役所をはじめとした公共の施設はまだ仮設のままで、やはり自分の目で見ることは大切だと実感しました。知ったこと、感じたことを広く発信していくことが重要だと考えているので、このプロジェクトもその1つだと思い、力を入れています。豚肉の発注先は自分が民泊でお世話になったお宅なのですが、発注ミスのないようスケジュール管理に気をつけています」と高橋さん。リーダーの岸さんへの連絡は、ほう・れん・そうを意識しマメに行うことを心掛けているそうです。

「私も民泊先へのりんご商品発注担当なのですが、まるで第二の我が家のように迎え入れてくださったので、連絡をやり取りするのもまた楽しくて」と語るのは3年の渡部瑞紀さん。前々から、コラボメニュー提供時に朔風館に貼られる横断幕のことが気になっていたとのこと。

「被災地のために何かしたいと思っていたので、合宿での地元の方との交流や、学園祭での特産品販売、そしてこのプロジェクトなどゼミの活動を通して、震災被害に遭われた方にとって自分が少しでも役に立っているのなら、とても嬉しいです」

学生たちはプロジェクトの成功に向けて、自分の役割を理解し、試行錯誤しながら職務をしっかりとこなしています。

今年のテーマは「私たちと陸前高田の特別なめぐり合わせ」

太田ゼミはこれまで「復興支援」と「国際交流」をテーマに研究してきましたが、2019年からは「持続可能な社会」という観点からも研究を始めました。つねに新しいことに挑戦し、活動を広げるために、2018年12月には地元町田市と提携して「マチカフェ」というイベントにも出展。陸前高田の特産品を販売しました。
「マチカフェでおやきを買ってくださった方が、とてもおいしかったからと、販売元に直接電話で注文をしてくださったそうなんです。私たちの活動が実を結んだと実感でき、とても嬉しかったです。そんな“陸前高田とのめぐり合わせの機会”をもっともっと提供したいとの思いから、今回のプロジェクトテーマを『私たちと陸前高田の特別なめぐり合わせ』に決定しました。ひとりでも多くの学生に、陸前高田とめぐり合ってほしいです」(沼澤さん)

文学部の太田ゼミの活動は、リベラルアーツ学部に受け継がれます。震災からまもなく9年、現地を訪れるボランティアの数は激減しているそうです。陸前高田のさらなる復興を願い、これまでのご縁を大切に、太田ゼミはこれからも“陸前高田の味力”を発信していきます。

2019年度 陸前高田ゼミ合宿より
高田松原を守る会で植林している松の周りの草刈り作業
マルテン水産で浜作業
わかめの養殖で使うロープの清掃作業(左)
牡蠣の殻むき作業(右)
りんご園での農作業
最終日の夜、お世話になった方々と交流

東日本大震災復興支援プロジェクト「陸前高田の味力~私たちと陸前高田の特別なめぐり合わせ」

文学部英語教育学科4年

石瀬裕大 向後博基 佐野由美香 田中一輝 沼澤愛梨菜 山本すみれ

リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科3年

伊藤行雲 岸彩加 小林武 斉藤史哉 澁谷馨 杉山大征
高橋雄也 成吉彩 堀川花菜 松田海優 山本美月 渡部瑞紀

協力

Cafeteria Sakufu 玉川大学・玉川学園学友会

*ゼミ生が学内掲示用に作成したポスターはこちらをご覧ください。日替わりメニューを詳しく紹介しています!

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