2021年春開設を目標に「Consilience Hall 2020」の建設が始まっています。

2020.04.17

新時代の「全人教育」の展開として、科学技術と芸術の融合を目指す玉川独自の「ESTEAM教育」。それを具現化する教育・研究空間として“異分野融合のイノベーションを創出する人材育成の場”をコンセプトに「ESTEAMエリア」の整備が進められています。
今春、エリアの中核施設である「STREAM Hall 2019」が運用開始。続いて2021年春利用開始を目指して、現在「Consilience Hall 2020」の建設が進んでいます。

  • 緊急事態宣言に伴い、現在工事を中止しています。

「Consilience Hall 2020」は、「SCIENCE HALL(大学6号館)」と「ELF Study Hall 2015」の間に建てられる農学部、工学部、芸術学部が共有する実験・研究施設棟。部分的には教育学部とリベラルアーツ学部も利用します。
「Consilience」は“知の統合”などと訳され、まさに異なる学問分野が、出会い、融合する場となる予定です。

1階工房①②

編み籠をイメージした特徴的な外観は、雨水配管をルーバーの間にあえて見えるように配置。先進的なものづくり拠点ともなる校舎の機能を象徴しています。
1階には芸術学部と工学部の5つの「工房」が並び、2〜4階には各種教室やティーチングラボ(実験室)などの教育・研究の場を設置。教育・研究のニーズによってレイアウトを変更しやすいように空調、照明、実験設備を一体化させた「シーリングフリー」や天板なしの構造を採用。外観の特長ともなるメカニカルバルコニーによって設備配管のメインテナンス性と更新も容易になっています。

「Consilience Hall 2020」の建築全体としてはSDGsを意識した設計や配慮が随所に見られます。

関連するSDGs

17のゴールのうち、「③すべての人々に健康と福祉を」「④質の高い教育をみんなに」「⑥安全な水とトイレを世界中に」「⑦エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「⑧働きがいも、経済成長も」「⑨産業と革新の基盤をつくろう」の各ゴールに関してはそれぞれの評価項目をクリアするための工夫や努力が行われています。

たとえば光ダクトを利用した自然採光や外構緑化などによって省エネルギーに配慮するとともに、質の高い教育を提供できる環境にも力が注がれています。また、階段を通常より緩やかな勾配にしたり、多目的トイレを複数箇所に設置するなど、年齢性別にかかわらず多くの人にとって居心地の良い空間です。

以下に「Consilience Hall 2020」各階について紹介します。

1階

主に芸術学部と工学部の学生のものづくりの拠点となる絵画・工作、彫刻、ガラス工房、陶芸、ケムカーの各「工房」が設置されています。いずれの工房も道路に面した側がガラス折戸になっており、学生たちのものづくりの光景を見ることができる構造です。

工房 Glass Makers Room
陶芸
ケムカー
2階

各学科の授業が行われるフロアです。受講者の人数に柔軟に対応できる大・中・小の6教室が設置されています。

3階

工学部マネジメントサイエンス学科の教員研究室と数学系の学習スペースであるTEALルーム3室が設置されています。また、学生たちの憩いの場となるガラス張りの展望ラウンジもこの階に設置されます。

TEALルーム
ラウンジ
4、5階 ティーチングラボ
4階

農学部・工学部の実験室であるティーチングラボ(物理・化学系)が設置されます。これらの実験室は、教育研究内容の変化によって室内レイアウト・設備を変えられる構造になっているので、新しいテクノロジーや教育方法にフレキシブルに対応可能です。

5階

最上階は生物系のティーチングラボと教職課程の学生のためのティーチングラボが設置されています。後者は教育学部とリベラルアーツ学部の学生が理科教育の学習のために使用します。

来春の「Consilience Hall 2020」の完成で玉川学園の「ESTEAMエリア」構想は一つの区切りを迎えます。今後はこの環境を生かして異分野の学生と教員がコラボレーションを行う機会や教育プログラムがいっそう拡充され、玉川発の数々のイノベーション誕生が期待されます。