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総合人間科学研究の拠点となるHuman Brain Science Hall。その上棟式が関係者を集めて執り行われました。

2021.06.10

5月13日(木)、Human Brain Science Hall(以下HBSH)の上棟式が執り行われました。
当初の予定では昨年の4月に工事が始まり地鎮祭を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で取りやめに。建物自体は今年の9月に竣功を予定しており、構造躯体工事が完了し総仕上げが始まるこのタイミングで上棟式を執り行う運びとなりました。

HBSHは総合人間科学研究(ヒューマンサイエンス研究)の拠点となる新研究施設。社会心理実験室、脳波室、MRI室、心理実験室、生化学解析室といった学内に分散している関連研究施設を一つに統合することで、生産性と革新性を高めるとともに、知の集約化をめざしています。さらに学内外の連携、研究分野や世代を超えた交流を促進させ、さまざまなコラボレーションの拠点としての機能も図っていきます。HBSHは研究センター棟やFuture Sci Tech Labに隣接する場所に建設されることで、この一帯は学術エリアを形成。HBSHはこのエリアを訪れる際に最初に目にする建物であり、「顔」となるシンボル的存在です。施設内にディスカッションエリアやレクチャールーム等も設けられ、研究のみならず教育や交流を促す活気あるラボラトリーとして活用するよう期待されています。
また最先端の研究が行われるヒューマンサイエンスの拠点にふさわしく、最新の工法により安全で快適な環境が提供されます。従来のRC構造とは梁の向きを逆にし、本来、天井部に設置される各種設備を床下の設備スペースに納めることで、地震時の天井落下を防ぎ、研究員や実験機器の安全性を確保。設備更新の際、天井を傷めることなく改修することが可能になるなど、構造形式と設備計画が工夫されています。

上棟行事に先立ち、学園関係者および建設関係者が建物内1階に集まり修祓式を執り行いました。ソーシャルディスタンスを考慮して出席者は限定され、その他の関係者はリモートによる参加となりました。鶴間熊野神社の池田宮司による神事が厳かに行われた後、小原芳明学長から挨拶がありました。「1976年に工学部の一研究室でスタートした脳科学ですが、文部科学省の支援事業にも採択され、今日に至りました。脳の研究は、人間にとってファイナル・フロンティアだと言われています。この施設で、可能な限り脳の研究を進めていければと思っています」。

修祓式終了後、関係者全員で屋上に上がり上棟行事を行いました。まず池田宮司による四方固めで清祓いの儀を行った後に上棟行事に移ります。一般的な木造建築とは違い、RC構造のHBSHでは小原学長をはじめ関係者代表が振幣を振り、コンクリートを型枠へ流し込み、その型枠をハンマーで叩いて行われます。そしてその都度「千歳棟!」、「万歳棟!」、「永永棟!」と唱え、屋上に集まった工事関係の各部門代表者も「オー!」と応えます。こうしてHBSHの末永い安全を皆で祈願し、この日の上棟式は終了しました。

小原学長の話にもあったように、私たちの脳には解明されてないことが数多く残されています。これまで学園内に点在していたさまざまな研究施設が、脳科学を中心にHBSHに統合することで、これまで以上に深く広い研究が行われることが期待されます。また大学各学部との連携やK-12の学習への活用といった教育への還元も、今後は増えていくことでしょう。多くの可能性を感じさせるHBSH。9月の完成予定が今から楽しみです。

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