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便利で役に立つデザインを!工学部エンジニアリングデザイン学科「デザインパテントコンテスト」優秀賞の表彰状授与式を執り行いました

2022.03.18

2022年3月8日、「デザインパテントコンテスト」で優秀賞を受賞した工学部エンジニアリングデザイン学科3年安部日菜子さんの表彰式がSTREAM Hall 2019にて執り行われました。

このコンテストは、日本の次世代を担う若者が自ら考え出した創作・デザイン(意匠)を通じて知的財産権制度への意識と理解を深めることを目的とし、特許庁・文部科学省・日本弁理士会・(独)工業所有権情報・研修館が共同で主催しています。

本学では2017年度から同学部エンジニアリングデザイン学科の黒田潔教授指導のもと1年生から4年生の希望者が応募。2020年度から同学科の平社和也助手も加わって、毎年結果を残しています。そして安部さんの受賞により、優秀賞は5年連続となりました。 安部さんの作品は「書見台」。766件の応募から選ばれた優秀賞(意匠登録出願支援対象)30作品の1つです。表彰式は、特許庁へ意匠権取得のための出願書類を提出したタイミングで執り行われました。

左から 相原教授 安部さん 平社助手 黒田教授

工学部長の相原威教授から授与され、賞状を眺めて笑顔をのぞかせる安部さん。黒田教授、平社助手も同席し、STREAM Hall 2019内の3Dプリンターで作成した試作品をもとに、作品の報告をしました。

オンライン授業の際、学修スペースはパソコンや教科書が広がり、ノートをとる十分なスペースがなく、繁雑になりがちです。なんとかスペースの有効化を図りたいと考えたのがこの作品です。サイズは縦12cm×横18cm×高さ24cm。書籍やノートの大きさに合わせて安定感を保ちながら、上部・左右のアームで自由に調整できることが特長です。横は最大45cm、高さは35cm、A3サイズまで伸ばして使用が可能になります。実際にノートをはさんでみると、うさぎが手でページをおさえているように見えます。安部さんは「大人から子供までどこかほっとできる親しみやすいものにしたかったので、このデザインにしました」と相原教授に説明しました。

安部さんの作品は内部の構造までしっかりと図面に落とし込めていたと言う平社助手。「カタチにする技術も受賞につながった」と評価します。そして相原教授からは「優秀賞の受賞はすごいことで、そう簡単には取ることはできません。人の生活を豊かにするにはデザインが必要です。これからはデザインの時代になります。今後も技術を磨き、高めてくれることを期待しています」とエールを送りました。

黒田教授は、「工業デザインでは当たり前に使っているものでも、なにか不便なところはないかと常にアンテナを張っていることが大切」と言います。大学に入学してから、たくさんの知識が書かれている教科書を読むことがおもしろくなったという安部さん。大好きな教科書をしっかり読めるようにしたいという思いが、作品のアイディアにつながったことは間違いありません。4月からは最終学年として、黒田教授の研究室でルビー単結晶育成の研究を行う傍ら、デザインパテントコンテストへの応募も予定しています。残り一年、さまざまなことにチャレンンジし、有意義な学生生活を過ごしてほしいと思います。

*写真は撮影時のみマスクを外しています

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