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Introduction to Japan: Arts & Science授業後半の報告 伝統と現代をつなぐ異文化理解、グループ報告会COILの実践

2023.09.15

複合領域研究Introduction to Japan: Arts & Science後半授業は、主に異文化理解について、教育、ビジネス、観光、マンガ、AI翻訳、掛軸と絵巻物、コンピュータミュージックから紐解き、ディスカッションと体験を通して学びました。学生たちは農学部・文学部・経営学部・芸術学部・リベラルアーツ学部と多彩な学部から20名が参加しています。最終オンライン報告会では、6つのグループに分かれてテーマごとに発表しました。オンライン報告会には、米国ドレクセル大学の学生・及び卒業生がゲストとして参加。活気あふれる最終回となりました。

教育学部の大谷千恵教授の授業では、国によって「道徳」にも異なる価値観があることが示唆されました。経営学部の飯村龍一教授の授業では、アンケート形式で学生たちは自分の思考性を分析し、どの国のビジネスの進め方と適応しやすいかを考える機会になりました。観光学部の法島正和教授の授業では観光における本物体験を問う議論、そして、工学部の岡田浩之教授と水地良明講師の授業で履修生たちはAI翻訳を試しました。チャットGPTなどの話題もあり文化の壁を越えつつある技術の進歩を学生たちは間近に感じる刺激的な回となりました。リベラルアーツ学部の田中素子教授の授業では、近代日本のマンガと英国、フランスと米国の事例を比較しました。各国によって文字と絵の組み合わせや色彩などの違いが浮き彫りになり、あらためて日本のマンガの独自性にも気付きました。芸術学部リー・ジョナサン教授の授業「コンピュータ音楽の歴史」は、記録媒体の進歩と表現の拡張の関連が特に印象的でした。教育博物館の萩原哉准教授は、伝統的な日本絵画の鑑賞の作法を学生たちに指導。実際に掛軸と絵巻物を手に取り、鑑賞する体験をすることができました。

田中素子教授のマンガのご講義とグループワークでマンガの魅力に迫る
岡田浩之教授と水地良明講師によるAI翻訳の解説と体験でコミュニケーションを考える
萩原哉准教授のご指導で日本の掛軸と絵巻物に触れ、鑑賞の作法を体感する
多くの学生たちが参加し、活発なオンライン報告会になりました

グループワークでは、日本の「和菓子」、「文具メーカー」、「アニメと日本食」、「日米のヒーロー比較」、手塚治虫「火の鳥 鳳凰編」、日本の特撮映画「ゴジラ」の6つのテーマに取り組みました。オンライン報告会では、全チームが英語で発表した後、小グループに分かれてディスカッション時間を設けました。ドレクセル大学の学生たちからは、主役の表現について「日本のアンチ・ヒーローは?」という興味深い質問や、映画「君の名は」のエピソードになぞられた質問にも積極的に返答している玉川の学生たちの姿が印象的でした。
手塚治虫「火の鳥 鳳凰編」について、学生たちは、仏教の輪廻や制作年の世相と社会批評を含め、複雑な解説に果敢に挑みました。ドレクセル大学日本語学科の平塚ナタリー先生から称賛と励ましの講評をいただきました。当日参加していた玉川の学生と交流経験のあるドレクセル大学の卒業生からも「日本文化への造詣の深さが伝わった」と称賛のコメントをいただくことができました。
この授業では、前半に日本の生態系・自然環境を学び、それが日本固有の文化・経済活動・芸術表現・言語を構築していることを学び、後半で、様々な角度から異文化理解を学び、日本を立体的に見てきました。それらをもとに、海外の方に日本を紹介するという取り組みは、学生たちには改めて自国日本を見直す貴重な経験となりました。次年度も海外の学生と共に日本について学ぶことを楽しみにしています。

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