アメリカ・ドレクセル大学からの交換留学生が玉川での経験を振り返ります。
2024年度春学期に来学したドレクセル大学の学生たちは主に芸術学部で授業を履修するほか、体験授業・課外活動(クラブ・サークル)にも参加して、玉川の学生と交流を深めました。留学生をサポートしたジョナサン・F.リー教授がインタビューしたコメントを紹介します。
アレグザンダー・トーマス・サンチェズさん
はじめて陶芸を体験しました。制作のプロセスが学べてとても興味深く感じました。椿敏幸先生の指導はとても丁寧で親切でした。
「和楽器指導法」はもっとも好きな授業の一つでしたね。清水宏美先生とクラスメートが私をフォローしてくれましたし、友人もつくることができました。三味線も上達したかなと思います。
コリーン・シュムコー先生の 「Japanology」では、先生の熱意あふれる講義からたくさんの知識を得られました。他も含めて、玉川大学の授業はどれもすばらしく、この経験を大切にしたいと思っています。
ソフィ‐サトゥー・アブデゥライさん
「和楽器指導法」は、和楽器にふれて体験的に学べる授業でした。クラスメートは授業で私が内容を理解できるように配慮してくれて、とても参加しやすかったです。ただ見るだけではなく、ともに学べる環境が整っていたと思います。
ジョハナ・ブレア・マリー・ジャービスさん
朝川万里先生が担当する授業、「Academic Communication」は、英語と日本語を使って行われました。日米の文化の違いについてコメントを求められる機会がたくさんあって、インタラクティブな授業になり楽しかったです。他のクラスメートからの質問に驚くこと、戸惑うこともありましたが、同時に多くを学び合う経験になりました。
芸術学部の和太鼓と日本舞踊の公演を見たことで興味が湧き、岡村久美子先生(五代目家元 辰巳久美子)に日本舞踊を学びました。浴衣の着付けとたたみ方に始まり、正しいお辞儀、姿勢、所作の基本を学べたのは貴重な経験でした。
稽古についていくのは大変でしたが、踊りの流れを覚えることができ達成感がありました。帰国後、家族や友人に習ったことを披露するのが楽しみです。
バスケットボール・サークルの「West Side」、バレーボール・サークルの「VDR」に参加しました。スポーツ好きの私にとって、気軽に参加でき、友人もたくさんできる点で、玉川大学のサークルはとても有意義な存在でした。
勝ち負けにこだわることなく、レクリエーションとしてスポーツを楽しめるチームは地元フィラデルフィアにはないのです。活動に参加することで、新しい友人が増え、スポーツを愛する気持ちを取り戻すことができました。
「E.S.S. (English Speaking Society)」にも参加しました。母語が英語の私には「E.S.S. 」の活動は「楽しい!」の一言に尽きるものでした。
幹部の学生はみんなを巻き込む雰囲気づくりが上手で、メンバーと語学学習ゲームに熱中する時間はあっという間でした。ここで経験した語学学習のプロセスを日本語の学びにも活かしたいです。
マーコー・コバチェビックさん
「Japanology」は以前から関心のあった日本の歴史について学べる授業でした。非常に熱心なコリーン・シュムコー先生から毎回興味を惹かれるトピックが提示され、活発な質疑応答が続きました。
授業を受けることで、日本の歴史と文化について理解が深まりました。日本国内の旅行のプランについてもアドバイスをもらいました。
日本の陶芸の趣きのある表現が好きでした。だから実際に作品をつくることができてうれしかったです。今回の経験から、陶芸作品に対する新たな視点を得られましたし、作品への敬意も深まりました。
「弓道部」に体験入部したことで、弓道からだけでなく、弓道に励む仲間の学生の姿勢からも多くを学びました。
初心者なりに、弓道のしきたりをふくめて知ることで、新しい視点を得られたと感じます。部活が終わったあとは、部員との交流を通して、日本の習慣や余暇の過ごし方を教わりました。