きらぼし銀行による寄附講座、トップアスリートから夢を持ち、努力することの大切さを学ぶ「夢の教室」に5年生が参加しました。
トップアスリートに聞く、夢を持つことの大切さ
11月13日(木)、14日(金)、12月2日(火)の3日にわたり、玉川学園5年生を対象に、公益財団法人日本サッカー協会による「夢の教室」が開催されました。「夢の教室」は「JFAこころのプロジェクト」の一環として行われているもので、子供たちに「夢を持つこと、そのために努力をすることの大切さ」を伝えることを目的としています。そのために学校へ派遣されるのが、さまざまな競技のトップアスリートの方々など各界で活躍してきた「夢先生」です。玉川学園では、2022年より「夢の教室」を実施しており、今回も継続して支援いただいているきらぼし銀行様の寄附講座として開催が実現しました。
11月13日は元女子野球日本代表選手で野球のクラブチームで監督を務めている片岡安祐美さん、11月14日と12月2日は元競泳選手でオリンピックのメダリストでもある松田丈志さんが夢先生としてそれぞれ来校。夢を持つことの大切さについて、ご自身の経験やその想いを子供たちに伝えてくださいました。


皆で協力し、目標を達成することに挑戦!


「夢の教室」は二部構成となっており、まず中央ホールで「ゲームの時間」に取り組むことから始まります。夢先生が登場すると、子供たちは大喜び。ここでは夢先生と一緒にアクティビティを行います。片岡さんの実施クラスでは「だるまさんが転んだ」形式で、アシスタントさんからボール奪取を試みることに。ボールを投げてからキャッチするまでの間はアシスタントさんに近づくことができますが、キャッチをした時点で一人でも動きを止められないと、全員がスタート位置に戻らなければいけません。なかなかアシスタントさんに近づけず、ボールが奪えない子供たち。すると片岡さんを中心に、作戦会議が始まります。皆で意見を出し合いながら、最後まで挑戦し続けました。
一方の松田さんの実施クラスでは、ボールを手渡しでゴールまで運ぶというアクティビティに全員で取り組み、タイムを短縮することに挑戦。当初は21秒かかっていましたが、皆で考え、最後は9秒台まで記録を更新することができました。このアクティビティでは結果を出すことと同じくらい、想像力や協調性といった目標を実現するまでの「過程」に重きが置かれています。そして皆で考えた案が上手くいった時には、大きな歓声が上がりました。






自分の夢を目指し、人の夢を応援できる人に


「ゲームの時間」終了後は各教室へ移動し、夢先生による「トークの時間」になります。ここでは夢先生が夢を持つことになったきっかけや、それを実現するためにどんなことに取り組んだのか、といったことを子供たちに紹介。
片岡さんは甲子園での高校球児の活躍を見て、「あの舞台に立ちたい」と思ったことで、男子に交じって小学校から野球を始めたそうです。その後、右腕を怪我したり甲子園には行けなかったりと挫折もありましたが、叶えたい夢を変更し、女子野球日本代表に選ばれ世界選手権で二連覇を果たします。
そして松田さんも、10歳で初めて出場した競泳の全国大会では最下位だったものの、努力を続けて14歳で優勝したエピソードや、オリンピックでの経験などを子供たちに話してくださいました。
夢先生の話を伺った上で、子供たちは「将来の夢」と、「そのために今できること」を配られた夢シートに書いていきます。「大谷翔平選手だって、皆さんと同じくらいの頃は、特別なことはしていなかったと思います。でも、毎日できることを続けることが大きな力、一歩になります。夢は人それぞれ。常に夢を持って努力し続けると同時に、他の人の夢を応援できる人になってください」と片岡さん。そして松田さんからは、「好き、楽しいを大切に」「たとえ失敗しても、それが成長につながる」と想いを語りかけてくださり、その言葉を、子供たちも真剣に聞いていました。
玉川学園の創立者・小原國芳が「大きな夢を持ってほしい」「一つでも多くの夢を持ってほしい」と願い書いたのが、キャンパスのあちこちで見かける一画多い「夢」の文字です。今回の「夢の教室」をきっかけに、子供たちが多くの夢を持ち、その夢に向かって努力していくことを願っています。





