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4年間の集大成を自分たちの力で展示。玉川大学芸術学部 「卒業制作展・コンサート2025 The Arts Garden」を開催

2026.05.28

2026年2月19日から22日にかけて、玉川大学芸術学部アート・デザイン学科4年生による「卒業制作展・コンサート2025 The Arts Garden」を開催しました。場所は多くの観光客で賑わう横浜赤レンガ倉庫1号館です。自身の作品を「公共の場に展示する」というプロの表現者としてのチャレンジ。今年も広く一般の方々にご鑑賞いただき、学部長による表彰も行われました。

多様な専門性が交差するミックスドメディア

アート・デザイン学科では、4年次の必修科目「アート・デザイン卒業研究Ⅰ・Ⅱ」で学修の成果を卒業制作や卒業研究にまとめます。「The Arts Garden」は、秋学期の選択科目「エキシビション」を履修した4年生が、自分が取り組んだ卒業制作を展示・発表するもので、2025年度は105名が参加しました。

美術、デザイン、メディアアート、映像、空間表現、総合造形、コンピュータ音楽などを総合的に学ぶのがアート・デザイン学科です。「エキシビション」の科目を担当する赤山仁教授は「ミックスドメディアが本学科の特徴です」と話し、平面、立体、映像、ゲーム、音楽、インスタレーションなど実に多様な形態で、学生たちの豊かな想像力と創造性が表現されていました。

赤山教授は、「芸術学部は芸術による社会貢献をモットーとしていて、学生たちは世の中の課題解決にアートがどのように関われるかを考えています」と話します。バナナの皮のアップサイクルを体験できるカフェや、目の不自由な方も触って感じられる立体作品、大人も楽しむお子様ランチ専門店の提案など、学生たちの社会的な視点を反映させた作品が目をひきました。

  • アップサイクルカフェ【BANÉ】

    ヨナサン ジャスミンさん/佐藤 花菜さん
    バナナの皮を再利用し、新たな価値を生み出すアップサイクルカフェ。

  • 海を感じよう

    赤松 武彦さん
    視覚に頼らず、多感覚で感じられるユニバーサルアート。

  • お子様ランチ専門店 hughug −はぐはぐ−

    工藤 里紗さん
    大人も楽しめるお子様ランチ専門店のブランディングプロジェクト。

バレエの演目をイメージしてガラスの器と和菓子を創造したり、ガラスのプレートを通じて光を表現するなど、自作のガラスを用いた作品も多数ありました。玉川大学のキャンパスにはガラス工房があり、多くの学科生たちがガラスアートの貴重な経験を積んでいます。アート・デザイン学科で知ったガラスの魅力を卒業制作に反映させていました。

  • Ичигоичиэ

    鹿又 大輝さん/佐藤 花菜さん
    上演されるバレエを、季節や言葉、物語を映す和菓子で形に残した。

  • ひかりの揺らぎ

    林川 花さん
    自然の木漏れ日と水面の波紋をガラスと光の演出で表現。

ほかにもプロジェクションマッピングやミュージックビデオ、美しく製本された論文など、さまざまな作品で会場は彩られ、コンサートも開催されました。これらすべてを対象に、グランプリの「学部長賞」(メディア表現コース1作品、美術教育コース1作品)、入賞の「学部長奨励賞」(メディア表現コース5作品、美術教育コース1作品)が選ばれました。

  • Q

    メディア表現コース 渡邊 寧々花さん
    ※学部長賞

  • Silent in the Dream

    美術教育コース 山崎 桜楽さん
    ※学部長賞

  • 人工光

    メディア表現コース 小泉 綾乃さん
    ※学部長奨励賞

  • THE MASK -IN MY MIND-

    メディア表現コース 椎橋 真輝さん
    ※学部長奨励賞

  • KOMERU-想いを折り重ねる、日本酒の 贈りもの-

    メディア表現コース 桑原 里奈さん
    ※学部長奨励賞

  • Look up

    メディア表現コース 藤間 恒輝さん
    ※学部長奨励賞

  • MiniMania

    メディア表現コース 澤柳 天音さん
    ※学部長奨励賞

  • The last survivor

    美術教育コース 秋元 寛奈さん
    ※学部長奨励賞

緊張感とプロ意識が求められる「エキシビション」

「The Arts Garden」が単なる卒業制作展以上の意義をもつのは、搬入・搬出から接客まで、展示のすべてを自分たちで行う点にあります。科目「エキシビション」は玉川大学が力を入れるプロジェクト型授業であり、学生たちは、会場のルール、リスクマネジメント、作品の見え方、周囲とのハーモニー、説明の仕方などを学びながら準備を進めてきました。

「展示にはいろいろな要素が関わってくるなか、グループ展として調和することが大事です」と赤山教授。互いに空間をつくりあっているので、たとえば光や音なども考慮しなくてはなりません。設置してみたら動線が異なってしまったり、一番感じて欲しいところを観客が気づかないなど、さまざまなことが分かって現地でアップデートを重ねる学生もいました。
「学生たちは、お客様により良く作品を観てもらうことを学びながら卒業制作をつくってきました。それが社会のなかでどのように評価されるのか。そのことを意識する最後の場がこのThe Arts Gardenです」と赤山教授は話しました。

学生が4年間で大きく変化させるのは「社会的な視点」だそうです。実践的な授業によってさまざまな社会人と触れ合いながら、「世の中に自分の表現を見せるとはどういうことか」を学んできました。
今回の発表をもって多くの学生は社会に羽ばたきます。玉川大学で養った感性と実践力を活かし、卒業後はさまざまな分野で「アートの心を持った優れた職業人」として活躍していきます。

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