『全人』2017年7/8月号 No.818より
2017年7/8月号 No.818
特集は、2016年度から幼稚部と1年生で始まったバイリンガル教育「BLES-K」と「BLES」を取り上げました。グローバル社会において、語学の習得は将来の選択肢を増やし、子どもたちの可能性を広げます。英語と、母語である日本語をしっかりと学ぶ玉川独自のプログラムを、幼稚部と1年生の1日を追いかけながら紹介。BLESクラスの教員や保護者の声もピックアップしています。
「研究エッセイ」では工学部の小酒井正和准教授が、ネットワーク化された社会と教育現場におけるICT活用を解説。2020年にプログラミング教科の必修化を控える今、現場の即戦力となれる教員養成にも力を注ぐ小酒井研究室。幅広い活動内容にご注目ください。

-
2名の教員が日本語と英語で指導する、BLESクラスの音楽の授業の様子。日々の活動で英語にふれながら、生きた言葉を自然に獲得していく
BLES‐KとBLESの導入に合わせ、すべての児童が日常的に英語に接する環境が整ってきました。教室の入り口にあるクラス名の表示や、毎月の道徳教育目標をバイリンガル表記にしたり、音楽や体育などの授業をBLES教員と教科教員が連携して行うなど、一般クラス*の児童が英語を学ぶ機会も大きく増えています。
たとえば音楽の授業では、英語の歌はネイティブの教員から、日本語の歌は日本人の教員から学ぶチームティーチングを、1~4年生の全クラスに導入しています。母語である日本語をしっかりと学ぶという基礎は、BLESクラスも一般クラスも変わりません。- 1、2年生とも1学年4クラスのうち、BLESクラスは2クラス
「玉川全体でバイリンガル教育を」後藤 健 p11
-
授業でITを使いこなし、多様な学びを引き出す小酒井正和准教授。ドローンやロボットを活用した企業との連携や、教育手法の開発にも取り組んでいる
私は2007 年の着任時から玉川大学の学修支援システムである「Blackboard@Tamagawa(Bb)」をフル活用しています。Bbに公開したビデオ教材を事前に学生が視聴して知識を修得し、その知識にもとづきディスカッションやグループワークに取り組む反転授業、スマホのアプリを使って意見を教室中で交わす授業など、IT 活用を前提としたアクティブ・ラーニングを推進しています。(略)
子どもたちの問題解決力、IT活用力などのスキル養成の必要性が叫ばれる中で、彼・彼女たちを教える教員にもその資質が不可欠であることは明白です。こうした教育ニーズを踏まえ、教育ICTの面でも即戦力の教員となるには、学生のうちに精通していなければなりません。研究エッセイ「IoT時代を踏まえた教育研究の実践」小酒井正和 p24
目次
- [特集]玉川のバイリンガル教育
BLES-K[幼稚部]の1日 & BLES[低学年]の1日
BLES-Kの活動紹介|英語の時間
BLESの授業紹介|音楽
Interview with Teachers
Parents’ Voices & 教育部長(K-4) 後藤 健 教諭
BLESからIBへ 学園教学部長 渡瀬恵一 教諭
故きを温ねて 47
「広く世界を知ったホンモノの日本人を目ざしての全人教育」…白柳弘幸 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 行事報告 英語劇部 新人歓迎公演…坪井佑夏
- 玉川のアクティブ・ラーニング 9
高学年公民科 中里孝男 教諭の授業 - 生涯学べ 51
六山和弘 長崎県五島市立嵯峨島小中学校教頭 - 研究エッセイ
IoT時代を踏まえた教育研究の実践…小酒井正和 - 玉川玉手箱 12 〈もしも〉を真実にする人…佐藤由紀
- 今月の一労作 42 ラウンドスクエア・ジュニア会議
- キャリアナビゲーション ’17
株式会社奈良機械製作所 髙松史絵さん+第2回就職ガイダンス - 学園日誌…小原芳明
- Book Review 148 『蜜蜂と遠雷』…平高典子
- 教育博物館館蔵資料紹介 300 「器台形土器」…菅野和郎
- 玉川の仲間たち 「ハシブトガラ」…金井秀明