『全人』2020年1月号 No.845より
2020年1月号 No.845
巻頭特集では「働き方のいま」と題し、社会の第一線で活躍する4名の先輩方にインタビュー。玉川の丘で過ごした時間を振り返りつつ、仕事への思い、とある1日のタイムスケジュールなどについてうかがいました。11月に行われた「玉川大学コスモス祭2019」の報告記事も掲載。「研究エッセイ」ではK-12で美術を教える栗田絵莉子教諭が、IBプログラムで取り組む国際標準の美術教育の実践
について執筆。生徒の作品を本人のコメントとあわせて紹介しています。
表紙写真=岩崎美里

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玉川学園女子短期大学を卒業後、日本航空に入社。乗務生活のかたわら、2006年から社外活動として酒サムライコーディネーターを名乗り、日本酒振興に携わった平出さん
本場のワイン関係者に日本ワインを紹介することもあったんですが、「良くできている」と上から目線の評価で残念に感じていた頃、京都の蔵元さんで絞りたての大吟醸を飲む機会がありました。飲んだその瞬間、「利き猪口の中に日本が詰まっている! 米と水からできている日本酒はワインに負けない醸造酒だ」と啓示のように感じました。同時にそれまでワインを学んで経験したことが、走馬灯のように頭に浮かび、日本酒を世界のSAKEにすれば、日本の文化・風土・歴史を愛する人を海外に増やせると確信したんです。
「SAKEから観光立国」 セカンドキャリアで追う夢
株式会社コーポ 幸 代表取締役・酒サムライコーディネーター p10 -
2019年9月26日、玉川大学は千葉工業大学と連携協定を締結。千葉工業大学の前身である興亜工業大学は、本学創立者小原國芳の全人教育の理念を掲げ玉川の丘に誕生した
小原國芳は玉川における大学設立の構想を1941年の時点で明らかにしています。その名称は、当初「玉川塾工業大学」だったものの、時局を反映して「興亜」となりましたが、「玉川学園教育の延長」(玉川学園教授・田中末広)として1942年に出発しました。
興亜工大の学監となった小原國芳は『全人』(1942年6月号)誌上で、「工大教育の目標」を述べています。そこでは「全人教育」「労作教育」などを掲げています。「自ら学び、自ら体験し、自ら思索し創造」することや「技術家たると同時に全人であらねばならぬ」ことも強調しており、興亜工大の教育に玉川の教育と同じくするものがあったことが窺えます。玉川の丘にあったもうひとつの大学
全人教育を掲げた興亜工業大学 p22
目次
- [特集]働き方のいま
interview
株式会社テレビ朝日 貴島彩理
【高等部2008年卒業】
山菜料理旅館「出羽屋」四代目 佐藤治樹
【経営学部観光経営学科2011年卒業】
公益財団法人 山階鳥類研究所 齋藤武馬
【農学部農学科1997年卒業】
株式会社コーポ 幸 代表取締役、酒サムライコーディネーター 平出淑恵
【女子短期大学教養科1983年卒業】
K-12「仕事」にふれる学び
大学 玉川大学のキャリアの学びと就活支援の取り組み
故きを温ねて 74 「夢を實現せんがための斷えざる努力」…白柳弘幸 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 玉川大学コスモス祭 2019
- TAMAGAWA’S PAST and PRESENT
全人教育を掲げた興亜工業大学 - 研究エッセイ
国際標準の美術教育…栗田絵莉子 - 玉川玉手箱 24
意志が温度を上げるとき…平社和也 - 教育探訪 10
ネット時代の読書…中西 茂 - キャリアナビゲーション ’19
千葉県警察千葉南警察署 山田 光さん+就活Q&A - 学園日誌…小原芳明
- Book Review 175 『植物の生存戦略』…泊 由紀子
- 教育博物館館蔵資料紹介 327 「クロヅル」…菅野和郎
- 玉川の仲間たち 「アズマヒキガエル」…有泉高史