『全人』2024年1月号 No.889より
2024年1月号 No.889
幼稚部は年少うさぎ・りす組(3、4歳)、年中こあら・ひつじ組(4、5歳)、年中しか・きりん組(5、6歳)の、3学年6クラスで保育を行っています。遊び場は、園庭や経塚山、さらにキャンパスの外に。幼稚部のとある1日に迫ります。卒園後も活躍する生徒たちのインタビューも収録しています。4年ぶりの通常開催が実現した「玉川大学コスモス祭2023」を4ページで紹介。「研究室訪問」にはロボット工学を研究する工学部の水地良明講師が登場。「EDUCATION REPORT」ではK-12探究学習研究会の模様を報告します。
表紙写真=岩崎美里

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すべての「遊び」は教育活動であるとの理念を基に、幼稚部では日々「自発的な遊び」が展開する。教員は個々の成長過程や保育環境への配慮などに常に気を配り、園児が自ら育とうとする力を伸ばす
「私たちを信頼して、幼稚部を好きな場所にしてもらうためにも、『今日も来てくれて嬉しいな』『先生はみんなのことが大好きなんだよ』のように、子どもたちにもしっかりと伝わるような率直な言葉をたいせつにしています」(うさぎ組担任・伊東麻衣子教諭)。
遊びを通して人との関わり方を学び、想像力を育み、夢中になれるものに出会う年齢。だからこそ遊びの時間がもっとも長いのが年少組です。好奇心をくすぐる多様な体験ができる環境と時間を幼稚部は提供しています。
よく晴れた9月の終わり、園児たちは園舎から足を踏み出し、ドングリを求めて秋の丘めぐりに出かけました。二人一組で手をつなぎ、歩道は手を挙げて横断。そしてK‐12中央校舎前に広がる芝生や記念グラウンドへ。一心にドングリを拾い、形の違いや大きさを比べ合います。園舎に戻ると早速、ドングリの絵本で確認する姿も。安心を土台に、冒険の毎日がつづきます。年少組 世界に踏み出す小さな一歩
好きを見つける自然体験 p4 -
9年生全員が行う「学びの技」の発表。研究テーマに関する考察の過程を1枚のパネルにまとめて解説し、仲間や教員からアドバイスを受けることで、さらに学びを深めていく
K‐12での長年の実践をもとに10月28日、「玉川学園K‐12探究学習研究会」が開催されました。テーマは「K‐12一貫教育による思考力・探究力の育成 〜考えることが楽しい! 主体的に探究するカリキュラム〜」です。
午前の部では大学教育棟 2014での開会式のあと、K‐12中央校舎を会場に、「データサイエンス」(8年生)、「学びの技」(9年生)のほか、「SSH課題研究」(10、11年生)、「自由研究」(12年生)などに取り組んでいる生徒たちを中心に発表が行われました。
アトリウムやラーニング・コモンズでは、自分の研究を紹介し、生徒や教員、教育関係者からの質問に答える姿が見られました。また幼稚部年長児、1〜4年生の取り組みは、動画による発表で紹介されました。EDUCATION REPORT
玉川学園 K-12探究学習研究会 p22
目次
- [特集]きょうの幼稚部
年少組 好きを見つける自然体験
遊びは学び
年中組「自発的な遊び」が学びの機会に
年長組 みんなを思う気持ちが成長の糧
豊かな体験を生むK-16の連携
成長した玉川っ子たち
10年 米澤麻裕さん/11年 早川あみさん/12年 服部京介さん - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 玉川大学コスモス祭2023
- EDUCATION REPORT 玉川学園 K-12探究学習研究会
- CAMPUS TOPICS K-12中央校舎 待望のパン販売所再開
- CAMPUS TOPICS 福島県川内村と連携・協力に関する協定を締結
- 史料は語る 15
「子供は遊戯をしないと馬鹿になる」…白柳弘幸 - 先生の横顔 3 Secondary Program Division 吉田遼太郎
- 研究室訪問 28 工学部 水地良明
- キャリアナビゲーション’23
株式会社サトー 大塚天人さん+就活Q&A - 学園日誌…小原芳明
- Book Review 219 『踊りの愉しみ』…青山典靖
- 教育博物館館蔵資料紹介 371 『幼稚園』…宇野 慶
- 玉川の仲間たち 「キンチョウ」…上原 歩