『全人』2025年10月号 No.908より
2025年10月号 No.908
10月号の巻頭特集は「表現を求めて」。玉川が12の教育信条のひとつに掲げる「個性尊重」は、自己表現の探究を支えることで一人ひとりをより魅力的な人間へと高めることを目指しています。本特集では陶芸、演技、ダンス、ファッション、書、イラストレーションの世界で表現活動にとりくむ6人の卒業生にそれぞれインタビューしました。「研究エッセイ」では、危険生物対策の専門家として活躍する農学部の西海太介非常勤講師が、環境教育の意義と実践について報告します。「研究室訪問」では、観光地や宿泊施設・テーマパークなどのリピーターを生む顧客体験について研究している観光学部の家長千恵子教授に話を聞きました。このほか「EDUCATION REPORT」は1、2、5年生のサマープログラムと6-8年生のサマースクールについて振り返ります。今月も玉川教育の最新情報をお届けします。
表紙写真=岩崎美里

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高等部から玉川に通い、英語劇部に所属していた藤田さん。在学中の1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』日本初演でデビューし、映画やドラマ、バラエティ番組など多方面で活躍している主役か大作かどうかはまったく関係なく、どんなに小さな役やプロジェクトであっても、私が役者として生きる時間をもてることがすごく嬉しい。ベテランになったがゆえに、これまでとは違うフェーズが来て、本当に楽しいんですね。
この顔とこの体とこの声ですから、できない役もたくさんあります。他の方ならば全然違うものになっただろうなとも。それでも「私を選んでくれたんだから、私でいいんだよね」って今もそういう思いでつづけています。表現を求めて
文学部外国語学科1988年卒業 俳優 藤田朋子
P6 -
玉川大学で行われていた「環境エデュケーター」(玉川独自の資格)の授業をきっかけに、環境教育の道に進んだ西海講師。高尾ビジターセンターでの生物調査や、横須賀市の公園管理などに従事してきた環境教育はごみ問題や地球温暖化などの環境問題をはじめ、森林資源の教育、自然教育、生物教育などの多様なジャンルを含みます。
私は授業で自然教育、生物教育を中心に、ビジネス、プログラム、リスクマネジメントの視点から、社会で活用できる実用的なスキルの修得を目的に指導しています。研究エッセイ 環境教育の意義と実践
農学部環境農学科 非常勤講師/一般社団法人セルズ環境教育デザイン研究所長
西海太介
P24
目次
- [特集]表現を求めて
十一代大樋長左衛門(年雄) 陶芸家
藤田朋子 俳優
TAKAHIRO ダンサー・振付家
高橋悠介 クリエイティブディレクター
根本充康 書家
Shiomi Wada イラストレーター - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- CAMPUS TOPICS 玉川学園 学校図書館研究会
- EDUCATION REPORT Primary Division 1、2、5年生 サマープログラム
Secondary Division 6-8年生 サマースクール - 玉川大学教育博物館2025年度企画展のお知らせ
藤澤武夫氏寄贈 20世紀美術コレクション - 史料は語る 33 「詩に興り 禮に立ち 樂に成る」 … 白柳弘幸
- 研究エッセイ 環境教育の意義と実践 … 西海太介
- 研究室訪問 47 観光学部 家長千恵子
- キャリアナビゲーション’25
株式会社ヤクルト本社 河内敬太さん + 就活Q&A - 学園日誌〜玉川の丘から〜 … 小原芳明
- Book Review 238 『はてしない物語』 … 多和田真太良
- 教育博物館館蔵資料紹介 390 「コンポジション」 … 村山にな
- 玉川の仲間たち 「クズ」 … 上原 歩