『全人』2026年4月号 No.914より
2026年4月号 No.914
4月号の巻頭特集は「富の見方」。真、善、美、聖、健、富の6つの価値の調和的な創造を教育の理想と位置づける全人教育において、「富」とは何をさすのか。また、知的財産権、演劇、会計学、観光ビジネス、脳科学の視点から「富」の見方や捉え方を大学教員・研究者とともに考えます。「玉川の先輩を訪ねて」には地域に根ざした蕎麦屋の根津「鷹匠」を営むかたわら、片手袋研究家として活動する石井公二さん(文学部2003年卒業)が登場。新連載「10代のための玉川論文ガイド」では、工学部の三林洋介教授らが発表した研究論文「夜間自動車運転時の瞳孔変化に関する基礎的研究」をわかりやすく解説します。今月も玉川教育の最新情報をお届けします。
表紙写真=岩崎美里

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教育学部全人教育研究センター長の今尾佳生教授は、創立者の生涯を通して、全人教育における「富」の意味に迫る全人教育における「富」の位置づけは、創立者自身の経験、学び、信仰によって、かたちづくられていきました。「夢(理想)」に対して、お金を稼ぐことを「現実」だとした場合、どちらに偏ってもいけないことを創立者は理解していました。事業家として、富を決して軽視しなかったのです。
志はそれに応じた富を求め、富はその達成のためにこそある。これは現代に生きる私たちにも通じる、重要な考え方だと言えるでしょう。全人教育
「『志』を遂げるために不可欠なものとして」
P4 今尾佳生教授 -
ゼミの活動で、谷根千(谷中・根津・千駄木)界隈で開かれていたアートイベント「芸工展」の運営に携わり、「町への視点」を学んだという石井さん大学時代をふりかえると、もっといろんな ことが学べたのにという反省があります。大学はいろんな知に自由に触れられる機会です。在学生には「いまはすごくいい時期なんだよ」と伝えたいです。
また、芸術学部を卒業しても、実際にはプロのクリエイターになれるのは一握りだと思います。でも、私のように仕事をしながら好きなことを続ける道もあることを知ってほしいです。
片手袋研究をはじめて今年で20年になります。6月21日には「都市は誰のものか」をテーマに20周年記念トークイベントを入谷で開催予定です。今後も、店を長く続けるとともに、日常のなかに疑問を見つけていきたいです。玉川の先輩を訪ねて
根津「鷹匠」代表・片手袋研究家 石井公二
P22
目次
- [特集] 富の見方
「全人教育」 教育学部 今尾佳生
「知的財産権」 工学部 黒田 潔
「演劇」 芸術学部 新沼智之
「会計学」 経営学部 石田万由里
「観光ビジネス」 観光学部 家長千恵子
「脳科学」 脳科学研究所 松元健二 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- EDUCATION REPORT
7年生、10年生 ハンネス・シュナイダー スキー学校 - CAMPUS TOPICS
Primary Division(1-5) 玉川学園展
芸術学部アート・デザイン学科 The Arts Garden
TAMAGAWA マルチスポーツ・ディスカバリー - 史料は語る 39 「特權は同時に義務である」 …白栁弘幸
- 10代のための玉川論文ガイド 1
「夜間自動車運転時の瞳孔変化に関する基礎的研究」 …工学部 三林洋介 - 玉川の先輩を訪ねて 108
根津「鷹匠」代表・片手袋研究家 石井公二 【文学部芸術学科2003年卒業】 - 研究室訪問 51 農学部 原 百合恵
- 生涯学べ 94 町田市立さるびあ図書館司書 武田美菜子
- 学園日誌 〜玉川の丘から〜 …小原芳明
- 出版部の本棚から 2 『エラスムス像の謎』 …森 良和
- Book Review 244 『スラムダンク勝利学』 …山田信幸
- 教育博物館館蔵資料紹介 396 「尋常小學理科學習帳 第四學年」 …宇野 慶
- 玉川の仲間たち 「ウグイスカグラ」 …関川清広