『全人』2026年7/8月号 No.917より
2026年7/8月号 No.917
7/8月号の巻頭「言語と思考」は文学部特集です。古今東西の文学や哲学、社会学などの教養を礎に、言語運用能力やコミュニケーション能力を培い、地域や世界に貢献する深い思考力を携えた人材を育む国語教育学科、英語教育学科の教員たちの研究や学生の声を届けます。新連載「教壇の玉川っ子」の第1回目は福島県川内村立小中学園の柳沼勇太さん。教育学部で学び、夢にみた小学校教師となって故郷福島で教壇に立つまでの足跡をうかがいました。「玉川の先輩を訪ねて」では江戸時代から続く農家の13代目である苅部博之さん(農学部農学科1994年卒業)に、都市農業の強みを追求し、担い手不足解消をめざす挑戦を語っていただきました。「研究エッセイ」は観光学部観光学科 小林等准教授が、学生とともに和歌山県・古座川町を訪れ、地域振興の方法を探った教育実践を報告します。今月も玉川教育の最新情報をお届けします。
表紙写真=岩崎美里

-
文学部長をつとめる中田幸司教授。英語教育学科の2026年度入学生から、セルフ・デザイン学期(2年次秋学期)に約6カ月間の海外留学を選択可能としたAI時代だからこそ、鍵は人間同士の対話力です。言語運用能力の向上をめざす文学部の学びは、社会的にも重要性を増しています。今年度入学生から、学校種や教科の垣根を越え最大4種類の教員免許状取得を可能にするなど、改革を重ねてきました。今後は両学科の交流の輪を広げ、刺激し合う環境を整えます。足元の日本を見つめながら世界に羽ばたく人材を育てる。それが私たちのめざすところです。
「時代が求める文学部の学び」
中田幸司
P11 -
2025年、授業「地域創生プロジェクト」に参加し、フィールドワークののちに古座川町の観光振興に関するプレゼンテーションを終えた学生たちと小林等准教授私のゼミのテーマは「アントレプレナーシップ」です。学生には考えるだけ、提案するだけで終わるのではなく、その先の行動・実践を重視するように求めています。同様に、この授業を受講した学生には今後、自ら古座川町や別の地域で新しい事業を立ち上げることを目指してほしいと思います。
地域振興に資する資源を見出し、地域の方々と協働しながら、事業の形にする。そこまで挑戦できれば、学びはさらに深まるはずです。
この授業は25年度で4回目となりました。毎年次回に向けた検証と改善を図っています。学生が地域と出会い、自らの学びを社会に開いていくためのかけがえのない教育実践を、町の皆さんとともに深化させたいと思います。「研究エッセイ」
和歌山県・古座川町における学生の活動と学び 小林 等
P22
目次
- [特集] 言語と思考 文学部の学び
- 英語教育学科
鈴木彩子 「平等で円滑な英語コミュニケーションを」
森本 俊 「英語学習に万能薬はない」
藤田典子 「ペットから現代社会を考える」 - 学生インタビュー vol.1
- 国語教育学科
北原博雄 「異なる言語を対照して見えること」
鈴木美穂 「文学を通して戦後日本を解き明かす」
佐藤宗大 「『ことばにならない何か』を受け止める」 - 学生インタビュー vol.2
「時代が求める文学部の学び」 …中田幸司 - TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 教壇の玉川っ子 1 福島県川内村立川内小中学園教諭 柳沼勇太
- 玉川の先輩を訪ねて 111
苅部農園 苅部博之 【農学部農学科1994年卒業】 - 研究エッセイ
和歌山県・古座川町における学生の活動と学び…小林 等 - 10代のための玉川論文ガイド 2
「近交系イモリのゲノムを解読し、有尾両生類の
行動・発生・再生のしくみを分子レベルで明らかにする」 農学部 原本悦和 - 研究室訪問 54 芸術学部 多和田真太良
- キャリアナビゲーション’26 株式会社きらぼし銀行 奥村慧人さん + 就活Q&A
- 学園日誌~玉川の丘から~ …小原芳明
- Book Review 247 『保育の場を主体として共に生きる』 …若月芳浩
- 教育博物館館蔵資料紹介 399 「中村正直筆跡」 …菅野和郎
- 玉川の仲間たち 「アカハライモリ」 …有泉高史