玉川大学舞踊合唱団がアメリカ、カナダで公演

2020.09.02

1978(昭和53)年3月15日から4月17日まで、玉川大学舞踊合唱団がアメリカ、カナダにて公演。各地の大学等で16回の公演とワークショップを行う。1961(昭和36)年のメキシコ・アメリカ公演、1968(昭和43)年のヨーロッパ公演、1972(昭和47)年のギリシャ公演に続いて4度目の海外公演となった。

1.アメリカ・カナダで公演

3月2日、日本都市センターホールにて、玉川大学舞踊合唱団のアメリカ・カナダ公演の披露公演が開催された。

阿波おどり

津軽荒馬おどり
フィナーレ

舞踊合唱団を激励する小原哲郎学長

3月15日の夜、先発の2名と途中合流の1名を除く71名の玉川大学舞踊合唱団一行がアメリカ・カナダ公演旅行に出発。同日午後にロサンゼルスに到着。バスとトラックで最初の公演地であるゴールデン・ウエスト大学に向かう。到着するとゴールデン・ウエスト大学とカリフォルニア州立ロングビーチ大学の学生たちが迎えてくれた。玉川大学舞踊合唱団の学生たちは、現地の家庭にホームステイ。16日は「日本の音楽――器楽と声楽について」、17日は「日本の古典舞踊における動きの基本について」というタイトルでワークショップを行った。18日、19日は公演。満員での公演は大成功に終わる。ハリウッドにあるKCOPテレビにも出演した。

次の訪問地はカナダのカルガリー。カルガリー大学において、玉川大学舞踊合唱団の学生たちは洋舞のワークショップを受講したり、校内を見学したり、エスキモーの伝説と芸術を描いた映画を鑑賞したりした。このような行事の合間に、学生たちはCFACテレビ、CBCテレビ、CBCラジオなどに出演。ワークショップも2回行った。そして、公演。フィナーレの阿波おどりでは、観客も一緒になって踊った。

26日、3番目の訪問地バンクーバーにむかって小旅行。翌日の朝、バンクーバーに到着。ここでは全員がホテルに宿泊。毎朝、市バスでブリティッシュ・コロンビア大学に通った。公演とデモンストレーションを行い、第1日目の夜には、感激したブリティッシュ・コロンビア大学の学長が舞台に上がってスピーチをするといったハプニングがあった。

31日、バンクーバーからフェリーに乗ってナナイモへ。学生は再びホームステイ。マラスピナ大学(現在のバンクーバー・アイランド大学)では、市長と学長が迎えてくれた。マラスピナ大学から車で15分くらいのところには、本学のカナダ法人玉川学園がある。公演はマラスピナ大学の劇場で開催された。最終日の4月3日の午後には、町のレストランにおいて合唱メンバーがデモンストレーションを行った。毎日のように、玉川大学舞踊合唱団のことが、大きな写真とともに地元の新聞に掲載された。

次の訪問地シアトルでは、全員がホテル泊。ここでの公演場所は1,200名も入るワシントン大学の大劇場。公演の合間にクリエイティブ・ドラマティクスのG・B・シックス博士の授業を、宿泊しているホテルの一室で受講。

9日、最終訪問地であるホノルルに到着。ここでも全員がホテル泊。到着後、ハワイ大学で歓迎レセプションに出席。翌日の10日はイリカイホテルでの在ハワイ日系年長者の集いで慰問公演。KIKUテレビの録画撮りも行われた。11日はポリネシア文化センターの見学と、ブリグハム・ヤング大学との交歓会。12日はクアキニ老人ホームを慰問。13日はハワイ大学アンドリュース野外劇場での公演の予定であったが、雨天のため翌日に順延。14日は雨も止み、野外劇場での公演が行われた。15日の夕方はアラモアラ海岸にてサヨナラパーティー。そして、17日午後3時に34日ぶりに羽田に帰着した。

このように今回の公演旅行では、公演のほか、アメリカ、カナダの大学生たちとの交歓、日本の舞踊や音楽についての公開授業の実施などが行われた。今回の公演のキャッチフレーズは、Sharing is Loving(シェアリング・イズ・ラヴィング/参加すること、すなわち愛すること)。この言葉は公演紹介のポスターにも印刷された。

2.プログラム

【日本の唄と踊り】

演目は19。合唱、正調日本民謡、能楽、古典日本舞踊、民族芸能、創作舞踊など多彩な内容。

第1部 休憩 第2部
仕舞「嵐山」
祝節
さくら
菊の盃
面売り
津軽じょんがら節
鳥取傘おどり
日本民謡(3曲)
津軽荒馬おどり
合唱(3曲)
江戸そして東京
わらべ唄
日本の太鼓
花吹雪
越後獅子
能「巴」
陀羅尼
獅子と胡蝶
阿波おどり
◆上演時間2時間30分

3.玉川大学舞踊合唱団 74名

団長 岡田陽(ハワイにて一行に合流)
副団長 原忠男(先発)、今尾哲也(ワークショップ)
演出 方勝
振付 岡田純子、小山正
舞台美術 佐藤和男
音響 園田芳伸
舞踊指導 鈴木繁夫、玉川まや子、田村真理子
合唱指導 高森義文、新井邦夫
渉外 法月敏彦(先発)
会計 小部官吾
通訳 池田智
写真記録 中山昭彦
学生 文学部 芸術学科45名、教育学科6名、外国語学科1名
農学部 農芸化学科1名
工学部 電子工学科1名
女子短期大学1名
生徒 高等部2名

関連リンク

参考文献

  • 小原哲郎監修『全人教育』 第349号 玉川大学出版部 1978年
  • 小原哲郎監修『全人教育』 第350号 玉川大学出版部 1978年