1980(昭和55)年の玉川
玉川学園創立50周年を記念して、日本武道館での記念式典をはじめ、さまざまな記念行事を開催し、『玉川学園五十年史』や『小原國芳選集』などの書籍を刊行、記録映画『玉川学園五十年』を完成。高等部女子テニス部が「全国選抜高校庭球大会」および「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」の硬式テニス団体で初優勝。高等部吹奏楽部が全国大会で5年連続金賞を受賞。
月 | 日 | 玉川学園 | 世界の主な出来事 |
1 | 30 | 玉川学園創立50周年記念出版として、『玉川学園高等部全人教育の実践』を玉川大学出版部より刊行。教育目標達成のための計画、実践、成果、さらには今後の課題等を通して、高等部における全人教育の歩みがわかりやすくまとめられている | |
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文学部芸術学科が保母(現在の保育士)養成機関として指定認可された | |||
3 | 18 | 記録映画『玉川学園五十年』が完成し、試写会で上映。1978(昭和53)年4月から映画の製作を開始。まずは残されている映像フィルムや写真のリストを年表にしたがって整理。並行して卒業生や学園関係者に映像フィルムや写真の提供を呼びかけた。1930(昭和5)年に製作された幻の映画『玉川教育』(約12分もの)と、スキーの王者ハンネス・シュナイダーやデンマーク体操のニルス・ブック一行を招聘したときの映画フィルムが残っており、それを活用。このように集められ、かつ撮影されたフィルムの長さは2,500メートルにも達し、延べ映写時間は3時間以上に及んだ。これを映写時間50分に縮め、追加撮影や台本の手直しを重ねて編集したものに、効果音とナレーションを加えた。最終的には40分の映写時間に編集。企画以来、実に2年間の歳月を費やして完成した | |
22~26 | 高等部女子テニス部が「第2回全国選抜高校庭球大会」の団体戦で全国制覇を達成。創部以来初の快挙 | ||
29 | 玉川学園久志高等学校廃校 | ||
31 | 玉川学園創立50年記念論文集編集委員会編集の『記念論文集Ⅰ』(文系)と『記念論文集Ⅱ』(農・工系)を刊行。1,700ページの大冊。7月15日に、執筆関係者を中心に出版記念会をホテルニューオータニで開催 | ||
北斗館(印刷室、記録写真室、工芸館、倉庫、屋上に全天候テニスコート3面)が完成 | |||
4 | 1 | 大学院工学研究科に生産開発工学専攻博士課程を開設 | 4月18日 ジンバブエがイギリスより独立 |
8 | 玉川学園創立50周年記念全学教職員の集いをホテルニューオータニで開催 | ||
22~27 | 玉川学園創立50周年記念玉川大学美術展を開催。玉川大学文学部芸術学科美術専攻生が主体になり取り組んだ美術展で、銀座の東京セントラル美術館およびセントラルアネックスにて開催。開会式では芸術学科音楽専攻生約80名が5階会場入口にて開会を告げる合唱を行った。総出品点数は171点(卒業生80点、1954年度卒業生73点、在学生18点) | ||
5 | 31~6/1 | デンマークで5月31日および6月1日に開催されたオレロップ体操アカデミー創立60周年記念祭式典および創立者ニルス・ブック生誕100年記念祭に小原哲郎学長が出席 |
5月8日 5月23日 |
『玉川こども・きょういく百科』全31巻が第27回サンケイ児童出版文化賞の推薦図書に選定 | |||
6 | 28 | カナダのブリティッシュ・コロンビア州の元州首相一行、マラスピナ大学温室栽培計画専門家一行、ワシントン州ジュニア文化交流レスリング一行が来園 | |
7 | 10 | 23か国、58名の海外日本語講師団が来園 | 7月19日 モスクワオリンピック開幕。日本やアメリカなど67か国のIOC加盟国が不参加を表明 |
12 | 映画『新教育の開拓者 小原國芳』の初号プリントが完成し、試写会を開催。翌年5月10日に銀座東急ホテルで開催された同窓会総会や、翌年度の大学の新入生対象にも上映された。この映画は、6か月後の12月に、文部省より「選定映画」の栄をうけた。上映時間は40分 | ||
8 | 3 | 高等部女子テニス部が「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」の硬式テニス団体で初優勝。決勝で兵庫の園田学園を2対1(単2対0、複0対1)で破る。東京勢の優勝は昭和32年に学習院が優勝して以来、実に23年ぶり | |
15・16 | 玉川学園創立50周年・玉川大学通信教育部30周年記念通大祭を8月16日に大体育館において開催。その前日の15日には前夜祭を小学部グラウンドで行った | ||
9 | 14・15 | 玉川学園創立50周年記念舞踊発表会「クリエイティブ・ムーブメント」を日本都市センターホールにて開催。出演は玉川学園小学部生・中学部生・高等部生・玉川大学生 | 9月22日 イラン・イラク戦争が勃発 |
10 | 1 | 玉川学園五十年史編纂委員会編集の『玉川学園五十年史』および『玉川学園五十年史 写真編』を発行。玉川学園五十年史編纂委員会は、岡田陽委員長のもと、教職員34名の委員、さらに事務局4名で構成されていた |
10月5日 10月12日 |
5 | 玉川学園創立50周年記念体育祭を開催 | ||
9 | 玉川学園創立50周年記念「玉川学園音楽の集い」合唱演奏会を日本都市センター・ホールで開催 | ||
10 | 玉川学園創立50周年記念として『小原國芳選集』(玉川大学出版部発行)全6巻を刊行開始 | ||
17 | 玉川学園創立50周年記念「玉川学園音楽の集い」オルガン演奏会を神奈川県民小ホールで開催 | ||
25 | 玉川学園創立50周年記念「玉川学園音楽の集い」吹奏楽演奏会を虎の門ホールで開催 | ||
28 | 常陸宮殿下・同妃殿下の御台臨を仰ぎ、日本武道館において13,000人が一堂に会し、玉川学園創立50周年記念式典を開催。奥野誠亮法務大臣、三木武夫元内閣総理大臣、オットー・フリードリッヒ・ボルノー教授、シュテファン・クルッケンハウザー教授、ヴェルナー・チンメルマン博士をはじめ国内外より多くのお客様、および教職員、父母、同窓生が出席。さらに約9,000名の園児、児童、生徒、学生たちも参加。記念式典の後、ホテルニューオータニに移動して祝賀会を開催。祝賀会の開催までの時間を利用して、同ホテル鳳凰の間に展示した教育博物資料を見学 | ||
31 | 玉川学園創立50周年記念「玉川学園音楽の集い」特別演奏会を新宿文化センター大ホールにて、ベートーヴェン作曲交響曲第九番全楽章演奏会として開催。今回の演奏会は、創立40周年記念特別演奏会以来3回目の全楽章演奏会となった | ||
11 | 3 | 高等部吹奏楽部が普門館で開催された全日本吹奏楽コンクールで5年連続金賞を受賞 |
11月4日 11月4日 |
12 | 5 | 玉川学園創立50周年記念「音楽祭」を立正佼成会普門館で開催 |
12月8日 12月12日 |
18 | 玉川学園創立50周年記念「クリスマス合同礼拝」を大体育館で2回に分けて開催 |




























関連サイト
参考文献
小原哲郎監修『全人教育』 玉川大学出版部
第379号、第381号、第382号、第384号~第389号(1980年)、
第390号、第391号、第396号(1981年)