1990(平成2)年の玉川
玉川大学農学部のミツバチ研究40周年および機関誌「ミツバチ科学」発行10周年を記念しての特別研究会を開催。「よりよい地球環境をつくり出すアイデアまんがコンテスト」において、全国の小・中学生からの応募作品4,756点の中より優秀賞として10名が選ばれたが、そのうち6名(うち1名が最優秀賞)までが玉川学園の小・中学生たち。シュナイダー祭記念式典をホテルニューオータニにおいて開催。シュナイダー祭の組織委員会の名誉会長が三笠宮寛仁親王殿下、会長が本学の小原哲郎学長。
月 | 日 | 玉川学園 | 世界の主な出来事 |
3 | 14 | 日本のスキーの歴史を塗り替えたハンネス・シュナイダー氏。そのシュナイダー氏の生誕100年、来日60周年を記念して「シュナイダー祭記念式典」をホテルニューオータニにおいて開催。三笠宮寛仁親王殿下が組織委員会の名誉会長、本学の小原哲郎学長が組織委員長となり準備を進め、文部省、オーストリア大使館、全日本スキー連盟、日本職業スキー教師協会、日本学校スキー連盟等の後援を得て開催の運びとなった。記念式典には、シュナイダー氏のご子息やご令嬢を招待。このシュナイダー祭開催について、朝日新聞がシュナイダー祭記念式典開催の前日である13日の朝刊で、「日本にスキー技術を広めたシュナイダーしのぶ祭り-親子二代の交流も復活-」と大きな見出しで紹介している |
1月13日・14日 2月11日 2月14日 2月15日 3月11日 3月21日 3月26日 3月30日 4月8日 4月15日 6月29日 7月28日 8月2日 9月5日 10月3日 11月12日 11月17日 11月21日 11月22日 12月2日 12月7日 |
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16 | シュナイダー氏ご子孫一行が玉川学園を訪問。教育博物館を見学後、学園のほぼ中央に位置する経塚山(三角点)のシュナイダー像へ移動。最後に玉川学園の正門で記念写真を撮ってお別れとなった | ||
4 | 8 | 改修工事を終えた大グラウンドと調整池の竣工式を行う。大グラウンドは、旧グラウンドから3m程かさ上げされた。南北83m、東西127mの広さを持ち、四面にはネットが張られ、地下には76台収容の駐車場を備えた立派な施設に変身 | |
5 | 30 | オーストラリアのメルボルン大学よりキャロル・ニール教授が来園し、リトミック教室にて、文学部芸術学科児童専修課程の学生を中心に「子供のための表現教育」をテーマとして指導 | |
6 | 8 | 「よりよい地球環境をつくり出すアイデアまんがコンテスト」(太陽の会主催・環境庁などの後援)で、最優秀賞に選ばれた小学部4年生と、優秀賞を受賞した中学部2年生4名、3年生の1名が小原哲郎学園長に受賞の報告。全国の小・中学生からの応募作品4,756点の中より優秀賞として10名が選ばれたが、そのうち6名までが玉川の小・中学生たちであった | |
29 | 小学部から大学までの代表5名が、毎日新聞社の八王子支局を訪ね、同新聞社の社会事業団に、イラン北東部の大地震の被災者救済のための義援金として150万円を託した。毎週の礼拝献金の中から拠出したもので、これまでにもコロンビア大噴火、メキシコ震災、サンフランシスコ大地震の被災者救済のために、またブラジルのアマゾニア病院建設の基金としても同様の義援金を献金している | ||
7 | 25 | 本学の児童、生徒、学生の代表が、フィリピン地震救済義援金として150万円を贈るために、東京の渋谷にあるフィリピン大使館を訪問。大使館では、サンヴィクトレス公使兼次席大使らが執務室で面会して下さり、代表の児童・生徒・学生たち一人ひとりと言葉を交わされた。このことが毎日新聞の夕刊で紹介された | |
26 ~ 28 |
玉川大学農学部のミツバチ研究40周年および機関誌「ミツバチ科学」発行10周年を記念しての特別研究会の講演者として、西ドイツのビュルツブルグ大学教授のマーチン・リンダウアー博士を招聘。3日間にわたって、本学主催の特別講演や特別研究会に出席された | ||
10 | 5 | カナダのマラスピナ大学(現在のバンクーバーアイランド大学)より、前年のナナイモ校地の管理・実験室棟および学生宿泊棟のオープニングに参加いただいたジョンストン学長夫妻、エナルズ理事長夫妻が来園。学内を参観された後、屋内プール近くに建てられているマラスピナ大学から寄贈のトーテムポールや、中学部、教育博物館、および記念グラウンドでの体育祭の練習を見学 | |
11 | 9 | ドイツより声楽家であるイングリット・ハウボルト女史が来園し、文学部芸術学科の学生たちに声楽のレッスンを行った | |
25 | 日本国際学生協会主催の「第29回高松宮杯争奪全国学生弁論大会」が日本青年会館で開催され、玉川大学文学部外国語学科2年生の安藤千恵さんが、見事、優勝の栄冠に輝いた。厳しい予選を勝ち抜いての本選出場者は、オーストラリアからの留学生を含む10名。この大会は日本では権威あるトップクラスのもので、当然高い英語表現力や内容の論理性が要求される。その意味でネイティブ・スピーカーを抑えての優勝は、玉川の外国語教育のレベルの高さを物語るものである |




三笠宮寛仁親王殿下、小原哲郎学長、小原芳明国際教育室長

経塚山(三角点)山頂のシュナイダー像を見学


(右)大グラウンドの竣工を祝い、マーチを演奏する高等部ブラスバンド部


入選に選ばれた生徒たちが小原哲郎学園長に報告

マラスピナ大学理事長夫妻、学長夫妻

関連リンク
参考文献
小原哲郎監修『全人教育』 玉川大学出版部
第502号、第503号、第505号、第506号、第509号(1990年)、第511号(1991年)