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大グラウンド

2023.01.17

東西127m、南北83mの大グラウンド。スタンドのあるグラウンドとして完成したのは、玉川学園創立の翌々年である1931(昭和6)年。当初はただ単に「グラウンド」と呼ばれていたが、1957(昭和32)年に小学部グラウンド(現在の小グラウンド)が完成したことに伴って、名称が「大グラウンド」となった。1964(昭和39)年にはグラウンドの拡張工事を実施。1990(平成2)年には改修工事が行われ、グラウンド面は嵩上げされ、その下に雨水用の調整池と地下駐車場が設置された。

1.グラウンドと初代体育館(旧高等部校舎前広場の小体育館)が完成

1931(昭和6)年9月13日、スタンドのあるグラウンドと初代の体育館が竣工。これを記念して、完成したばかりのグラウンドにおいて、招聘したデンマーク体操の権威ニルス・ブック氏一行26名と玉川学園の生徒たちによるデモンストレーションが行われた。なお、この日は、礼拝堂に設置されたばかりのパイプオルガン弾き初めの「初奏会」も開催されていた。

完成したグラウンドでのデンマーク体操一行の歓迎デモンストレーション
グラウンドと初代の体育館

グラウンドの建設について、『全人教育』第504号(1990年発行)に次のような記述がある。

この大グラウンドは、当時の学園の先生方や生徒たちが建設業者と一緒になって、山を削り、沼沢地を埋め立てて建設されたもので、大きな観客用スタンドを備えた、当時としては大変立派な施設でした。
    (略)
玉川学園の秋の大行事でもある体育祭をはじめ、数々の行事がこの大グラウンドで行われ、多くの卒業生たちの思い出がここに刻み込まれています。

第21回体育祭
第30回 30周年記念体育祭
第32回体育祭
第43回体育祭
第46回体育祭
小原國芳総長の米寿を祝して88の人文字
大グラウントから大体育館を望む 1967(昭和42)年
大グラウンドのスタンド

2.新装なった大グラウンド

1990(平成2)年4月8日に改修工事を終えた大グラウンドと調整池、地下駐車場の竣工式が行われた。大グラウンドの付帯設備としては、演示台と倉庫、120名収容可能なスタンド、高さ10mの防球ネット(2015年にはさらに高いネットに)が建設され、散水スプリンクラー6台が設置されている。

改修工事
改修工事
さらに高くなった防球ネット 2015(平成27)年

調整池を設置したのは次のような理由からである。施設建設にあたっては、雨水調整池の建設が義務付けられていた。具体的には、都市計画法等に基づいて東京都と町田市より、今後の施設建設に対応するものとして、約7,200トンにもおよぶ巨大な調整池の設置が指示された。そのためグラウンドを嵩上げして、その下に調整池を建設することとなった。そのことが、前述の『全人教育』第504号(1990年発行)に次のように記されている。

新しい大グラウンドは、この調整池建設のために、改修前のグラウンド面より3.5メートルほど嵩上げして、その下に調整池を取り込みました。また、その嵩上げを利用して地下に排水管を張りめぐらし、同時にグラウンドの土に関しても、砂や砂利など五層構造にして排水条件を改善しており、地表は黒土と砂を七対三の割合で混ぜ合わせたクレー仕上げと呼ばれる、非常に水はけのよいものにしています。こうした改修により、野球やサッカー、ラグビーなどの試合も少々の雨では難なく行えるようになりました。

調整池の建設

地下駐車場を設置したのは次のような理由からである。上述の通り、改修前のグラウンド面より3.5メートルほど嵩上げしたことにより、その分の土圧が軟弱地盤の小田急線の線路側におよぶ可能性が出てきた。それを防ぐために、小田急線の線路に近い部分は空洞状にしている。それがエアクッションの役割を担い、軟弱地盤に土圧をかけないようにしている。この空洞状になっているところの広さは、長さ130メートル、幅23メートル。この空間を活用することとして、必要としていた駐車場をここに設置した。この地下駐車場は76台の車を収容することが可能。また、泡消火、連結送水、換気、散水の各設備と、出入口ブザー、駐車場内監視カメラ6台が設置された。

地下駐車場

1983(昭和58)年の第55回より、体育祭の会場が大グラウンドから記念グラウンドに変更となった。大グラウンドは、これまでと同様に体育の授業やクラブ活動で使用されている。

関連リンク

参考文献

  • 小原哲郎監修『全人教育』第504号 玉川大学出版部 1990年
  • 小原芳明監修『全人』第858号 玉川大学出版部 2021年

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