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「東日本大震災を忘れない」―― 教育学部原田眞理ゼミ×福島県双葉郡川内村 12/10(火)~13(金)に学食コラボを実施

2019.12.06

12月10日(火)~13日(金)まで、教育学部原田ゼミ企画の福島県双葉郡川内村産の食材を使ったオリジナルメニューをCafeteria Sakufu(学生食堂)にて学生・教職員を対象に限定販売します。

この企画は、2013年から川内村でゼミ研修を行っている教育学部原田眞理教授のゼミ生28名が企画したもの。「東日本大震災のことを忘れない」「玉川の学生に川内村のことを知ってもらいたい」という思いで学食コラボを計画しました。川内村の特産品でもある養殖のイワナを使った「イワナの蒲焼丼」「イワナ天ぷら定食」や「イワナのアラビアータ」、川内村産のそば粉や大根を使った「そば粉のすいとん」「大根カレー」を日替わりで提供します。

限定メニュー販売概要

  • 学生食堂のため一般のご利用はできません
  • 【販売期間】  
    12月10日(火)~13日(金)11:00~
  • 【開催場所】  
    玉川大学Cafeteria Sakufu (朔風館2階)
  • 【日替メニュー】
    *すべて税込み
    • 12月10日(火) イワナの蒲焼&焼肉丼(40食)550円
    • 12月11日(水) イワナ天ぷら定食(40食)510円
    • 12月12日(木) そば粉のすいとん(50食)550円
      *川内村産しいたけご飯付
    • 12月13日(金) 彩り野菜のアラビアータ(30食)550円
      *イワナのアヒージョ使用
    • 10日(火)~13日(金)大根カレー(1日40食)360円
    • カツカレーなど種類により360円~500円で提供
    • 期間中、Cafeteria Sakufuで提供するすべての学食メニュー、お弁当やおにぎりで使用するお米は川内村産。また味噌汁のだしにはイワナのあらを使用
    • 川内村「いわなの郷」で育った養殖のイワナとそれを加工したアヒージョを使用
    • 大根、白菜や長ネギ、しいたけも川内村産
<イワナの蒲焼&焼肉丼>

やわらかいイワナの蒲焼を焼肉とともに

<イワナ天ぷら定食>

ふっくらとしたイワナ天ぷら

<彩り野菜のアラビアータ>

イワナのアヒージョでコクをプラス

<そば粉のすいとん>

もちもちとしたすいとんは味噌ベース

<大根カレー>

じっくり煮込んだ大根でやさしい味に

メニューは学生の好みを知っているCafeteria Sakufu(運営:株式会社グリーンハウス)が考案。メインとなる鮮度の高いイワナは、素材を活かしながら、学生が食べやすいメニューにアレンジしました。11月18日の試食会では、すいとん汁の決め手となる味をしょう油ベースにするか味噌ベースにするかをゼミ生で決定する場面もありました。

学生のコメント

教育学科4年 ゼミ長 井村 早野花 さん

川内村は東日本大震災による福島第一原発事故の影響を受けて全村避難し、2012年に帰村宣言、2016年に全域避難解除となりました。こころのケアをテーマに2013年から臨床心理学のゼミ研修として、川内小学校で学習支援をさせていただいています。川内村の方々から、被災地の現状や復興までの道のりをうかがい、「東日本大震災を忘れてほしくない」「今私たちにできること」を考え、学食コラボを企画しました。

教育学科4年 郡山市出身 佐久間 結希 さん

福島はフルーツ王国で有名ですが、この機会に地域ごとの特産品があること、そして食材の魅力を伝えていけたらと思っています。玉川の学生にも川内村のことを知ってもらい、何かを感じてもらえたらうれしいです。

川内村と原田ゼミとの交流

「目に見えないこころを理解する」ことを大切に考えている原田ゼミ。指導する原田眞理教授は阪神淡路大震災以来震災支援をしており、東日本大震災では在京避難者の方々、福島県内の避難者の方々のこころのケアを中心とした被災者支援を行ってきました。2013年に川内村で当時の復興対策課長からお話をうかがったことをきっかけに、同年からゼミ研修で川内村を訪れるようになり、現在も交流を続けています。川内小学校での活動では、学習支援とともに「放課後子ども教室」にも携わり、臨床心理学ゼミとして子供たちのこころの声を聴きながら「ストレスに負けないこころと身体作り」をテーマに「遊びを通して協調性を育てるプログラム」を3年生が作り、子供たちと楽しみながら絆を深めています。

原田教授のコメント

今回の学食コラボを計画するにあたり、遠藤雄幸村長をはじめ川内村役場農政係の方々に食材の手配などご協力をいただきましたことに大変感謝しております。「忘れない」「他人事ではなくしっかり向き合う」「継続すること」がキーワードです。震災などの自然災害を始め、いじめ、虐待などさまざまな事象が起きる中、マスコミなどでは次々と新しいことが報告され、事象自体は流れていってしまいます。このゼミでは、一つひとつの事象を大切に、すなわち忘れないで、継続して関わり続けることが大切だと考えております。今回の川内村との出会いのきっかけは震災でした。交流を深めていくたびに増していく川内村の魅力を、玉川の学生にも伝えていきたいと思っております。

12月12日(木)原田ゼミ特別講演会を実施

講演会を聞き、学生たちは震災や復興について学び、「今、私にできること」をテーマに討論を行います。討論には町田に避難されておられる方々にも参加していただきます。

  • 9:00-10:40
    「東日本大震災を経験した方からのmessage―経験者と支援者 2つの立場から―」
    2011年3月11日、東北地方をはじめ東日本に大きな爪痕を残した東日本大震災。震災を直接経験した被災者としてのお話しと、その後の被災者支援の取り組みについてうかがうことができる貴重な機会です。
    • 【講演者】
      • 木幡四郎(こわたしろう)氏(ふるさと想う会代表、元東北の絆サロンFMI会長)
      • 武田恒男氏(かながわ東北ふるさと・つなぐ会、
         かながわ避難者と共にあゆむ会、元東北の絆サロンFMI副会長)
  • 11:00-12:40
    「東日本大震災からのあゆみ―川内村を中心とした双葉郡の復興―」
    震災当時川内村の復興対策課長でおられた井出寿一氏より川内村の復興やその後の取り組みについてお話をいただきます。井出氏は2012年に当時の天皇陛下が川内村を訪問された際に、現場のご案内をされた方でいらっしゃいます。川内村の早期の帰村宣言や、復興の歩みをどのように進めてこられたのかについて、お話をうかがいます。
    • 【講演者】
      • 井出寿一氏(一般社団法人「かわうちラボ」事務局長専務理事)
【会場】 大学教育棟 2014 621教室
  • 本講演は授業の一環で行われるため、一般の方はご遠慮いただいております。

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