「木の輪で学びの場をつなぐ『Tamagawa Mokurin Project』」
環境省・第11回グッドライフアワード実行委員会特別賞「子どもエンパワーメント賞」を受賞
~キャンパスの里山環境整備や木材活用で木への理解を深める~

学校法人玉川学園(東京都町田市/理事長:小原芳明)が推進している「木の輪で学びの場をつなぐ『Tamagawa Mokurin Project』」が、環境省の第11回グッドライフアワードで実行委員会特別賞「子どもエンパワーメント賞」を受賞しました。本プロジェクトは玉川大学・玉川学園が推進する自然の尊重・労作教育の推進および、キャンパス全体の「2050年カーボンニュートラル」の中核的な事業として位置付けています。教材としての木工作品制作やキャンパス内の里山環境整備、地域のイベント出展やワークショップ参加など、多くの実績が評価されました。
環境省が主催する「グッドライフアワード」では、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取り組みを募集して紹介、表彰することで、そうした活動や社会を活性化するための情報交換などを支援しています。

学校法人玉川学園は町田市・横浜市・川崎市にまたがる広大なキャンパスを構え、「自然の尊重」を教育信条のひとつに掲げています。1929年の創立から90年以上にわたって植林労作活動を推進し、キャンパス内には動植物の生息生育や地域特有の自然景観の保全にとって貴重な里山環境が形成されています。
これらの木々の中には、大きく成長し更新時期を迎えたことから、間伐による管理が必要なものが多くありました。こうした間伐材を有効活用するべく2018年度から「Tama Treeプロジェクト」がスタート。主に中・高・大学生による木工作品の制作や、学内の装飾部材に活用しています。
また2019年度からは「守り、継承する聖山」をコンセプトに、キャンパス内の里山の一つで玉川学園のシンボルでもある「聖山」の環境整備を継続的に実施。活動には幼稚園生から大学生、さらに教職員や卒業生までが参加しており、創立100周年を迎える2029年を目標に整備していく予定です。
そして2022年4月、キャンパス全体で「2050年カーボンニュートラル」に向けた教育活動をつなぐプラットフォームとして「Tamagawa Mokurin Project」を設立。キャンパス内の樹木の整備と学園での学びを「木の輪」でつなぐことを目的に、生徒および学生、教職員が木に関わり、木に対する親しみや理解を深めることを活動の原点にしています。
学園で「Tamagawa Mokurin Project」を体験した園児・児童・生徒・学生は、家庭や日常生活に戻れば社会に影響を与える主体となります。プロジェクトでは、人づくりを目的とした教育事業から、人を通じた社会活動へMokurinの領域を広げていくことを目指しています。
また、キャンパス内の里山環境整備や教材としての木工作品制作のほか、近隣地域の環境イベントに参加するなどし、木を使ったものづくりの楽しさや環境への気づきを提供しています。
こうした活動が評価され、第11回グッドライフアワードで実行委員会特別賞「子どもエンパワーメント賞」を受賞。12月2日に渋谷スクランブルホールにて表彰式が行われました。
玉川学園では今後もキャンパス内での自主事業および地域などからの受け入れ事業を拡充し、「木の輪Mokurin」の活動成果を社会により広く発信していきます。
具体的な取り組み事例
- TamaTreeプロジェクト
玉川学園の生徒・学生による教材としての木工作品制作やテープカッターや椅子などを制作し、教育現場で利活用。




- キャンパス内の里山環境整備の労作活動。




- マイナスカーボンを目指す、世界初の実証実験。(バイオチャーを散布し、CO₂を留め置く)
- 利活用を進める環境づくり
(木材低温乾燥装置や多様な木工機械器具の導入。全学の教職員が閲覧できる間伐材データ ベースを整備)




対外的な活動
- 第42回横浜開港祭(オリジナルコースターワークショップ)
- FC町田ゼルビアホームゲーム(応援バンドワークショップ)