玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

玉川学園の「Mokurin」と三菱地所ホームの「KIDZUKI」の連携で新たなシナジーを。10月8日の「木の日」に、協定式が行われました。

2022.11.09

10月8日(土)、玉川学園と三菱地所ホーム株式会社は「『木』を媒介とした取り組みに関する協定」を締結しました。
ここ数年、学内の樹木の間伐を行い里山の環境を取り戻すなどの取り組みを行ってきている玉川学園。これらの活動をさらに推し進めるため本年度からスタートしたのが、「Tamagawa Mokurin Project」です(「Mokurin」は「木輪」の意味)。実は樹木は成長するにつれてCO2の吸収率が減少するため、古木を間伐し新たな木を植えるという循環が欠かせません。こうして学内で間伐した樹木は木材として教育活動で使用したり、学内の建築物に活用していきます。
一方の三菱地所ホームも本年度から木造木質化推進プラットフォーム「KIDZUKI」がスタート。約40年にわたって木造住宅を作ってきた三菱地所ホームが、より木のことを深く知り、さらなる魅力を引き出すためにさまざまな事業者、行政、教育機関と協力し、ソリューションを見出すことを目的としています。玉川学園はこのKIDZUKIプロジェクトのパートナーとなりました。

協定式は新聞社などのメディアも集まり、玉川学園内の本部棟で執り行われました。
協定書に署名した後、三菱地所ホームの加藤博文社長と玉川学園の小原芳明理事長から挨拶がありました。

「日本の林業は後継者不足などさまざまな問題があり、伐採から植林という循環が上手く進まない状況にあります。森林はCO2問題だけでなく、そこで生まれた水が川から海へ流れるなど環境全体に影響を与えており、日本の森林問題を解決しない限り環境問題は解決しないと思っています。そこで木質化をいろんな形で進めていこうというのがKIDZUKIプロジェクトです。今回の協定は我々にとって大きな一歩であり、教育の現場で活用できるよういろいろな取り組みを行っていきたいと考えています」と加藤社長。

また小原理事長も「一般的に校舎は鉄筋コンクリートで建てられますが、やはり50年ほどで解体し、建て替えなければなりません。しかし木造であれば修理は簡単だし、100年以上維持することも可能です。同様に学内の樹木も更新する必要がありますが、伐採した樹木を教育に活用したり、炭化させることでCO2を閉じ込めて土壌改良などに活用する『マイナスカーボンプロジェクト』もスタートさせています。このたびの産学連携で、より幅の広い活動ができるのではないかと期待しています」と抱負を口にしました。
メディアの皆さんからもさまざまな質問があり、K-12のメーカーズルームやSTREAM Hall 2019のメーカーズフロアの活用や木造校舎の構想など、今後考えられる木を用いた連携や教育活動が語られました。

今回の協定によって、三菱地所ホームと玉川学園では「木」の新たな価値創造や環境負荷低減、森林保全、人材育成を目指し、「木」を媒介とした取り組みにおいて相互の活動を協力し、推進していきます。
具体的には「木を素材とした、ものづくりに関すること」、「森林は木に関する理解を深めるための学校教育や教育プログラムに関すること」、「木を使ったソリューションに関すること」、「SDGsへの取り組み、及び環境課題に対する取り組みに関すること」、「両者間の協議に基づき、必要性を認めた取り組み関すること」等に関して連携し、協力していく予定です。

生徒たちが間伐材を再利用して制作した作品

その第一弾として、三菱地所ホームが「木でもっと、住みよい街にしたい」をコンセプトにスタートした「KIDZUKI Local」での産学連携に取り組んでいきます。このプロジェクトは横浜市栄区を舞台に木製プロダクトを活用した地域の賑わい創出を目指すというもので、三菱地所ホームから提供された木材を使い、玉川大学芸術学部の学生が企画・制作に参加。協働でのフィールドワークなどが予定されており、学生にとっても多くの学びの機会となると考えられています。今後はより連携を進め、環境教育の視点から新たな木の価値の創造や環境・社会問題の解決、持続可能な豊かな未来の実現を目指すことに。
ちなみに協定式が行われた10月8日は、「十」と「八」を組み合わせると「木」になることから、「木の日」として制定された日です。今回の協定が双方にとってプラスとなり、新たなシナジーが生まれることを願っています。

<撮影時のみマスクを外しています>

関連リンク

シェアする