学生たちが語る、長期留学ならではのメリット。SAE海外留学帰国生による、留学体験報告会。
留学の良さを知ってもらうよう、報告会を多くの学生に公開

5月22日(木)、大学教育棟2014内アカデミック・スクエアにおいて、SAE海外留学帰国生による、留学体験報告会が開催されました。
SAE海外留学プログラム※1に参加する学生は、前国際教育センター副センター長であり文学部英語教育学科教授である髙城宏行先生による「事前・事後指導」の受講が義務づけられています。これまで留学から帰国した学生の発表は事後指導として授業内で実施されてきました。けれども今回はより多くの学生に留学への興味を持ってもらうべく、国際教育センター主催のTAMAGO※2イベントとして、学生たちが行き交うアカデミック・スクエアで実施。広く学内に公開することとなりました。この日は留学から帰国した4名の学生が登壇し、身に付けた英語も交えながら一人約10分のプレゼンテーションを行いました。
語学力以外にも多くのことを身につけた、4人の留学体験
鈴野咲紀子さん(芸術学部演劇・舞踊学科3年)
留学先・時期:カナダ ビクトリア大学(2024年9月〜2025年2月)
母国語が異なる人同士で身体的なワークショップを行えるファシリテーターになるという目標を持ち、留学に挑戦した鈴野さん。インターンシップでは現地のバレエ団で広報を担当するなど、積極的に活動しました。その経験を活かし、今後は「keep testing yourself(自分自身を試し続ける)」人でありたいと考えるようになったそうです。


白石文香さん(経営学部国際経営学科3年)
留学先・時期:アメリカ ドレクセル大学(2024年9月〜2025年3月)
白石さんは「視野を広げたい」と、留学を志望。現地では海外の学生と交流し、もっと日本のことを知らなければという気付きも得たそうです。卒業までにTOEICで高得点取得を目指し、日本の製品を海外に展開するような仕事に就きたいと、抱負を語ってくれました。また英語力維持のため、生成AIと英語で会話をしているというエピソードには、先生たちも驚いた様子でした。


藤原夏里さん(リベラルアーツ学部リベラルアーツ学科4年)
留学先・時期:カナダ ビクトリア大学(2024年9月〜2025年4月)
英語を使う仕事に就きたいという目標がある藤原さんは、現地の授業でプレゼンテーションを行い、先生から評価されたことで自信を得たそうです。またメキシコ人の留学生とお互いの母国語を教え合うなど、英語以外の言語にも触れた藤原さん。数多くの友人を作り、帰国後は英語を使うアルバイトなどで英語力維持を目指しているとのことでした。


井出幸助さん(経営学部国際経営学科4年)
留学先・時期:カナダ ビクトリア大学(2024年9月〜2025年2月)
約3か月間をかけて英語力強化を行った後、約2か月にわたりボランティアを経験するプログラムに参加。フェアトレードのお店で働いたそうです。語学学校ではレベルの高いクラスに入り2位の成績を収めるなど、勉強面でも自信を得た井出さん。帰国後はTAMAGOイベントでファシリテーターを務めるなど、これまで以上に積極性が出てきたと語ってくれました。


「留学経験を活かし、社会で活躍できる人材に」
学生たちが報告を終えた後、国際教育センター長で観光学部教授の中村哲先生からの総括がありました。「長期留学には、日本を海外と相対的に見ることができるなど、語学習得だけでないメリットがあります。そのためにも今回の皆さんのように、正課以外のプログラムにどれだけ深く取り組むかも重要になります」と中村先生。その上で、「留学での経験を活かして今後の学生生活を有意義なものとされ、社会で活躍できる人材になっていただきたいと期待しています」とエールを送りました。
そして最後に髙城先生から「今回の皆さんは留学中の学びや体験を通して、自信や英語力、そして次のステップに踏み出す力を得たと思います。留学はゴールではなく手段であり、皆さんにとっては通過点ですから、新たな目標を設定し、またチャレンジしてほしいと思います」という話があり、この日の報告会は終了しました。
語学力以外にも、積極性や幅広い視点など、多くのことを身に付けた学生たち。今回の留学経験を通して一定の成果を上げると同時に、新たな課題も見つかったようです。帰国後の学生生活を通して更にステップアップすることを願うと同時に、彼らのように長期留学にチャレンジする学生のサポートを、国際教育センターは今後も積極的に行っていきます。


- 1SAE海外留学・研修プログラム
玉川大学では創立時より教育理念である教育12信条の1つに「国際教育」を掲げています。国際教育センターでは長期の海外留学プログラム、短期の海外研修プログラムを通じて、多くの学生が留学・研修に挑戦できる機会を提供しています。SAEはStudy Abroad Experienceの略です。 - 2「TAMAGO」とは
Tamagawa Global Opportunitiesの略で、玉川大学で得られる様々な国際的な機会やチャンスを意味します。国際教育センターが主催または協力する国際的なイベントを実施するほか、大使館や国際機関が主催するイベントやプログラムなどの情報を提供することを目的としています。