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「お茶と人との関係をリデザインせよ!」―株式会社伊藤園と玉川大学芸術学部が取り組む、デザイン思考の産学連携授業―

2025.08.18

毎年恒例、「お~い お茶」の伊藤園との産学連携授業

「お~い お茶」ブランドで広く親しまれている株式会社伊藤園(以下、伊藤園)。本学芸術学部アート・デザイン学科の博多哲也講師が担当する3年生の必修科目「芸術表現学」では、継続的に同社との産学連携授業に取り組んできました。
今回、伊藤園から出された授業テーマは「お茶と人との関係をリデザイン(再定義)する」です。今年度は4月16日の第2回目の講義に伊藤園社員の方々がゲスト講師として参加。伊藤園が取り組んでいる事業や商品の紹介、お茶飲料をめぐる生産地や市場動向、そして急須を使ったおいしいお茶の入れ方などについてレクチャーしていただきました。
その後、学生たちは5~6名の18グループに分かれ、授業で学んだ「デザイン思考」のプロセスを念頭に置きながら、より多くの方々にお茶に親しんでいただくための「お茶のリデザイン(再定義)」のアイデアを検討しました。

ビジネスでも使われる「デザイン思考」を実践的に身につける

各チームはまず年齢・性別・家庭環境・人格など、具体的な特徴を持つ「ペルソナ(サービスを利用する典型的なユーザー像)」を設定し、そのペルソナが求める製品やサービスについて議論を重ねます。さらに、「リ・デザイン思考法」としての「システムの解体」「コンテクストの刷新」を学び、アイデアを造形とともにまとめ、プレゼンテーションの準備に取り組みました。

各グループの最終プレゼンテーションは7月2日と9日の2日間にわたって実施されました。両日ともに伊藤園より町田支店長や大和支店長、また本社マーケティング本部販売促進部より千葉匠氏と川井健祐氏、そしてグループ経営推進部担当部長でありティーテイスター2級の資格を持つお茶のプロフェッショナル萬伸一氏らが審査員として来学されました(一部、リモート参加)。
学生たちは、パワーポイントによる企画提案だけでなく、パッケージデザインなどの試作(モックアップ)やイラストレーションなど多様な表現手法を駆使して熱意のこもったプレゼンテーションを行いました。伊藤園の皆さまはメモを取りながら熱心に、時折笑顔を見せながら学生の発表に聞き入っていました。

芸術学部の学生らしいアイデアに伊藤園社員も感嘆

学生たちのアイデアは既存のお茶の味や売り方に工夫を加えたものだけではなく、家庭用ティーディスペンサーやボトルのフタにお茶の濃さを調節できる機能を持たせる新機軸の提案、またお菓子との組み合わせによって新しいマーケティング手法を提案するアイデアなど非常にバラエティに富んでいました。芸術学部生の強みを生かし、自由な発想と豊かな表現力を力強く、楽しくアピールする場となりました。
各グループのプレゼン講評では伊藤園販売促進部の方から「市場背景からしっかり考えていることが伝わってきました」「アイデアもデザインも素晴らしく、このまま発売したい」といった意見も聞かれ、萬部長からは「今日は学生のみなさんから審査員である私たちも多くのことを学べました」と感謝の言葉が述べられました。
全グループの発表について、「芸術表現学」の履修生、審査員の伊藤園の方々、教員がそれぞれ採点とフィードバックを行い、デザインについて双方向に学び合う授業となりました。

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