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学生たちが自分たちで創る「オープンキャンパス」を提案した2025年度「複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト」

2026.04.27

「複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト」は、科学技術と芸術の融合をめざす玉川独自の"ESTEAM教育"の拠点である「STREAM Hall 2019」の完成に先駆けて2019年度よりスタートしました。当初は工学部、農学部、芸術学部の3学部の2~4年生を対象としていましたが、2021年度からはリベラルアーツ学部の学生も参加。学部・専門性の枠を超えた「共創の教育」の実践の場、そして全学部の学生がワンキャンパスで学ぶ総合大学ならではのダイナミックな学びが体験できる魅力的な授業となっています。

この授業の大きな魅力は、他学部の学生とのグループワークを体験できること。ふだんは異なる分野を学ぶ仲間たちとその年度のテーマに沿った課題解決に向けてそれぞれの視点を融合したアイデアを創りあげていきます。

2025年度のテーマは「学生だけで創るオープンキャンパス」でした。
授業ではまずテーマ解決のヒントやアイデアを得るため、工学部・農学部・芸術学部の各学部で先端的かつユニークな教育・研究を進める教授陣6名によるオムニバス形式の講義を受講しました。
その後、やはり6回の授業時間を使ってグループ毎に「1.共感」「2.問題定義」「3.創造」「4.プロトタイプ」「5.テスト」という5段階のサイクルを回していくデザイン・シンキング(デザイン思考)に基づいて新しい「オープンキャンパス」のアイデアをまとめていきました。

そして最終授業である2026年1月21日(水)、STREAM Hall 2019内「アカデミック・スクエア」に学生と授業に参加した教員が集結し、各チームによる「最終プレゼンテーション」が行われました。
ファシリテーター(司会進行)はこの授業発足時から深く運営に関わる工学部の小酒井正和教授で、ゲストコメンテーターとして、オープンキャンパスを企画、運営している入試広報課の松谷課長のほか、小原一仁学長と小田眞幸玉川学園常任理事(文学部教授)も参加しました。

では、当日プレゼンテーションを行った5チームの最終プレゼン概要を以下に紹介します。

チーム:オムライス一人前

「放課後オーキャン~農工芸作品展示会の開催」

農・工・芸各学部のものづくりの魅力を高校生・受験生に知ってもらうために、放課後に気軽に立ち寄れる作品展示会を企画しました。各学部それぞれの作品だけではなく、3学部共同制作作品を展示会の目玉とし、玉川大学でのものづくりの可能性と楽しさを伝えることを目的とします。単に作品鑑賞にとどまらず、作品と絡めた「映えスポット」の演出、さらにテーマ別のチラシを作成し、3Dプリンタなど学内のものづくりための機材や施設の紹介も行います。冬期のオープンキャンパスでは、放課後はすでに暗くなってしまうので、農・工・芸3学部がそれぞれの専門性を生かして共同で太陽光発電による「光の道」を用意して来場者が迷わない工夫も考案しました。

チーム:Never Yield Harmony

「TukTukツアー 肌で感じる自然豊かな玉川大学」

広大で自然豊かなキャンパスは玉川大学の大きな魅力。その一方でオープンキャンパスでは広くて起伏が多いので移動に苦労し、さらに充実した施設設備は情報量が多すぎて大学としての魅力が伝わりにくいのではないか? そのように考えたグループのメンバーたちはキャンパスの移動手段として、東南アジアなどで普及しているTukTuk(三輪タクシー)を活用するアイデアを提案。TukTukに乗って植物工場、農場、ガラス工房などものづくりの施設を見学しながら、紙の資料に代わりスマホで学部や学生生活、施設設備の詳細を説明(文字&音声情報)する仕組みをオープンキャンパス参加者に提供します。農場など一部施設に関しては「体験」を交えた企画を盛り込み、「ここでものづくりをしたい!」と深く参加者の記憶に残るツアーとなることをめざします。

チーム:Wide as the Ocean

「バーチャルオープンキャンパス 気軽に魅力を的確に」

このグループは学内での在学生アンケートを実施。その結果、「キャンパスが広すぎて全体を回りきれない」「(家から大学まで)行くのが面倒くさい」「気になった時にはすでにオープンキャンパスが終了していた」などの課題が明らかになりました。そうした課題を踏まえ、学生たちはわざわざ玉川大学まで足を運ばず、好きな時間に玉川大学を知るための手段として「バーチャル空間での相談会」を提案。メタバースプラットフォーム「Cluster」などを利用し、スマートフォン、タブレットなどを通して画像と動画でキャンパスを疑似体験し、実写で登場する在学生との「個人面談」ブースも設けます。バーチャルオープンキャンパスのターゲットは主に高校1~2年生で、次の段階として実際にキャンパスに足を運んでもらうことを重要な目的としています。

チーム:Sanmonji

「玉川の木プロジェクト」

従来のオープンキャンパスの課題として「限られた在学生のみの関わり」「やりたいことが見つかっていない学生対策」「情報が一方通行になりがち」などの問題点ありました。そこでこのグループでは玉川学園創立者・小原國芳の「植林は山に木を植えるほか心へ木を植える」という言葉をヒントに、受験生や多くの在学生が参加でき、大学教職員や高校生や大学生の親も巻き込んだ「玉川の木」というプロジェクトを提案。学内の3Dプリンタなどで製作し、キャンパス内に設置した大きな「木」に、在学生が自分の「成長」、受験生は「志」、教職員は「魅力」、そして親は子どもに対する「願い」をそれぞれ短冊に記入して、それぞれの思いを共有しようというアイデアです。

チーム:full-course

「夢が走り出す1ページ たまがわキャンパス冒険記」

このグループは参加者が「大学生活を楽しむことができそう!」と確信できるオープンキャンパスを「体験」と「冒険」の二本柱で提案しました。まず「体験」に関しては文系と理系それぞれの体験授業、キャンパスツアー、学生食堂開放をタイムテーブル化。参加者が自分の関心に合わせて自由に組み合わせて玉川大学での学生生活と学びを知ることができるようにします。そのうちキャンパスツアーは「冒険」の要素を入れた「TAMAGAWA QUEST 冒険の舞台はこのキャンパス」と題して開催。キャンパスの各施設・設備を巡りながら「キャンパス内の芸術に触れる」「玉川大学の学びを攻略せよ」という2つのミッションに関わるクイズに解答することでより深く大学の魅力を理解する工夫を凝らしました。

全チーム発表後は松谷課長、小原学長と小田常任理事からそれぞれ講評をいただきました。「後輩に玉川大学の良さを伝えたいという気持ちが伝わってきた」「長年、玉川学園で過ごしてきた私たちにはない見方もあり勉強になった」「高校生の視点からアイデアを考えてくれているのが良かった」など各チームへ高い評価をいただくとともに、在学生にもさらに深く玉川大学を知ってもらい、今回の授業をきっかけに高校生が憧れる玉川大学の未来像に関する思考を深めてもらいたいという注文が出されました。

今回も学生たちの頑張りで大いに盛り上がった「複合領域研究210:工農芸融合価値創出プロジェクト」。最後は参加者全員で記念撮影を行い、和やかな雰囲気で締めくくられました。

異なるバックグラウンドを持つ仲間と手を取り合い、ゼロから価値を創り出す。学生たちは本授業での共創プロセスを経て、確かな手応えを掴みました。

特にクライマックスとなった経営層への提言では、プロの厳しい眼差しと対峙。鋭い指摘や評価を糧に、アイデアを「理想」から「社会に実装可能なプラン」へと磨き上げた経験は、彼らにとって大きな自信と成長の糧となったはずです。

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