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ビジネスの最前線から講師を招く経営学部の「経営塾」で、山梨中央銀行の業務アドバイザーによる講義が行われました。

2026.08.03

銀行が企業のためにできることを考える、今回の「経営塾」

経営学部グローバルビジネスコースでは3年次に「経営塾」という授業を開講。ビジネスの最前線で活躍する方々をお招きしてお話を伺うだけでなく、与えられた課題に対して提案を行うといった実践的な内容です。6月23日(火)には、山梨中央銀行の業務アドバイザーである岡本新一氏が登壇。「地域企業の経営課題分析と解決アプローチ」というテーマで、金融機関がどのようなビジネスを展開し、地域経済にどのように貢献しているのかについて語っていただきました。またこの日は企業が抱える悩みや困りごとについての説明もあり、それに対しての解決策を学生が考え、提案するといったことも。そして1週間後の30日(火)には、山梨県にあるという設定の仮想企業を題材に、抱えている問題に対する解決策を学生たちに考えてもらいました。

銀行のプロジェクトチームとして、仮想企業の支援策を考える

この2回目の授業で学生たちが取り組むのは、山梨県甲府市にある仮想のジュエリーメーカー『サトウ宝飾』が抱える課題の解決です。創業50年の同社は宝石を爪で支える「セッティング(石留め)」などの高い技術を有していながら、自社ブランドがないために大手ブランドからの依頼で製作する下請け的なビジネスからなかなか抜け出せない…、という設定です。「そこで皆さんは山梨中央銀行内のプロジェクトチームとして、銀行が持つ機能を活用したサトウ宝飾への支援策を考えてください」と岡本氏。学生たちは6つの班に分かれ、ディスカッションを行って策を考えます。与えられた時間は30分。こうして、この日の課題はスタートしました。

銀行のリソースを活用したビジネスプランを提示する学生たち

岡本氏は、まず「金融機関ができることは“お金を貸す”だけではありません。他にもコンサルティングや地域ネットワークの活用、地域全体の活性化など、培ってきたノウハウや人脈などを活用し、企業や地域に貢献できます」と説明。こうしたリソースを使った提案を行ってほしいと、学生たちに伝えました。
学生たちは、6名程度の班に分かれ、ノートパソコンやスマートフォンでさまざまな情報を入手するところからスタート。岡本氏からは「まずはメンバーのアイデアを否定せず、積極的に出し合うことが大切です。多少荒唐無稽だったとしても、そこから具体的なアイデアにつながることも少なくありません」というアドバイスがあり、皆でさまざまな意見を出していきます。

30分後、各班の代表者が自分たちの考えたアイデアのプレゼンテーションを行いました。「融資を活用して自社ブランドを興し、ECサイトで販売する」、「技術の高い“職人のブランド”として売り出す」といったアイデアから、山梨中央銀行のネットワークを活かして「地場産業である観光業やワイナリーと連携する」、「山梨中央銀行が行っている結婚相談サービスに、ブライダルジュエリーを絡める」といったアイデアも。また自治体と連携して「職業体験としてジュエリー産業を知ってもらう」、「地域の事業承継支援を行う」など、幅広いアイデアが提案されました。

「お金を貸すだけではない」、さまざまな魅力がある金融業界

こうした提案について、岡本氏も「とても具体的でした」と高く評価。その上で「金融機関には多くのことが求められます。お金を貸すにしても、適正な額を貸すことが重要です。また、机上で考えた提案書ではなく、現場に基づいた実行可能な策を提示し、伴走支援していくことが求められます。地方銀行にとって、地域経済が上向くことなしに、利益を出すことは難しい。だからこそ地域全体を良くするという視点が必要です」と、学生たちに説明しました。
単にお金を貸すのではなく、経営のプラスとなるアイデアの提案までを行う。そしてその企業がしっかりと利益が出せるようになるまで伴走する。岡本氏の説明から、金融ビジネスが持つさまざまな可能性や魅力が伝わってきた今回の経営塾。将来の進路を考える際に、具体的な目標を持って金融業界を目指す学生が増えるような内容でした。

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