玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

未来の工学部生から「選ばれる」ためのLINEによる"ナーチャリング"を企画提案

2026.08.07

高校生の「興味の冷却」をどう防ぐ? 工学部3年生が大学の入試広報をテーマに挑む

玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科では、3年生の選択科目「ビジネスコンテンツ」(担当:小酒井正和教授/原洋平講師)において、民間企業など実社会の課題をテーマにグループワークによるビジネスデザインを実践的に学んでいます。今年度は、工学部長の山﨑浩一教授から学生たちに「未来の工学部生に『選ばれる』ためのコミュニケーションを設計してほしい」という依頼が課題となりました。
高校生はオープンキャンパス参加で大学への期待が高まっても、自宅へ戻ると日常生活に追われ、他大学との比較も始まるため、その熱量は次第に薄れていきます。大学の入試広報では、この期間を「興味の冷却」、あるいは「死の谷」と呼ぶこともあります。
学生たちに与えられた具体的なミッションは、コミュニケーションツール「LINE」を活用した「ナーチャリング」を企画・提案することでした。ナーチャリングとは、顧客との継続的なコミュニケーションを通じて関係性を育み、購買や意思決定につなげるマーケティング手法です。大学の入試広報では、オープンキャンパスをきっかけに興味を持った高校生との接点を維持し、進路選択を支えながら出願へと導く取り組みを意味します。学生たちは、自らの受験経験や高校時代を振り返りながら、この課題に挑みました。

発想力を鍛え、ターゲットを深く理解する

4月から始まった授業では、いきなり企画づくりに入るのではなく、まずビジネスデザインの基礎となる発想法やアイデアの整理、伝え方などを座学とグループワークによる演習を通して学びました。
その後、前述の依頼状をもとに課題を分析し、「高校生はどこで不安になるのか」「どのような情報があれば出願につながるのか」といった違和感や気づきを言語化。さらに対象となる高校生の人物像(ペルソナ)を具体的に設定し、その人物ならどのような情報を求め、どのタイミングでどのようなメッセージが届けば心が動くのかを考えていきました。
今回はLINEを中心に、必要に応じて他のSNSも活用しながら、オープンキャンパス後から出願までのコミュニケーションを設計。実際にメッセージ配信の流れを試しながら改善を重ね、約1か月半をかけて企画をブラッシュアップしていきました。
単に情報を届けるだけではなく、「高校生が自然と大学への関心を持ち続けられる仕組み」を考えることは、マーケティングや顧客理解、コミュニケーション設計など、ビジネスの現場でも求められる考え方そのものです。

13チームが実践的なプレゼンテーションを実施

7月16日には、13チームによる最終プレゼンテーションが行われました。
当日は実際のビジネスの現場を意識し、学生全員がジャケットを着用。発表時間5分という限られた時間の中で、企画の背景やターゲット設定、課題分析、具体的な施策、期待される効果までを分かりやすく伝えることが求められました。
各チームは、

  • 「LINEでいかに大学への関心を維持するか」
  • 「学費への不安をどう軽減するか」
  • 「偏差値やブランドだけではない玉川大学の魅力をどう伝えるか」

といった共通の課題に向き合いながら、それぞれ独自の視点で企画を提案しました。
また、「"死の谷"をつくらせない」「私のピッタリに気づかせる」「今日で進路決定大作戦!」など、思わず内容が気になるタイトルも並び、高校生一人ひとりの悩みや価値観を丁寧に捉えた企画が数多く発表されました。
同じテーマに取り組んでいても、設定したペルソナによって課題も解決策も異なり、多様なアイデアが生まれたことも今回の発表会の大きな成果でした。

実社会につながる学びを経験する

発表後には教員による講評も行われました。
原講師は、「5分という限られた時間の中で内容を整理し、分かりやすく伝えることは簡単ではありません。皆さんにとって大変な経験だったと思いますが、この経験は今後の学びや社会に出てからも必ず役立ちます。今回提案してくれたLINEの活用方法などは、本学の広報活動にも生かしていきたいと考えています」と学生たちをねぎらいました。
また、小酒井教授は、「高校生に近い世代だからこそ、どのグループもペルソナ設定が非常にリアルでした。今回の企画で最も重要だったのは、『誰に届けるのか』を具体的に考えることです。皆さんが自分自身の経験とも重ねながら、一人の高校生を想像して企画を組み立ててくれたことが、とても印象的で、私たち教員にとっても多くの学びがありました」と総括しました。
学生たちは、自分たちが学ぶ玉川大学工学部の課題を分析し、相手(高校生・受験生)の立場に立って考え、企画として形にし、人前で伝えるという一連のプロセスを経験しました。工学部マネジメントサイエンス学科では、こうした実践的な学びを通して、専門知識だけでなく、社会で求められる課題発見力や企画力、コミュニケーション力を身に付ける教育を今後も展開していきます。

※「LINE」は、LINEヤフー株式会社の商標または登録商標です。

関連リンク

シェアする