『全人』2019年6月号 No.839より
2019年6月号 No.839
世界中で実践されてきたアドベンチャー教育を、日本で最初に導入した玉川学園。以来「行動する全人教育」をテーマに、自己冒険力をはぐくむ体験学習としてTAP(Tamagawa Adventure Program)に取り組んでいます。巻頭では2010年よりチームビルディングにTAPのアクティビティを取り入れるJ2リーグのFC町田ゼルビア相馬直樹監督にインタビュー。チーム力の最大化のために、どのようにTAPを活用しているか、そして今シーズンの抱負などをインタビューしています。新設されたチームチャレンジコースをはじめ、経塚山にあるTAP施設のハイチャレンジコース、ローチャレンジコースを紹介するほか、今年度TAPセンター長に就任した工藤亘教授に話をうかがいました。「研究エッセイ」は北海道 弟子屈農場の横倉啓技術指導員が執筆。豊かな自然と学びに満ちた北のキャンパスの1年をレポートします。
表紙写真=岩崎美里
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ピッチ上で起こっている課題や困難に直面した時、実際にピッチで戦っている選手たちだけで問題を解決できる糸口を見つけて、それを誰かが発信し、発信した選手をフォローする選手が現れ、チーム全体で課題を共有し、解決するための行動を起こす。まずは大前提として、選手個人やチームが実際に起きている課題や難題に気づくことが必要です。TAP を通して、その“気づき”を選手たちが共有し、選手間でのコミュニケーションが課題解決へとつながることもありますから、TAPはチームづくりをするうえで大いに役立っています。
「チーム力を最大化して、同じ方向をめざす」FC町田ゼルビア監督 相馬直樹 p4
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弟子屈農場には毎年、農学部の4年生数名が卒業研究のために訪れ、農場内の演習林や屈斜路湖周辺などで、主に生態学に関連した動植物調査を行っています。
近年は醸造用ブドウの試験栽培を始めたこと、弟子屈町内でも独自にワイン用のブドウを栽培していることを踏まえ、地域の特色を生かした特産品の開発・流通・消費といったフードマネジメントに関する研究も始まりました。
調査は例年5月の連休明け頃から、8~9月の長期休暇も利用しつつ、研究内容によっては冬期の12月上旬頃まで行います。滞在中は、長期滞在に伴う体調管理や他の学生との共同生活、野外活動技術や危機回避力の習得、朝夕の牛の餌当番など、専門知識や調査技術だけでなく生活力や協調性が磨かれます。研究エッセイ「北海道 弟子屈農場の1年」横倉 啓 p26
目次
- [特集]TAPで学ぶ
interview チーム力を最大化して、同じ方向をめざす
FC町田ゼルビア監督 相馬直樹
人生の開拓者をはぐくむ学び
教育学部・玉川大学TAPセンター 工藤 亘
チームチャレンジコースに挑戦!
施設紹介 ハイチャレンジコース/ローチャレンジコース
TAPフォーラム2019 開催報告
「アドベンチャー教育」未来へ向けてのネクストステージ
パネリスト プレゼンテーション&パネルディスカッション
特別ワークショップ/分科会
TAPファシリテーターをめざして
故きを温ねて 68
「ガンバリの魂を与えて頂いた」…白柳弘幸 - 平成31年度 玉川大学・玉川学園入学式訓辞…小原芳明
- TAMAGAWA GAKUEN NEWS
- 玉川大学名誉教授称号記授与報告
- 研究エッセイ
北海道 弟子屈農場の1年…横倉 啓 - 玉川玉手箱 21
反逆の記号…杉山倫也 - 教育探訪 7
学生の声を聞く…中西 茂 - キャリアナビゲーション ’19
株式会社 雪国まいたけ 蒲 義直さん+就活Q&A - Book Review 169 『全人教育論』…小原一仁
- 教育博物館館蔵資料紹介 321 「『ナンセンスの本』」…菅野和郎
- 玉川の仲間たち 「シオカラトンボ」…横倉 啓