最新の英語教育「ELFプログラム」を展開する玉川大学。来春4月、「ELF STUDY HALL 2015」の利用を開始します
2012年から導入した全く新しい英語教育プログラム「ELF(English as a Lingua Franca)」。これは、共通の母語を持たない人同士の意思疎通に使われる英語のことを表します。ここでの目標は、“ネイティブ・スピーカー”にこだわらず国際共通語としての英語を使いこなし、世界中の人々と多様な場面でコミュニケーションが図れる英語力を身に付けさせることです。担当する教員は様々な国籍をもち、英語教育においては豊かな経験の持ち主が集まり、授業はオリジナル教材で進められ、まさに生きた英語と異文化に触れる授業を展開しています。真のグローバル人材を育成する英語教育法として、このELFプログラムは広く注目を集めています。
玉川大学が、次のステップとして計画しているのが、来春4月から利用を開始する「ELF STUDY HALL 2015」です。この建物では、玉川のキャンパスの中にいながらも、内装・外装ともに世界を意識させる「色・デザイン、メッセージ性」をもった計画が進行しています。
「ELF STUDY HALL 2015」コンセプト
この建物で学修する際に、常に世界をイメージして英語を学べるよう、5大陸の連携をモチーフに、赤・青・緑・黄・黒の5色にベース色の白を加えたデザイン展開をし、世界をつなぐ施設を創出しています。
さらに5色とベース色の白で全人教育の真・善・美・聖・健・富を表現し、玉川大学独自の学修空間の特性を表現しています。
真(緑色):真実の追究-リラックス
善(白色):善意を示す色-知識の追究
美(青色):芸術性の表現-落着き
聖(黒色):宗教-荘厳
健(赤色):健康-活動
富(黄色):豊かさ-コミュニケーション
- 1階:ELFセンターの共通エリアとし、フロアカラーは設けず各色を用いて融合を意図する内装デザイン
- 2階、3階、4階、B1階の教室階はフロアカラー(赤・青・緑・黄)を設け、他の3色をアクセントカラーとして配色し色での融合を表現
- B1階:落ち着いた空間でのハイレベルのコミュニケーションを生む青
- 2階:リラックスした空間での実りあるコミュニケーションを生む緑
- 3階:知識に基づいたコミュニケーションを誘発する黄
- 4階:アクティブなコミュニケーションを誘発する赤
ELFプログラムの更なる充実に向けて
「ELF STUDY HALL 2015」の完成で、最新の英語教育のソフト面とハード面のすべてがそろう形となります。
- 異文化や多様性に対応できる英語力を身に付ける「ELFプログラムの充実」
- 豊富な外国語学習経験と様々な文化的背景をもつ「多彩なマルチリンガル教員」の充実
- 授業と自学自修の場として活用する「ELF STUDY HALL 2015」施設の充実
これだけのハードとソフトの両面を充実させた英語専門施設を計画している事例は、ほかに類を見ない取組みともいえます。これは本学が、時代の要請に応え、英語教育に力を入れていることの証でもあります。さらに同じキャンパスには、高度な英語運用能力を身に付け、実践的な英語教育が展開できる教員養成をする「英語教育学科」、K-12が2009年にスタートした「国際バカロレア(IB)教育プログラム」、そして、来春2016年4月にスタートする日本語と英語のバイリンガル教育「BLES」プログラムの展開と、全学的にも英語の教育に力を入れています。
これからの時代は、日本人もグローバル社会の中で対等にやりあう能力が必要であり、こういった社会の変化に対応する玉川大学の英語教育での人材育成が、ますます期待されています。
工期・利用開始
工期:2015年7月〜2016年3月(予定)
利用開始:2016年4月(予定)
建物の空間演出には芸術学部の学生がデザイン協力
建物の空間演出には、芸術学部の学生が携わっており、7月にELFセンター長にデザイン案をプレゼンテーションした様子をこのホームページで紹介しました。
その後、ELFセンター長の小田眞幸教授をはじめ施工を担当する企業の方々と検討し、デザインが選定されました。採用されたデザイン案が、学生たちの手によって、配置に会うようにブラッシュアップを重ねていきました。当初、学生の空間演出は、ELFセンター事務室のエントランス部分のみでしたが、他のフロアにもデザイン案が使用されることになりました。