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Interview:「第22回東日本学校吹奏楽大会」で金賞受賞!玉川学園吹奏楽部(10-12年生)

2022.11.25

10月9日に開催された「第22回東日本学校吹奏楽大会」高等学校部門において金賞を受賞、2019年度、2021年度に続き3大会連続(2020年度はコロナ禍に伴い中止)の快挙を達成した吹奏楽部。顧問の園田尚広先生と主将の冨谷昊呂(とみやひろ)さん、副主将の折井愛さんに話を聞きました。

顧問 園田尚広先生

――3年連続金賞受賞の感想を聞かせください。

初めて東日本学校吹奏楽大会に挑戦した2019年から金賞をいただいていたので、今回は3大会連続というプレッシャーを感じていただけに、本当にうれしく思いました。本大会の3連続大会金賞は東京都でも初めて、玉川学園の歴史でも初めてのことです。やりきったという達成感もありましたが、何より生徒たちが非常にがんばってくれました。

――演奏された「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ」の選曲はどのような経緯で決められたのでしょうか。

毎年編成バランスは違うのですが、現在のメンバーの音の「圧」や「力のバランス」を考えたとき、金管楽器が前面に出た曲に可能性を感じました。そこでビッグバンドのイメージが浮かび、そのような編成の曲を探し、その中から選んだのが今回の曲です。

本来は60人くらいの編成で演奏される楽曲なので、それを26人での演奏となると、作曲家の意図とずれてしまわないか、不安な面もありました。金管楽器にもとても負担がかかる曲ですし、初回の音合わせでも、生徒たちの反応はイマイチでした。そこからいかに「その気」にさせていくか、工夫していきました。

たとえば金管楽器が忙しいところでは、待ち時間になる木管楽器にストレスのないよう、曲の魅力を理解してもらうよう意識しました。また、楽器を自由に選べるアドリブソロの部分は、ビブラフォンやトロンボーンなどではなく、フルートを起用しました。編曲の専門家である波田野直彦先生にお願いしたところ、素晴らしいアレンジをしていただき、練習を重ねるごとに生徒たちの反応もどんどんよくなっていきました。

――ジャズの要素が強い曲ならではの苦労はありましたか。

アゴーギグ、いわゆる「揺らし」というものを言葉で表現すると、機械的に聞こえてしまうんです。「ここの瞬間、ちょっとビブラートかけてごらん」と言うとその通りできるのですが、それは自然には聞こえません。自分がどういう演奏をしたいか、自分がどういう抑揚をつけたいのか、それを考えながらやってみようと言いました。

――吹奏楽部の特色を教えてください。

生徒一人ひとりが奏でる音色がとても良いです。それは「歌に始まり、歌に終わる」玉川の音楽教育が根底にあるからだと思います。ゆったりとしたフレーズを演奏するときなどは、歌に例えるとすぐさま理解して、表現しようとします。音色の温かさを含めた“音のよさ”は大きな強みだと思っています。

――これまでを振り返ってみて活動をどのように感じていらっしゃいますか。

私自身、大学では声楽を学んでいたので、2016年に顧問になった当初は、オペラや歌劇など、歌心やストーリー性のある曲を中心に演奏していました。そこから模索し、紆余曲折しながら今の音をつくり上げてきました。中学生から「高校でも吹奏楽部に入ってがんばります」という声をかけてもらえるようになったときは、いつも感慨深い気持ちになります。

今では、吹奏楽部の生徒たちの成長も感じています。音楽以外のことに対してもチャレンジ精神をもち、ちゃんとこだわり、思い入れをもって取り組むようになりました。「やろう」と決めたことに対して強い気持ちで臨んでいる生徒が増えました。生徒会役員に立候補する生徒、SSH活動に積極的に参加している生徒もいます。どちらかではなく、両立できるよう自分で計画を立てて主体的に行動する姿は頼もしく思います。

――今後の活動や展望について聞かせください。

クリスマスシーズンに演奏会、そして年度末の定期演奏会に向けて練習中です。大切にしたいのは、本物に触れる経験をたくさんさせたいということです。今回の「コンサートバンドとジャズアンサンブルのためのラプソディ」ではジャズの世界を知るために、プロのジャズドラマーをお呼びして、生音を聞かせていただき、ご指導もいただきました。この貴重な体験は着実に次の演奏に繋がります。

そういう経験をたくさん重ね、付加価値を与えたいというのがこれからの展望の一つです。また、活動の指針や何のために活動するのかという意義は、これからも私自身の中にあるものを生徒たちに伝えていきたいです。これからもこだわるところにはこだわり、ひとつのものをつくり上げる瞬間を、生徒たちと共有し続けたいと思っています。

主将  11年 冨谷昊呂さん
副主将 11年 折井愛さん

――金賞受賞の感想を聞かせください。

冨谷さん

冨谷さん 「これまで先輩方が築いてきた立派な成績を、自分たちが崩してはいけない」というプレッシャーがあったので、3年連続の金賞、そのうちの2年間に携われたことをとてもうれしく思っています。今回は、曲調や立奏などで目立っていたのか、客席のみなさんが興味津々で聴いてくださっているのが伝わってきました。

折井さん 私も今年の金賞受賞はとてもうれしかったです。私のパートはトロンボーンなのですが、昨年はチューバでの参加だったので、本来のパートでの参加することができた今年は、昨年とはまた違った喜びがありました。玉川の吹奏楽部が私にとっての「普通」なので、都内の高校で初の3年連続金賞と知ったときは「うちってそんなにうまいんだ!」と思いました(笑)。

――演奏曲について、苦労した点や楽しかったことはどんなところでしたか。

冨谷さん ジャズの用法を使用した曲を演奏する機会が少ないので、それを基本から身に付けるのに苦労しました。基礎練習にジャズを使ったエチュードなどを取り入れるなど、ジャズの音色や音の切れ味を意識して練習に取り組みました。

トランペットの私はこれまでサックスと一緒にメロディを吹くという感覚がなかったのですが、ジャズが入ることによって同じ動きができたことは新鮮でもあり、おもしろかったです。

折井さん

折井さん 私はIBクラス(IB ProgramsDivision)なので、授業の終わり時間が毎日17時15分になります。活動は18時までなので、練習時間を確保することに苦労しました。空き時間に練習するなど、みんなに追いつこうと努力しました。

今回の曲も難易度が高く、しかもトロンボーンは休む間もなく音を出しっぱなしで、演奏が終わるころには汗びっしょりでした。今まで吹いたことがないジャンルだったので、自分を追い込むことでモチベーションも高まりました。2年ぶりに合宿もできたこともうれしかったです。一日中練習ができて、みんなとの絆が深まりました。

――部員をまとめるためにどのようなことを大切していましたか。

冨谷さん 私が特に気をつけたこと、「自分ができていないと人のことは指摘できない」ということ、もう1つは「必要なときは相手が先輩でもちゃんと言う」という2つを意識しています。現在の1年生は人数も多くやる気に満ちているので頼もしく、私たちも刺激を受けています。

折井さん 冨谷さんが本当にしっかりしているので、サポートできるように心がけました。

――ぜひ吹奏楽部のPRをしてください!

冨谷さん 学校の設備と楽器が整っているので、とても環境に恵まれています。また、各パートに講師の方がつき、かなりの頻度で教えに来てくださいます。コンクール前にはプロのドラマーの演奏を聴かせていただくなど、本物に触れる機会も多いと思います。吹奏楽部というと、体育会系のイメージがありますが、私たちは大らかで、みんなのびのび活動しています。

折井さん 部活の雰囲気はよく、上下関係もみんなやさしい人ばかりです。先輩は教え方が上手なので、高等部に入ってから吹奏楽を始めたという人でもぐんぐん上達します。何より園田先生がとても熱心に指導してくださいます。

――今後の活動について教えてください。

冨谷さん 2023年3月21日に、パルテノン多摩で定期演奏会を行います。6年生から12年生まで総勢70名強で演奏します。今年度を締めくくる最後のコンサートということで曲数も多く、難易度の高い曲も披露できるかと思います。一般の方も入場できるので、ぜひ私たちの演奏会にお越しください。

  • 撮影時のみマスクを外しています

玉川学園吹奏楽団(6-12年生)演奏会のお知らせ

  • ウインターコンサート2022
    2022年12月19日(月)16:00開場 16:30開演
    会場:玉川学園 University Concert Hall 2016   Marble
  • 定期演奏会
    2023年3月21日(祝・火)時間帯は確定しだいご案内いたします。
    会場:パルテノン多摩

問い合わせ
玉川学園 音楽研究室
TEL:042-739-8537(平日10:00-16:00)

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