オンラインで国際教育:どんな状況でも「グローバル人財(材)」を育て続けます!

2020.08.13

世界的な新型コロナ・ウィルス感染症拡大の影響で対面での交流が難しい状況です。でも、玉川大学国際教育センターはオンラインで国際教育や国際交流の機会を学生に提供し続けています。今回は、2020年度春学期にオンラインで開催したTAMAGOイベントや、国際教育センターが協力している7つの国際交流・国際教育イベントをCOIL (Collaborative Online International Learning)として紹介します。なお、COILとはICTを用いて海外の学生と国際共修を行い、異文化理解や異文化間コミュニケーションスキル等を培う教授法のこと。日本でも多くの大学が COIL を使った授業・コース・プログラムを海外の大学等と共同で開発・実施を推進しています。

(1) TAMAGOイベント 「Global Classroom」  2020年5月21日開催

ドレクセル大学で日本語授業を履修している学生達と玉川大学の学生達とのオンライン共同授業を実施しました。詳細は、以下の記事の「TOPIC1ドレクセル大学とのオンライン共同授業」をご参照してください。

ドレクセル大学での研修に教育学部生が参加:頑張った成果が次のチャンスに。

(2) ドレクセル大学の学生とのCoffee Hour  2020年6月4日開催


5月21日に開催した「Global Classroom」は、参加を希望する申込者が多く、キャンセル待ちが大勢出るほどでした。そのキャンセル待ちの学生のためにカジュアルなオンラインイベントCoffee Hourを開催しました。前回のGlobal Classroomの評判がよく、ドレクセル大学の学生は37人、玉川からは27名が参加しました。全体で、64人と多い人数ですが、ブレイクアウトルームを活用し、小さなグループで20分ごとにグループを入れ替えました。3-4人のグループで、リラックスした雰囲気のなかで交流を楽しみました。

参加者は、「家にある大切なもの、面白いモノをひとつ」選び画面上で見せながらその理由を語ります。「家にある大切なもの、面白いモノ」とは、「自分を表現してくれるモノ」です。例えば、手芸が趣味であれば、自分が作った手芸品について、野球が好きな人だったら野球帽、大切に育てている花、子供の頃から集めていたものなど、自分らしさを表現できるものを紹介しながら、自分について伝えあうのです。そうすることで、お互いに興味がわき質問しやすく、自然なコミュニケーションに発展していきました。予定時間で一旦終了しましたが、ほとんどの参加者が残り、時差と距離を越えた新しい友達との楽しい時間を満喫しました。

(3) 特別授業「留学経験がキャリアに与えるメリット:留学経験者の視点  2020年6月8日実施

US科目「海外留学入門」の授業で、国際教育センターが提供しているStudy Abroad Experience (通称SAE)プログラムに参加した卒業生2人を招き、特別授業を実施しました。US科目「海外留学入門」は、海外留学に関心がある学生を対象に、留学の意義、学習成果、キャリアへのメリットなど留学について総合的に学び、留学の実現に向け計画・準備を行う実践的な授業です。

1人目の先輩、税所里帆さんは、中学部から玉川で学び、2012年に1年間オーストラリアのクィーンズランド大学にSAE留学をしました。帰国後、「やらない後悔よりも、やった後悔」をモットーに更なるチャレンジをし、2014年に、日本人で2人目、日本人学生としては初となる国連世界観光機関(UNWTO)のインターン(「国連世界観光機関(UNWTO)本部でのインターンシップに、 本学学生が日本の大学生として初めて参加」)に選ばれました。スペインのアジア太平洋部に所属し、多国籍の環境なので共通語は英語かスペイン語だったそうです。国連インターンの後、国内の大学生10名が選ばれた在日アメリカ大使館が主催するEmbassy Academyに参加しました。玉川大学文学部を卒業してからは、国内の大手旅行会社に就職。2017年から2019年、スペインにあるグループ会社に出向。このように留学経験がグローバルなキャリアにつながっていきました。

2人目の先輩、荒井未莉さんは、幼稚部から玉川で学び、玉川大学農学部生命化学科に進学しました。2011年にSAE留学でイギリスのエセックス大学での語学研修を半年、正規留学を半年経験しました。帰国後はLED植物工場で有名な渡邊博之教授のご指導のもと、植物について学んだ知識を生かし、植物による金属の吸収について「火山灰を使用してミネラル豊富なレタスを栽培できないか」というテーマで研究を行いました。「海外で白衣を着て何かしたい!」という強い思いがあったので、英語で苦労もしましたが、あらゆるものを活用して勉強し、TOEICスコアを大きく伸ばしました。卒業後は、東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科で学び、研究の道に進みました。現在は、薬学の情報を扱う専門機関で製薬企業、医薬品の副作用情報収集や臨床試験や症例報告の文献を読んだり、患者の方に向けた「くすりのしおり」や医療専門家に向けた薬の説明書などに関わる仕事をしています。

参加者から語学の学習方法、モチベーションを保つ秘訣など、さまざまな質問があがりました。語学学習については、2人とも自分なりに工夫した勉強法を具体的に話してくださいました。モチベーションを保つ秘訣について、税所さんは「ワクワクする目標を持っておくこと」、荒井さんは「なりたい自分のイメージを持っていること」と教えてくださいました。やっておくと良いことは、日常や文化など日本のことを英語で話せるようにすること。今の日本を伝えられることも海外の人とのコミュニケーションでは大切だとアドバイスをいただきました。

留学経験のメリットは、語学力やコミュニケーション能力に加え、留学生活の苦労を通して培った粘り強さやチャレンジ精神が鍛えられたこと。その経験があるからこそ仕事で辛いことがあっても乗り越えていくことができるのだそうです。税所さんからの後輩へのメッセージとして、(1)発信すること←考えているだけではわからない、(2)自分を過小評価しない←自信を持ち、物事にチャレンジする、(3)親に感謝することです。荒井さんからは、(1)大学院のススメと(2) 使えるものは使う!の2点です。例えば、Google 翻訳もかなりグレードアップしているので活用すべき、人材派遣サービスも視野に入れ就活時の保険として利用できるなど、目標を達成するための具体的な方法についても話してくださいました。

留学経験を活かし社会で活躍する素敵な先輩から貴重なお話を聞き、参加した在校生達は希望と勇気をもらいました。

(4) TAMAGOイベント
「留学経験が就活とキャリアに与えるメリット:人事担当者の視点」
2020年6月15日開催

TAMAGOイベントとして、キャリアセンターの大槻センター長を講師に迎え、企業経営環境と就職における留学経験について話していただきました。メディア・デザイン学科4年の小俣大己さんが制作してくださったインパクトのあるポスターの効果もあり、多くの学生から申し込みがありました。定員の70名がアナウンスして数日で一杯になりました。

グローバル化した現在、企業が求める人材(人財)は変化し、非認知能力が期待されています。非認知能力とは、何事にもチャレンジする精神、広い視野で物事を捉えることができる力、リーダーシップ、etc.といったことも含まれます。

留学経験がある場合、就職活動の面接時には留学した目的や理由を必ず面接官から聞かれるので、留学の振り返りの重要性についても語っていただきました。 留学経験者へのアドバイスとして、①留学した目的・理由を明確に伝えられる、②自己アピールできる(留学という行為だけでは不十分。留学してどう成長したかをアピール)、③帰国前の留学中に就職活動を行う、④留学経験について可視化できるものを身につけておく(TOEICやTOEFLなどの具体的なスコア、修了証など)など、具体的にいただきました。

大槻センター長から、「まずチャレンジしてみること、失敗しても、そこから学んでいくことが大事」とのメッセージをいただきました。

(5) TAMAGOイベント
「グローバル時代のキャリア:プレゼン力を高めよう!」 2020年6月22日開催

講師の山崎紅(あかし)先生は、人材開発コンサルタントとして、社会人基礎力、働き方改革の分野のエキスパートです。社会人基礎力協議会の理事・研究委員会副委員長、日本テレワーク協会 客員研究員、日経ビジネススクールの講師、成蹊大学の客員教授、経済産業省推進資格 IT コーディネータ、日本経営協会認定 情報資産管理指導者、etc.と、官公庁、民間企業、大学などで幅広く活躍されています。

ビジネス、社会人基礎力、働き方改革、プレゼンテーションなどの分野で数多くの書籍やe ラーニング教材を執筆・監修されています。また、小学生のためのロジカルシンキング、グローバル対応力、プレゼンテーションについても出版されています。
そんな素晴らしい山崎先生をお招きしたいと、国際教育センターとキャリアセンターの共催で開催しました。こちらも素敵なポスターをメディア・デザイン学科4年の飛田李袈さんが制作してくださったことで、アナウンスしてすぐに定員の70名締切になりました。

グローバル化、ボーダレス化、多様化が進む中、今回の新型コロナウイルス感染拡大により、その変化が劇的に進んでいます。そんなグローバル時代の働き方について、そして求められるプレゼン力について、以下の流れで話していただきました。

  • 多様な人々と連携して成果を出す新しい時代の働き方
  • そのために求められるコミュニケーション力の重要性
  • 今日からやってみよう!伝える力と聞く力の磨き方

Zoomのチャット機能を利用した質問コーナーでは、たくさんの質問が入り、予定時間をオーバーするほどでした。山崎先生は、わかりやすく1つ1つ丁寧に答えてくださいました。参加した学生達からは「とてもわかりやすかった」「よくコミュニケーション力と言われるが、どういうことか納得した」と多くの学びがあったことが報告されました。

(6) TAMAGOイベント「留学生と交流しよう!」  2020年7月6日開催

参加した7名の元留学生

TAMAGOスタッフの森上公紀さん(玉川大学教育学研究科IB研究コース 修士2年)と、森上さんが留学中に知り合ったヘイリー・バンフィールドさんが企画・運営するイベントです。ヘイリーさんをはじめ、日本の私立大学に留学したことのあるアメリカの学生達が7名集まってくれました。玉川からは学部を超えた18名の学生が参加しました。

当日は、①森上さんと留学生の紹介、②日本語/英語で話そう!(20分ごとに小さなグループに分かれて話す)、③発表:印象に残っている話をシェアしよう!、④異文化Quiz大会、という流れです。グループで話す活動では、日本人も留学生も平等に英語と日本語を話す機会となるように、1つの質問を英語で話したら、次の質問は日本語で話すというルールです。「世界からひとつ何かを消すとしたら何を消しますか? 」という質問には、「戦争」という答えが日米両者の学生からあがり、不安定になっている今だからこそ平和を願うことに共感しあうことができました。予定時間をオーバーしても多くの参加者が残るほど、楽しい時間となりました。

(7) ビラノバ大学との交流授業  2020年6月19日・7月22日開催

バスケットボールで全米制覇をし、スポーツ強豪校として有名なビラノバ大学ともオンラインで春学期に2回交流しました。詳細は、以下の記事のTOPIC3「ビラノバ大学との交流授業」をご参照ください。

ドレクセル大学での研修に教育学部生が参加:頑張った成果が次のチャンスに。

まだまだ、秋学期も色々な国際交流・国際教育のイベントを国際教育センターは計画しています。TAMAGOスタッフに配信していくので、まだTAMAGOスタッフに登録していない学生は、ぜひTAMAGOスタッフに登録してください。玉川大学の学生は、誰でも登録できます。

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