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STEAM:夢の箱庭づくり、循環をテーマにCOIL 2022年春学期複合領域研究Introduction to Japan: Arts & Science in English授業報告

2022.09.21

玉川大学の全学部生が履修できるユニバーシティースタンダード科目として昨年度から開講した、「複合領域研究:Introduction to Japan: Arts and Science in English」。この授業では、日本について横断的に英語で学びます。玉川大学のワンキャンパスのメリットを生かして、各学部の教師陣が、日本について海外と比較しつつ解説と議論を展開します。2022年度は、新しい試みとして芸術学部で招聘したパスカル・ウェーバー先生(仏国・パンテオンソルボンヌ大学)を迎えて、農学部の協力のもと「箱庭づくり」のワークショップを実施、展示しました。その後、「循環」をテーマにグループワークとCOIL発表会を開催しました。

授業内容は盛りだくさんで、教育における指導の視点、平等と公平の違い、国際ビジネスの現場での価値観の相違、漫画文化をグローバルに紐解き、観光における体験の真正性の問題、AIはどのように翻訳しているのか、コンピューターミュージックの歴史と楽器体験をふくみます。体験を重視する本授業では、実際にAI翻訳を試し、ロボットのデモンストレーションを見学、コンピューター楽器にも触れる機会に恵まれました。

大谷教授講義の様子
電子打楽器「WAVEDRUM(KORG社)」の体験
AI搭載ロボットのデモンストレーション

各学部の教員の講義内容

  • 教育学の視点から考える変わるものと変わらないもの
    Thinking From the Field of Education : What is changing and Unchanging
    教育学部 大谷 千恵 先生
  • グローバル・ビジネス
    Global Business
    経営学部 石戸 修 先生
  • AI・ロボティクスの技術で言葉の壁は越えられるか?
    Can AI and Robotics Technology Overcome the Language Barrier?
    工学部 岡田 浩之 先生、水地 良明 先生
  • 旅行メディアの中の日本
    Japan as Featured in Travel Media
    観光学部 法島 正和 先生
  • マンガの系譜
    Trajectory of Manga
    リベラルアーツ学部 田中 素子 先生
  • 音楽とテクノロジー
    Music and Technology
    芸術学部 リー,ジョナサン F 先生
  • 里山・奥山とは
    Satoyama
    箱根自然観察林でのフィールドワーク
    Fieldwork in Hakone
    農学部 南 佳典 先生、吉川 朋子 先生
  • 日本のアート探訪:伝統とこれから
    Visual Arts in Japan: Past and Future Museum Visit and Reflection
    芸術学部 村山 にな 先生

そして、箱根フィールドワークでは、玉川大学箱根自然観察林の奥山生態系について解説を受けつつ散策し、「箱庭づくり」のために学生たちは、草、コケ、木の実などを採集しました。玉川大学のキャンパスでも工学部で受け入れているメキシコとタイの留学生と農学部の学生が加わり、植物採集と観察会を実施しました。その次の週に、ウェーバー先生と農学部南先生と吉川先生のご指導で、農学部の学生たちも加わり、みんなで箱庭をつくりました。一つひとつ、個性あふれる素敵な生き生きとした箱庭ができあがり、「箱庭:小さな宇宙・生態系」と題してSTREAM Hall 2019に展示し(会期:6月20日−27日)、水やりもつづけ、しばし初夏の風景を楽しみました。展示が終了すると、学生たちは草と苔をキャンパスの土にかえしました。この植物を介した一連のながれによって、循環への気づきが生まれました。

特別講師パンテオンソルボンヌ大学 パスカル ウェーバー 先生(Pascale Weber)によるワークショップ

<箱庭>

箱庭づくりで考えるきっかけとなった「循環」をテーマに、グループに分かれて下記の報告に取り組み、交流を重ねてきた米国ドレクセル大学の日本語学科の授業を履修する学生を対象にオンライン発表会を行いました。発表にはメキシコとタイにおける事例紹介もふくみ、国際色豊かな学びの体験となりました。自然に触れた経験の延長で「循環」について考えると、日常生活のなかで着物リメイク再発見、タイのエコファッション、現地主義の企業SDGs、カノンの魅力と自然界の音の相似性、リサイクルとアート作品にまでつながりが見出せました。次年度も各国の学生と交わりながら、日本についてともに考え、体験したことを共有し、より深く、広く、日本と世界をつなぐ授業を目指します。

COIL発表テーマ「循環 Cycle and Circulation」:
サステナブル・アート Sustainable Art
新旧持続性ファッション Old and New Circular Fashion
スターバックス 日本とメキシコ Think Starbucks in Japan and Mexico, Environmentally
パッヘルベルのカノン Pachelbel’s Canon Chord Progression

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