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複合領域研究: Introduction to Japan, Arts & Sciences 2026授業報告 企画展「Arts & Science Project:虫と草花をいける日本の心」の開催

2026.08.21

2021年度からスタートしたドレクセル大学との交換留学プログラム

本授業は2021年度春学期から交換留学プログラム始動に向け開講し、本年度6回目をむかえました。日本について分野横断オムニバス形式の講義と箱根や玉川大学キャンパスの自然観察、絵巻物を扱う作法、AI翻訳機や電子楽器を試すなど自然科学と芸術文化体験が盛り込まれています。芸術学部と米国ドレクセル大学メディアアーツ・デザイン学部との交換留学プログラムに参加した学生たちが履修し国際的な学生間の交流学修を深めてきました。コロナ禍を経て受け入れたドレクセル大学生は6名、玉川大学から送り出した4名の芸術学部生は優秀な成績をおさめDean’s List(ドレクセル大学学部長賞受賞者)に名前を連ねる栄誉も受けました。

交流学修型授業として15名定員で、オンライン参加や聴講と学修アシスタントも入れると延べ100名以上の学生が受講しました。各授業回の担当教員は、農学部:南佳典、吉川朋子、友常満利、教育学部:大谷千恵、工学部:岡田浩之、斉藤純、水地良明、堀三晟、経営学部:飯村龍一、石戸修、イドリッソバ アイナッシュ、リベラルアーツ学部:山田亜紀、田中素子、トレルファ ダグラスアーサー、観光学部:法島正和、教育博物館:萩原哉、芸術学部:リー ジョナサン F、村山にな 総勢18名、他にも多くの教職員の献身に支えられました。

本授業の一環として実施した企画展は合計3回:2022年度「箱庭づくり」、2024年度「Fusion of Form」そして、2026年度「虫と草花をいける日本の心」です。

第3回目となる企画展を開催

第3回目となる企画展「Arts & Scienceプロジェクト:虫と草花をいける日本の心」(2026年7月21日18:00〜22日13:00 於STREAM Hall 2019 300D)は、農学部友常先生の「虫を生ける」創作活動と虫籠コレクションからのご指導と協力を得て実現しました。本年度の履修生は芸術学部生が多く、授業後半の1ヶ月間にわたり慣れない昆虫採集に奮闘しつつ、それぞれに作品テーマを考え昆虫採集と虫籠に生ける創作に取り組み展覧会に臨みました。農学部南研究室と友常研究室の多くの学生たちが応援に駆けつけてくれたことで、箱根の奥山での自然体験と昆虫とそれを取り巻く自然環境の循環について理解が得られました。ふりかえるに、人間社会における多国籍化する学校の教室、国際ビジネス展開の判断要素、インバウンドへの無言の日本文化の伝達方法、文化戦略としてのソフトパワーなどの講義内容もすべて、人とモノと価値観の往来とつながり、経済・社会・文化活動の交差と繰り返されるが同一ではない人間界の循環を示唆していました。

ワンキャンパスならではの分野を超えたコラボレーション

当日の展示会場には友常先生が飼育し羽化した20羽以上の鈴虫たちが届けられ、ひと足早く秋の訪れを告げる虫たちの声が一斉に鳴り響きました。リー先生による虫の鳴き声を編集したサウンド・デザインもなされ、STREAM Hall内では同時に工学部水地先生と堀先生によるドローン飛行デモも進行しており、機械音と自然音がおり重なる面白い偶然の瞬間もあり会場一体は盛りあがりこれぞ玉川のSTREAM教育という実感が湧いてきました。会場にはK-12の親御さんも興味津々に見守ってくださり、翌朝には登校前の子どもたちも見にきてくれました。本授業活動を通して国内外の学生たちだけでなく、分野を超えた教職員、父母とその児童たちも集う和やかな創作の場が創れたことはおおきな喜びです。

履修生報告の抜粋

  • 私は普段、大学で映像制作に取り組んでいます。今回の制作で特に映像と似ていると感じたのは、限られた空間の中で何を見せるのかを考えることです。映像ではカメラのフレー ムの中に人物や物をどのように配置し、どこに観客の視線を向けるのかを考えます。今回 も虫かごという一つの枠の中で、植物の高さや位置、カマキリがどこにいると自然に見えるのかを考えました。その作業は、映像の構図や美術を考えることにも近いと感じました。
    また、自然を観察して生態や特徴を知る Science の視点と、それを自分なりに構成して表 現するArts の視点の両方があったことで、一つの作品として成立したのだと思います。今回の経験を通して、映像制作でも対象をよく観察することが表現の第一歩になると改めて感じました。身近な自然にも目を向け、そこで発見したものを自分の表現につなげていきたいです。
  • 授業で学んだ自然の移り変わりや環境の変化は、説明を聞くだけでは分からないことが多く、実際に作品制作を通して体験したことで、その変化の速さや自然の力強さを実感することができました。自然を素材として扱う作品では、完成した時だけでなく、展示期間中の変化まで考えて制作することの大切さを学ぶことができたのは、大きな収穫だったと思います。
  • 今回のこの授業を経て、私の中の「生ける」という概念が変わった。 まず、そもそも「生ける」とは、植物を美しく、芸術的に飾ることを指し、それが虫にも 適応されるのか疑問を抱いた。しかし、虫籠選びから植物の採集を通して、「生ける」という行為は、美しい瞬間を切り取るという意味を含んでいると感じた。
  • 理科と芸術は別々のものだと思っていましたが、観察したことを作品や物語として表現することで、二つはつながっているのだと気付きました。作品を発表した際、「この展示は小学生低学年にも見せてあげたい」という感想を聞き、とても共感しました。子どもたちも楽しみながら自然について学ぶことができると思います。また、同じテーマで作品を作っていても、一人ひとりの発想や表現の仕方が違っていて、とても面白いと感じました。学部が違うことで着眼点も異なり、それぞれの個性が作品に表れていたことが印象的でした。
桜を背景に「虫を生ける」企画ミーティング
企画展の講評会
企画展の講評会
出展作品 虫籠:友常満利コレクション
大谷先生「絵本に描かれた昆虫の国際比較」
トレルファ先生「アジアのソフトパワーを解説」
水地先生「AI翻訳の体験」
堀先生「AI翻訳の体験」
リー先生「電子楽器を体験」
南先生「箱根で五感の自然体験」
友常研究室の学生とドローン操作体験
萩原先生「巻物を扱う作法の実習」
企画展「Arts & Scienceプロジェクト:虫と草花をいける日本の心」
フライヤー・デザイン:ハンナ ニコラス T.

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