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初めてのオンライン開催による「5大学対抗プレゼンバトル2020」で玉川大学チームが最優秀賞を獲得!

2020.09.02

毎年恒例のイベントとなった玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科の「大学対抗プレゼンバトル」。これは同学科の小酒井正和教授が担当する3年次必修授業「ビジネスコンテンツ」の一環として開催されるもので、ビジネスプレゼンに力を入れている他大学のゼミなどを招いて開催されてきました。実在の企業から学生たちにビジネス課題であるテーマをいただき、各チームがその解決策を競います。

例年、出場チームが玉川大学に集結してプレゼンを開催してきましたが、2020年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、初めてオンラインで実施。5大学11チームによる「5大学対抗プレゼンバトル2020」として開催されました。

今回、テーマ提示と審査を「株式会社博展」に協力いただきました。同社はイベントや展示会を中心に、主に企業・団体の体験型マーケティング活動にかかわる企画・デザイン・制作・運営を手がけているクリエイティブ企業です。テーマは「博展のコアコンピタンスを活かした新たなビジネスプランを構築せよ」でした。コアコンピタンスとは、競合他社を上回る企業の強み・能力のことで、学生たちは博展の企業ビジョンである「心揺さぶる瞬間(とき)を創り、世の中を次へ動かす」を念頭に、「新しい生活様式」を踏まえつつ独創的かつ持続可能なビジネスプランの提案を求められました。 出場チームは7月1日の期限までにプレゼン動画(5分間)と資料(A4サイズ1枚にまとめる)をオンラインで提出。審査員が「新規性・独創性」「社会性」「成長性」「実現可能性」および「プレゼンテーション」の出来についてそれぞれ数値評価を行い、7月17日に最優秀賞(玉川大学 チームΣ)と優秀賞(専修大学 岡田ゼミナール)の2チームを発表しました。

なお、審査には博展より第2営業本部営業2部部長の木島大介氏とコミュニケーションデザイン本部コンテンツデザイン局局長の南正一郎氏が参加され、1時間以上に及ぶ全11チームの講評動画にも協力をいただきました。

以下、参加11チームのプレゼン内容と評価をダイジェストで紹介します(エントリー順)。

1.麗澤大学 近藤ゼミチーム「日本遺産聖地化」

世界遺産に比べて認知度が低い「日本遺産」。この日本遺産に指定され、日本の空の玄関成田を含む「北総四都市」をモデルに、アニメによる「聖地化」を通してオタクの力を借りて自然や町並み、歴史文化をデジタル&リアルを融合させながら効果的に発信していこうというアイデアだった。博展にとってB to Cの新規事業であるばかりでなく、サステイナブル・ブランド活動の一環ともなる。コロナ禍の中、5年で10億の収益をめざすロードマップも示された。

2.玉川大学 チーム84(ya-yo)「Re:gion また来たい空間の提案」

プレゼンタイトルは「Region(地域)」と「Re:(再び)」の合成。「インバウンドによる日本経済効果の向上を可能にする社会の実現」を目的に、博展と約700社の取引企業が協力して旅館やリゾートホテルを支援するビジネスモデルを提案した。インバウンドや国内観光客に日本やその地域でしかできない体験をできるような環境作りを行う。博展はこのビジネスを通してIR(統合型リゾート)参入予定企業からの認知度が向上し、コロナ後の社会貢献を果たすこともできる。

3.東京国際大学 チーム犬「オンライン観光イベント」

コロナ禍の影響で危機的状況にある観光業の救済策、また経済的、時間的な問題など様々な事情で気軽に旅行ができない人の選択肢として「オンラインによる海外旅行イベント」のサービスを提案した。博展は誰でも気軽に、安心してオンラインで「旅行体験」ができる施設を設営。「移動体験」「観光体験」「飲食体験」「物販」の4つのブースを作り、雇用面も含めて地域と連携しながら、新しい観光ビジネスを展開させていくというビジネスモデルだ。

4.東京国際大学 チームB「新しい時代で使えるインテリア計画」

博展のクリエイティブ力とアカウント力を活かし、多様なクライアントに合わせてデザイン・雰囲気が異なるインテリアを商品化。インテリアイメージをスマホなどで見ることができるVR(バーチャル・リアリティ)機能を備えたアプリ開発を行い、気に入ったインテリアを価格・評価などを参照しながら購入できるシステムを構築する。新型コロナウイルス感染症拡大で、人混みの中でモデルルームまで外出するのがはばかられる現状の中、収益性も踏まえたビジネスモデルを提案した。

5.東京国際大学 チームKKK「新しいブースの提供~移動型イベントの可能性」

老若男女が利用する路線バスを移動型体験ブースとして利用したイベント事業の提案。バス会社と連携し、都市内を走っているバスを博展の技術力を活かした今までにないオリジナルバスを提供。バスを利用して博展が制作したイベントを体験してもらい、顧客はその場で商品を購入することもできる。企業にとっては新しい営業形態、マーケティング手法を提供するとともに、バス会社にとっては利用者増加というメリットがある。

6.東北工業大学 チームfort「オンラインファッションショー」

「私たちのこれからの未来」をコンセプトに博展が主催、各企業に協力してもらいSDGsやLGBTQなど社会問題を織り込んだオンラインファッションショーを提案した。新型コロナで先が見えない状況だからこそ、多くの人に夢を持ってもらえる新事業を始動させる。プレゼンではファッションショーとして解説されたが、最後に、新しい生活様式に適合する持続可能なイベントシステムとしての可能性も示唆。内容とともにプレゼン動画の構成とテンポの良さが審査委員から高く評価された。

7.東北工業大学 チームI See…「Protect Myself~新たな時代・技術とともに」

東日本大震災の体験を踏まえ、今回の新型コロナウイルス感染拡大の時代に展開できる大規模な防災イベントを企画した。イベントは3回に分かれ、企業紹介、展示会、リモート会議、プレゼンによる製品紹介などが含まれる。企業向けのプロモーションだけでなく、子どもから大人まで一般の人々が楽しさと経験を得られる「体験コーナー」なども用意。わが国の防災意識を高め、海外の最新技術を知る日本最大の防災イベントとしてビジネスと社会貢献の意義をアピールした。

8.東北工業大学 チームFARTF「VRを用いたイベント空間をデザイン」

バーチャル・リアリティ(VR)を展開するスマホ・タブレット向けのアプリ「STYLY」とタイアップして質の高いバーチャルなイベント空間を開設。博展の強みである空間デザインなどのクリエイティブ力とアカウント力を活かしながらクオリティの高い展示ブースなどを提供する。リアルでのイベントが制限される中、またコロナ終息後も集客が望める新しいイベントのビジネスモデルとして提案された。

9.専修大学 岡田ゼミナール ☆優秀賞「博展Select」

スマホでSelectするだけでイベント企画など複雑な取引が完結する画期的なビジネス モデル「博展Select」を提案した。顧客企業にとっては依頼するクリエイター、規模、デザイン、さらに進捗状況確認や詳細なイメージの検討、業務連絡、さらに決済に至るまでオンライン上でできる。また、博展にとっては顧客満足度に基づくクリエーターランキングなどで社内の技術力向上を図るなど人材育成、オンライン上で取引を一元化することで顧客との密な情報伝達が可能になるというメリットがある。

10.玉川大学 チームΣ ☆☆☆最優秀賞「Rainbow Connect ~様々な色を持つ企業・学生の架け橋に~」

様々な目的を持つ企業同士のマッチング、そして起業を考えている学生と斬新な発想や意見を求めている企業のマッチングを両方満たす場=「Rainbow Connect」を提案した。起業の意欲とアイデアを持つ学生は「Rainbow Connect」でアイデアをプレゼンテーション。博展がそのアイデアにふさわしい企業とのマッチングを図る。学生は無料でサービス参加でき、企業がアイデアを採用すれば報酬を手にすることができる。学生と企業、そして博展の新しいつながりを生む実現可能なサービスとしてゲスト審査員からも高く評価された。

11.玉川大学 チームDreamy「体験型施設 FanDrarrr(ファンドラー)~時かけてみたくない? WowWow~」

企業の歴史と未来を一般消費者が体験できる「デジタルアート×タイムトラベル」をコンセプトとした常設展示施設のビジネスモデルを提案した。1社では展示会などを開催できない中小企業をメインターゲットに、博展のデジタルアート分野のクリエイティビティを存分に発揮して過去から未来にいたる企業の歩みを魅力的に表現した展示を提供する。展示期間終了後のアーカイブ化や来場者の顧客認証システムの利用などの提案もされた。

最優秀賞を受賞した玉川大学 チームΣ のメンバーに聞く

  • いずれも工学部マネジメントサイエンス学科3年生

松田幹生さん

いわゆるマッチングアプリを、個人ではなく企業間や個人と企業間で実現できれば面白いのでは?そんな発想から「Rainbow Connect」の企画がスタートしました。途中で博展の方へリモートで質問した際に「いいところに目を付けたね」と言われたので自信を深めました。ところが同じ学科の仲間でもある玉川大学「Dreamy」のプレゼンを見て強敵出現!と思いましたね。専修大学もレベルの高いプレゼンで、彼らを制して最優秀賞となり、本当にうれしいです。将来は数学教員を目指しているのですがプレゼンで身につけた「わかりやすく伝える」技術を授業でも活かしたいですね。

平田貴大さん

私たちの「Rainbow Connect」の企画は一時的なイベントや体験ではなく、コロナウイルス後の社会における新しい“ビジネスのかたち”を学生目線を取り入れて提案できたという手ごたえがありました。私は動画制作を主に担当しましたが、博展の審査委員の方々にもその点を評価していただき、とても自信がつきました。個人的には玉川大学の「Dreamy」や専修大学の岡田ゼミのプレゼンも素晴らしいと思いましたし、福島出身なので東北工業大学 チームI See・・・のプレゼンも心に響きました。

柴田和磨さん

今回の“勝因”はチームの雰囲気の良さだったと思います。このプレゼンバトルのために初めてチームになった4名ですが、すぐに打ち解けて一人ひとりの考えを遠慮することなくズバズバと言い合える関係ができました。毎回のオンラインミーティングがほんとうに楽しかった。チームワークがよいので早め早めのスケジュール進行ができたことも勝因かもしれません。将来はマーケティング・コンサルを目指しているので、今回の体験を活かしたいですね。

船本大雅さん

他のメンバーがいう通り、それぞれの頭の中にあるアイデアを自由に出し合うことで、リモート環境の中でもチームに活気と親密感が生まれました。そのため早い段階で「Rainbow Connect』のコンセプトを固めることができ、全員が余裕をもってプレゼンの準備に臨むことができたと思います。コロナ禍で直接会えないハンディを感じさせないコミュニケーションが、今回のなによりの勝因でしょう。他チームのプレゼンも素晴らしいものが多く、個人的には東北工業大学 チームfortのファッションショーの企画に感銘を受けました。

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