自身の国際活動をプレゼンテーションする Tamagawa Global Leadership Fellowsで披露されたコロナに負けない学生たちの前向きな姿勢。

2022.03.21

玉川大学・玉川学園では、在学生の教育活動を支援するために寄せられた寄付金をもとに、それと同額の支援金を玉川からも拠出して加えた「玉川スチューデントサポート基金」を設置しています。その一部を活用して、世界で活躍できる人材を育成すべく設立されたのが、玉川大学の「Tamagawa Global Leadership Fellows」です。本年度もグローバルな活動に取り組んだ学生たちが応募し、一次審査を通過した学生による二次審査(オンラインでのプレゼンテーション)が、12月13日(月)に行われました。ここでは主にグローバルな活動が顕著だった学生にスポットを当て、ご紹介します。

「TOKYO2020オリンピック・パラリンピック大会ボランティアについて」

教育学部乳幼児発達学科2年 青木春果さん

2021年に行われた東京オリンピック・パラリンピックにボランティアとして参加した青木さん。陸上競技の競技場やサブトラックで主に活動を行いました。移動の際のバスにスマートフォンを忘れてしまったという外国人選手に対しては、相手が英語を話せなかったこともあり、翻訳アプリを活用しながら対応。競技前に無事スマートフォンを届けることができたそうです。またボランティアとして活動していた大学生の中でただ一人、オリンピック開会式の旗手にも抜擢されたそうで、その際担当したアフリカ大陸に位置するレソト王国の大使館を、大会終了後に訪問。「高等部時代のアフリカンスタディーズにも参加しアフリカ大陸に関心を持っていたので、もっと学びたいと思い、自らアポイントメントを取りました」と青木さん。都内のインターネットFM局でもアルバイトをしており、今後はその電波も活用してレソト王国の広報を行ったり、自由に海外旅行ができるようになったら実際に訪れてみたいと考えているそうです。また将来的には国際協力機構(JICA)に参加して、レソト王国の発展にも貢献したいと、将来の目標についても触れました。

「与えられた環境だからできること」

文学部英語教育学科3年 岡本壮平さん

昨年度のTamagawa Global Leadership Fellowsでもプレゼンテーションを行った岡本さん。その際も新型コロナウイルス感染症拡大のため留学が中止になったことについて触れていましたが、本年度はオンライン学習サポートに参加。これは日本に住む外国にルーツを持つ小中学生の学習を支援するボランティア活動です。岡本さんはこの活動を通して日本には日本語指導が必要な児童が多い一方で、彼らに日本語指導のできる教員が足りていないという現状を知ったそうです。またTAMAGO(Tamagawa Global Opportunitiesの略)イベントで参加したウィルクス大学との共同授業では、現地の小学5年生を対象にオンライン授業での指導も体験。「児童からの質問に対しては、相手を名前で呼んだ上で説明を行うといった工夫も取り入れました」と、当時を振り返ります。他にも昨年同様ビラノバ大学とのグローバルカフェで司会進行役を担当するなど積極的に活動した岡本さん。日本にいてもできることはたくさんあるということ、そして行動力と継続力があればどんなことにも挑戦し続けられるということを学べたそうです。将来は児童生徒の人間力も高めることができるような教員になりたい、そのために今後も学び続けていきたいと語ってくれました。

「TOKYO2020オリンピック・パラリンピックのボランティアを通じた国際貢献について  ―知らないところに跳び込む勇気―」

教育学部教育学科4年 角建海さん

これまでアメリカ海軍横須賀基地内の飲食店でアルバイトを行ったり、バックパッカーとして世界各地を旅行してきた角さん。2年次の春休みを利用してロンドンで短期留学も経験し、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)でB1(中級者)レベルまで到達していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、途中で帰国することに。ただ、そうした状況もポジティブに捉え、東京オリンピック・パラリンピックにボランティアとして参加。海外経験の豊富さなどが評価され、選手村のマネジメントリーダーに抜擢され、選手の入離村補助やトラブル対応などを担当したそうです。「集合時間に対する考え方の違いやヴィーガンフードの捉え方など、日本にいてはなかなか見えてこない多様性への考え方も理解できました」と角さん。またスポーツの祭典でありながら、そこには参加国の経済格差が如実に表れていることも実感したそうです。多様性を尊重する観点からパラリンピックにもオリンピックと同等の注目が集まることが重要であり、今後も発信する機会があれば発信し、自身も異文化交流の機会を増やしていきたいと語ってくれました。

「学内から学外、そして世界へ」

経営学部国際経営学科3年 山本真由さん

2021年に米国大使館主催の「Ambassador’s Youth Council(通称AYC)」プログラムの、参加人数10名という狭き門に合格。そのプログラムを中心にプレゼンテーションを行った山本さん。またAYC以外にも世界的な証券会社でのインターンシップに参加するなど、積極的に活動してきました。この他にもTAMAGOイベントでビラノバ大学やドレクセル大学とのグローバルカフェでの司会進行役も担当。こうした活動に加え、学業面でも本年度春学期の学内GPAで4.0を取得。累積GPAが3.91と、1年次から経営学部1位の成績を維持しています。今後は海外ボランティアに参加し、これまで培ってきた学びを活かしてグローバルリーダーとして海外で必要なスキルを身につけていきたいそうです。「そして後輩の国際活動も後押ししていきたいと思っています」と山本さん。次年度のAYCにも観光学部の学生が選ばれていますがその支援や、女子中高生対象の国際プログラムにジュニアメンターとしての参加も予定されています。こうした活動を通して、自身も成長していきたいとのことでした。

学生たちは7分間という与えられた時間内でプレゼンテーションを行い、審査を行う国際教育推進委員の先生たちからの質問にも的確に答えていました。約2年間にわたって留学など直接的な異文化理解・国際交流の機会が失われてしまいましたが、そうした中でも学生たちは自分たちにできることを模索し、積極的に活動。そうした学生一人ひとりの努力の成果は、留学に行くことのできた時期よりも鮮明に表れたのではないでしょうか。来年度は学生たちの国際交流が今まで通りできるようになることを願っていますが、どんな状況下であっても自分たちにできることを行っていく学生たちを、玉川大学は今後もサポートしていきます。

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またこの日のプレゼンテーション大会の告知ビジュアルは学内公募が行われ、寺田怜さん(芸術学部メディアデザイン学科3年)の作品が選ばれました。寺田さんはESTEAMエリア完成記念『奏學祭』ポスターにも選ばれており、デザイン制作を積極的に取り組んでいます。
(指導:芸術学部 アート・デザイン学科 小北麻記子 教授)

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