【学修支援コラム】学修サポート・デスク
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●大学生活スタートアップ2 時間の使い方、授業への関わり方
4月にしては暖かい日が続いています。
朝晩の気温差が大きいので、体調管理に気をつけたいですね。
さて前回から、「大学生活スタートアップ」と題して、とくに1年生の方々に向けてお伝えしたい内容をまとめています。
今回は、「時間の使い方、授業への関わり方」を取り上げます。
大学生活では、「自由な時間が増える」とよく言われます。
必修科目を除けば、比較的自由に時間割を組むことができるため、どの曜日に何をするかを自分で決めることができるからです。
とはいえ実際に授業が始まってみると、「思ったほど自由ではない」と感じるかもしれません。
授業では課題が出されることも多いからです。
これは、大学の単位が「授業時間」と「授業外の学修時間」とを合わせて成り立っていることによります(*1)。
どの課題も、ある程度じっくり考えさせるようにできているのはそのためです。
課題のことを授業のおまけ程度に思っていると、気づけば期日に追われて1週間が終わっていたということにもなりがちです。
それでは「思ったほど自由ではない」と感じるとしても無理はありません。
ここで注目したいのが、「時間の使い方」です。
アルバイトや部活・サークル活動の時間、遊びに行く時間などを確保すると、「授業外の学修時間」として使える時間は、それほど潤沢ではないかもしれません。
しかし、その限られた時間をどうデザインするかということは、間違いなく一人ひとりに委ねられています。
となると、本来は自由であるにもかかわらず、自分の過ごし方によってそれを失っている可能性もあるわけです。
このもったいない状況を打開するにはどうしたらいいのでしょうか。
カギとなることがらは2つあります。
1つは、自由をどのようなものと捉えるかということ、もう1つは、前回からお伝えしている「主体性」です。
17世紀オランダの哲学者スピノザ(1632-1677)によれば、自由とは、縛りや制約のない状態を指すのではありません。
たとえどんなに制約があっても、自らの力を最大限に生かせるような仕方で、人が能動的に何かをしている状態のことを、スピノザは自由と呼びます(*2)。
つまり、自分では好きなように過ごしていると思っていても、楽な方へと流されてそうしているのなら、それは本当の自由とは言えません。
そのとき人は、自らの感情や欲望の奴隷になっているだけなのです。
スピノザの考える自由とは、まさに主体性と関係するものであると言えます。
何をやるにしても、せっかくなら持てる力を存分に発揮できるようにしたいですよね。
そのためには、時間の過ごし方を主体的に決められているかどうかが重要だということです。
このように捉えていくと、授業との関わり方も見えてきます。
大学の授業では、内容の理解に加えて「自分はどう考えるか」が問われることが多いです。
「自分はどう捉えたか」「どこに疑問を持ったか」など、自分なりの視点を持つことが求められます。
では毎回の授業に、自分なりの目線や疑問を持って臨むために必要なことは何でしょうか。
ここまで読んできた皆さんならもうお分かりのことと思います。
そう、やはり「主体性」です。
授業外の学修時間を主体的に過ごせるかどうかで、授業時間の自分の振舞いが決まると言っても過言ではありません。
すべては「主体性」を介してつながっています。
取り組み方しだいで、見える景色は大きく変わっていくでしょう。
次回は、課題やレポートへの取り組み方について考えていきます。
(*1)文部科学省の「大学設置基準」による。https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/000152951.pdf(2026/4/17閲覧)など。
(*2)『エチカ』などで展開されている。
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