カリキュラム
幅広く豊かな「全人的」教養を核に
より深く高度な専門知識を身につける
カリキュラムの特色
「全人教育」の理念のもと、個性を尊重した教育を実践するため、カリキュラムは全学部共通の「ユニバーシティ・スタンダード科目」と学科ごとの「学科科目(専門科目)」から構成されています。
ユニバーシティ・スタンダード科目は、学士課程教育(大学教育)の両輪となる教養教育と専門教育の連動をめざして構成された科目です。多角的に物事をとらえる視野を身につけ、専門分野の学修を進めることにより、専門の学問や知識が確実に自分のものとなり、有効に活用できるようになります。
ユニバーシティ・スタンダード科目
幅広い知識を修め、教養人としての素地を作る
教養教育と専門教育の連動をめざして設置されている科目です。さまざまな学問領域にふれながら、自分の専攻領域と関連づけて理解することができます。全学必修の「玉川教育・FYE科目群」を合わせて8群で構成されています。
1.「玉川教育・FYE科目群」
玉川大学の教育は、創立者小原國芳の提唱した「全人教育」の理念のもとに実践されています。
玉川教育・FYE科目群の各科目は、全人教育の核あるいは基底となるものです。
2.「人文科学科目群」
言語表現科目群と併せ、広く人類の文化について研究します。多文化・異文化についての造詣を深めると同時に、これまで人類が積み重ねてきた文化について学びます。
3.「社会科学科目群」
政治学や経済学に代表されるように社会現象を考察、分析、総合し、そこに一定の法則を見出すことをめざします。学修をとおして市民の社会的役割と責任を理解することが求められます。
4.「自然科学科目群」
自然現象の法則を学ぶと同時に、人間の社会を発展させる自然科学の社会的機能を理解することが求められます。科学の素養を身につけるために、実際に演習および実験を行う科目も用意されています。
5.「学際科目群」
人類がこれまで積み重ねてきた人文科学、社会科学、自然科学の知識をふまえ、社会の新たな課題にたいし、総合的に取り組む科目群です。特に、既存の学問領域の枠組みだけではとらえきれない事象についてさまざまな学問の知見を援用しながら学んでいきます。
6.「言語表現科目群」
日本語を含めた諸言語の運用能力-言語によるコミュニケーション能力の養成を目的としています。言語コミュニケーション能力は「聞く」「話す」「読む」「書く」の諸要素で構成され、人間が社会生活を営む際に、欠かすことのできないものです。
7.「教職関連科目群」
教育職員免許状を取得するために開設されている科目です。
8.「資格関連科目群」
各種資格を取得するために開設されている科目です。
学科科目
学部・学科ごとに専門的学修と研究を進める
各学部・学科に開設され、それぞれの専門分野について学ぶ科目です。各学科のカリキュラム・ポリシーに沿って科目が設けられており、学生は自分の興味や目標に合わせて履修します。この科目群は、段階的に学べるように以下の4つのレベルから構成されています。
1.100番台科目
入門レベル。主に大学1 年次を対象とした授業です。
2.200番台科目
中級レベル。主に大学2 年次を対象とした授業です。
3.300番台科目
専門レベル。主に大学3 年次を対象とした授業です。
4.400番台科目
専門上級レベル。主に大学4 年次を対象とした授業です。
5.500番台科目
大学院レベル。大学院・芸術専攻科への進学希望者で、一定以上の優秀な成績を収めた学生が履修できる科目です。
カリキュラム概要図
セメスター制
細かな学期設定で学生の多様な進路に対応
本学では、1年を2学期(春学期/秋学期)に分けたセメスター制を採用しています。大学4年間で8セメスターという細密な学期区分は、学生の学修の成果を細かく評価し、見直していくことを目的としています。社会が求める力が多様化しているように、学生たちの望む進路も多様化し、4年間の中で目標が変わっていく可能性もあります。そのためにも、細かな学期区分で絶えず評価と見直しを行います。
将来の「目標」や「計画」を考え定める それが玉川大学での学びの第一歩
学修とは学生が自主的に進めるべきものです。玉川大学ではそのために必要な“学ぶ力”と“将来を見据える力”を育てる「初年次教育」に力を入れています。ここで定めた将来の計画や身につけたスキルは、大学での4年間を走り抜く力となるものです。玉川には学生が自らの目標を見出し、その目標に向かって学修に励む努力や熱意に応えるための、学修支援制度が整えられています。
GPA制度
学修の成果を「量」ではなく「質」で評価
学修達成度の評価方法として「GPA(Grade Point Average)制度」を採用しています。これは履修登録したすべての科目を対象とし、履修した科目の成績を平均値で表すもの。学修の成果を履修単位の「数」や「量」ではなく「質」で評価するため、授業に対してどれだけ熱心に取り組んだかが問われます。GPAでは登録した科目に責任を持ち、すべての授業に積極的に参加して努力しなければ、数値を向上させることができません。また各科目の学修理解度や到達度が数値で表されるので、学修目標としての励みにもなり、優秀な成績を収めた学生には表彰制度も設けています。
学生一人ひとりの努力が確実に反映され、公平に評価できる方法として、本学では卒業要件にも加えています。また、奨学金の審査や大学院進学の選考の際にも、学修への熱意を表すものとして活用されています。
単位互換制度
他大学との連携により、学びをより豊かなものに
「首都圏西部大学単位互換協定会」および「ネットワーク多摩」に加盟する他大学の科目を履修し、そこで修得した単位を玉川大学の単位として認定します。この制度では、各大学の特徴的な科目を自分の興味や関心に応じて受講することができます。特別な授業料や手続き費用などは一切かかりません
(ただし実技・実験など、一部の科目については教材費などの実費を徴収することがあります)。