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【学修支援コラム】学修サポート・デスク

2026.06.26

学修サポート・デスクのコラムへようこそ。

自分だけのピントを合わせる

「自分のやりたいことが分からない」
大学生活を送る中で、そうした悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。

やりたいことを見つける過程は、カメラのピント合わせと似たところがあるように思います。

カメラは最初からすべてを鮮明に捉えているわけではありません。
レンズを向けた瞬間は、全体がぼんやりしていることもあるでしょう。
その場合は焦点を調整することで、はっきりと見えるようになります。

私たちの興味や関心についても似たようなことが言えます。
最初から「これが自分の進む道!」と明確に分かる人のほうが少ないのではないでしょうか。
人との出会いを繰り返し、さまざまな経験を重ねる中で、方向性やこだわりなどが少しずつ見えてくるものです。

自分のやりたいことを見つけるヒントとして、1つのエピソードを紹介しましょう。

17世紀フランスの哲学者デカルト(1596-1650)は、22歳頃から数年間、旅に出たことが知られています。
さまざまな土地でさまざまな人に出会い、見聞を広める中で、デカルトは自らの生きる道を探りました(*1)。

さすがにデカルトのように、長期にわたり各地を旅して回ることは簡単ではありません。
とはいえ、日常を過ごしながらでも視野を広げることは可能です。

たとえば大学では、クラブ活動やアルバイト、ボランティア活動などを通じて、それまで知らなかった世界に出会うこともあるでしょう。
逆に、小さいときに熱中していたことの中に手がかりが隠れている場合もあります。

ただし気をつけたいのは、他人のピント合わせに無理して同調しないことです。
友人が力を入れて取り組んでいることや、世間で人気のある分野など、最初は自分にも魅力的に思えるかもしれません。
しかし、やはり自分自身が面白いと思えることでないかぎり、興味や関心は次第に薄れてしまいます。

急がば回れ、と昔から言うように、焦って最短距離を行くことが最善とはかぎりません。
さまざまな経験を重ねながら、自分が本当に面白いと思えるものに、何度でもピントを合わせ直してみましょう。
試行錯誤したぶんだけ、人生は深みと厚みを増していきます。

(*1)1637年に出版された『方法序説』は哲学書である一方、旅に出た経緯や、旅を通して得たことなどについても記されている。

学修サポート・デスク(磯部)

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