2019年度「デザインパテントコンテスト」にて工学部4年生が優秀賞を受賞!

2020.03.12

2019年度「デザインパテントコンテスト」(文部科学省、特許庁、日本弁理士会、独立行政法人工業所有権情報・研修館が共催)で工学部エンジニアリングデザイン学科4年の野口絢菜さんが優秀賞を受賞しました。

このコンテストは、高校生、高等専門学校生、大学生等が自ら創作した作品を競い合い、優秀な作品については優秀賞とし表彰されるとともに、実際に特許庁への出願の支援を受けて意匠権取得までの手続を実体験することができます。知的財産マインドが高まり、知的財産権制度への理解が深めることを目的に2001年から開催されています。

本学では、2017年度から工学部エンジニアリングデザイン学科の学生数名が毎年応募しており、野口さんの受賞により優秀賞の受賞は今回で3年連続となります。今年度は全国から651件の応募があり、宇宙飛行士の山崎直子委員長をはじめとする選考委員により30件が優秀賞(意匠登録出願支援対象)に選ばれました。

野口さんの作品は、花の位置を固定することのできる「花器」。葉をモチーフにした形で、葉脈と葉脈の間に花を生けます。枚数を重ねると華やかなアレンジにすることもできます。創作するにあたっては、植物をモチーフにしたアール・ヌーボー調の作品をヒントに、洗練されたデザインに仕上げました。

作品のきっかけは、大学入学時から所属しているフラワーデザイン部での活動だったそうです。「部活でアレンジメントするときは、給水用のスポンジを使用しますが、もっと環境に配慮したかたちで、手軽に楽しくフラワーアレンジがしたいという思いがあり、この作品を考えました」。同学科の黒田潔教授指導のもと、2年ほど前から制作に取り組み、3年次に同コンテストに応募するも入賞はかなわず、4年次にブラッシュアップした作品で再チャレンジ。実用性や販売の可能性を追求した結果、優秀賞を獲得することができました。

正面図
平面図
全体図

現在「花器」の意匠権取得するために特許庁に出願書類を提出したばかり。「このコンテストでは意匠権を取得するまでサポートを受けることができ、書類作成にあたっては、弁理士の方からアドバイスをいただけたことも貴重な経験となり、たくさんの学びがありました」とほっとした表情をのぞかせました。これから審査を経て、意匠権の取得が期待されます。

野口さんは本学にあるデジタルファブ工房でのモノづくりに興味をもち、エンジニアリングデザイン学科に入学。CADやCGソフトなど設計技術を高めてきました。またユニバーサルデザインについて物理学の視点から知的財産にいたるまで、いろいろな角度で学べたことも同コンテストの作品制作に活かされたと話してくれました。

そして3月5日には、表彰状を手に小原芳明学長のもとで受賞の報告とともに作品について説明し、小原学長からは励ましの言葉に加えて作品のアドバイスももらいました。

卒業後は印刷機器関連メーカーへの就職が決まっており、「経験を積んで、将来的には開発や設計に携わっていきたいと思っています」と笑顔で夢を語る野口さん。大学生活で培ってきた学びを社会で大いに活かし、輝き続けてくれることを願っています。

左より 相原工学部長、小原学長、野口さん、黒田教授、稲葉理事