社会課題の一つ、ごみ分別啓発に学生たちが挑む!玉川大学と町田市の官学連携共創プロジェクトスタート
容器包装プラスチック分別に関する効果的な周知啓発方法を共創
玉川大学(東京都町田市/学長:小原一仁)の芸術学部アート・デザイン学科と工学部デザインサイエンス学科の学生有志が町田市と連携し、容器包装プラスチック分別に関する効果的な周知啓発方法を共創するプロジェクトを始動しました。

町田市では、2016年度から町田市の横浜線以南ですでに取り組んでいる容器包装プラスチック分別の協力率が35%にとどまっており、さらなる啓発が必要と課題認識されていました。また、2026年度からは全市展開を計画しており、町田市民の皆さんにごみ分別の意識向上を促すため、学生の力を取り入れたいと町田市環境資源部環境政策課からの依頼を受け、本プロジェクトが立ち上がりました。
学生たちは、町田市環境資源部環境政策課の職員の方々と協力し、容器包装プラスチック分別に関する知識のインプットや現場の見学などを進めており、8月にはワークショップなどを開催し具体的なイメージを構築していく予定です。学生たちの斬新なアイデアと、町田市の行政力と経験が融合することで、従来の啓発方法では到達できなかった層へのアプローチや、町田市民の心に響く新しい周知啓発方法が生まれることが期待されます。学生たちの取組みにご期待ください。
本プロジェクトのポイント
- 玉川大学と町田市の共創プロジェクト
- 「デザイン思考」を得意とする玉川大学の2学科(芸術学部アート・デザイン学科と工学部デザインサイエンス学科)がタッグを組んだ異分野融合の共創プロジェクト
- 学生たちが社会課題の解決に挑み、そのアイデアが、町田市民の行動変容を促すきっかけとなる
本プロジェクトの検討事項(予定)
- 【1】
チラシ・ポスターデザイン
- 容器包装プラスチック分別収集開始周知チラシ(※対象地域全世帯配布予定)
- 説明会参加者募集チラシ
- ポスター(市の公共施設等掲載用)
- 【2】
キャッチフレーズ、ロゴのデザイン
- 町田市の広報物に共通で使えるもの
- 【3】
効果的な周知方法の検討、制作
- HP、SNSコンテンツ・動画等の検討、制作
- 現段階での予定
本プロジェクトの進行スケジュール(予定)
- 7月13日(土)
キックオフとリレーセンターみなみの見学
- 8月上旬
検討のためのワークショップ
- 8月中
町田市への提案に向けた準備
- 9月中旬
町田市担当者へのプレゼン
- 9月下旬
修正を経て、成果物の完成
担当する学生
芸術学部 アート・デザイン学科 堀場絵吏 講師 ゼミナール学生の有志
工学部 デザインサイエンス学科 平社和也 講師 ゼミナール学生の有志
学生から意気込みの一言
- 芸術学部 アート・デザイン学科3年 須藤 翠
町田市環境資源部環境政策課の方々、工学部、芸術学部で連携して活動する貴重な機会に参加できてとても嬉しく思っています。町田市に住む方々が楽しんでゴミの分別を行えるような仕掛けを考えていきたいです。 - 芸術学部 アート・デザイン学科3年 太田 京介
ゴミの分別協力率が約35%という現状を改善するため、市民の方々が分別に参加したくなるようなものを、自分たちの力を精一杯使って創り上げていきたいと考えています。 - 芸術学部 アート・デザイン学科3年 鹿又 大輝
容器包装プラスチックの分別について、町田市の皆さんにわかりやすく理解していただくための工夫を思索し、正しくゴミを分別することの重要性を伝えられるように取り組んでいきたいです。 - 工学部 エンジニアリングデザイン学科4年 新井 涼乃
容器包装プラスチックの分別という、やらなければいけないけど少し難しいと感じてしまいそうなことを町田市民の皆さんがわかりやすくできるように、大学での学びを活かしながら精一杯取り組みたいと思います。 - 工学部 エンジニアリングデザイン学科3年 黒田 彩華
ゴミ分別を的確に行うことの必要性や重要性を理解していただくために試行錯誤しながら、この活動に貢献できるように精一杯頑張りたいと思います。 - 工学部 エンジニアリングデザイン学科3年 三平 琴巳
町田市の皆様に関心を持っていただけるようなアイデアを提案し、身近に感じていただける取り組みを考えていきたいです。町田市の環境に関わる活動に貢献できるように、全力で取り組んでまいります。
依頼経緯
学校法人玉川学園は、まちだ3R賞※1を3年連続受賞しており、2024年3月に町田市主催の環境イベント「まちだECO to(いーこと)フェスタ2024」にてTamagawa Mokurin Project※2にかかわる教職員・学生たちがワークショップを担当したことが同市担当者の目に留まり、今回の依頼につながりました。
- 1「まちだ3R賞」は、町田市が一般廃棄物の減量や適正排出に積極的かつ組織的に取り組んでいる事業所を表彰する制度です。
- 2Tamagawa Mokurin Projectとは、キャンパス内の樹木の整備と学園での学びを「木の輪」でつなぐことを目的にした活動で、木の輪と人の輪をつなぎ、広げることで未来の地球環境保全に貢献します。
関連情報:町田市でのごみ分別に関する課題意識
町田市では、リレーセンターみなみに2016年度から容器包装プラスチックの収集拠点としての機能を 追加し、圧縮梱包施設を整備することで、プラスチックごみを資源化する取り組みを進めています。