写真で見る玉川学園の歴史⑨1966年~1970年
2020.06.23
玉川学園の拡充期で、校舎をはじめ次々と新しい建物を建築。玉川学園の住居表示も「町田市本町田4050」から「町田市玉川学園6-1-1」に変更。玉川大学演劇舞踊団ヨーロッパ公演旅行一行28名が、ベルリンにおけるインタードラマに日本代表として出演。ヴァチカン宮殿訪問時には、ローマ教皇が団員の一人ひとりと握手し祝福してくださった。「玉川児童百科大辞典」(全21巻)の刊行開始。大学生の労作によって「松下村塾」と「咸宜園」の模築が完成。
1.1966(昭和41)年
月 | 日 | 出来事 |
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1 | 27~29 | 玉川大学主催のミツバチ研究会を開催 |
30 | 中学部男子塾として青雲塾完成 | |
3 | 10 | 4つの円形の建物からなる幼稚部園舎が完成し、新園舎での保育開始 |
4 | 4 | 塾舎5棟目(のちの桔梗塾)の工事完了 |
塾食堂拡張工事完了、営業開始 | ||
14 | 新装なった女子短期大学校舎に移転 | |
6 | 1 | 玉川インザUSA計画で、第2回生(中・高・大学生37名)がマンマス大学へ留学(~9月6日) |
19 | 弓道場開き | |
25~27 | 玉川の集いを日本都市センターホールにて開催。「ヴェニスの商人」を上演 | |
7 | 2・3 | |
9 | 5 | 高等部新校舎の落成式を行い新校舎へ入校 |
大学にLL教室が完成 | ||
17 | 日本都市センターホールにて第11回玉川学園舞踊発表会を開催 | |
20 | ボルノー博士(チュービンゲン大学)歓迎式典を玉川学園体育館にて開催。博士に玉川大学名誉教授の称号を贈る | |
10 | 11・12 | 農芸化学研究会議を本学で開催 |
11 | 3 | 大学生の労作により「松下村塾」の模築完成 |
5 | 全国小・中学生作詞・作曲コンクールの“作詞・作曲の部”において小学部5年生の小川晃君の「子供のえんそう会」が最優秀作品に選ばれる。大阪ABCホールにて表彰式が行われた | |
11 | 10月29日に映画『玉川学園の教育』が皇居に届けられ、11月8日に天皇陛下が御高覧。11月11日に小原國芳学園長が赤坂御所の園遊会においてお言葉を賜る | |
12 | 10 | 玉川学園音楽祭を東京文化会館にて開催 |



および塾食堂拡張工事完成


















小学部生による合唱と合奏

中学部生による「クリスマス・オラトリオ」

玉川学園管弦楽団ジュニアの演奏
関連リンク
2.1967(昭和42)年
月 | 日 | 出来事 |
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1 | 18 | 「玉川児童百科大辞典」(全21巻)の刊行開始 |
23 | 女子短期大学に保育科の設置認可 | |
2 | 11 | 礼拝堂にて小学部生、中学部生を対象に建国祭の記念式典を行う。小原國芳学園長の話の後、小学部生による劇「天の岩戸」を上演 |
28 | ロンドン大学教育学部長のニブレット博士が来園し講演 | |
3 | 25 | 高等部男子塾が完成。4月1日より入舎 |
28 | 大学の剣道部(16名)が中華民国(台湾)へ親善試合に出発 | |
29 | 大学院工学研究科に修士課程(機械工学専攻、電子工学専攻)を設置認可 | |
4 | 8 | スイス大使館から観桜のためお客さまが家族連れで20余人来園 |
5 | 11 | 大学・短大教養行事として、フィラデルフィア交響楽団演奏会を厚生年金会館ホールを貸し切って行い鑑賞 |
6 | 11 | 朝日新聞社主催の全国高校英語弁論大会にて、高等部2年生の玉川輝明君が優勝 |
17~19 24・25 |
演劇「受難の聖史劇」を日本都市センターホールにて上演。9回公演 | |
7 | 1 | 7月1日より、玉川学園の住居表示が「町田市本町田4050」から「町田市玉川学園6-1-1」に変更 |
厚生年金会館大ホールにてハーバードグリークラブ・ラドクリフコーラルソサエティの演奏会を主催。玉川大学合唱団が出演 | ||
3 | ハーバードグリークラブ・ラドクリフコーラルソサエティ一行が来園し、交歓演奏会を開催 | |
17~22 | 中学部3年生鍛錬旅行、この年から八幡平、八甲田山へ | |
29・30 | 通信教育部のスクーリング研修として、演劇「俺達は天使じゃない」を日本都市センターホールにて上演 | |
8 | 10 | 玉川学園第1回ヨーロッパ研修団一行42名が出発。オランダ、ドイツ、オーストリア、イタリア、スイス、フランス、イギリスの各国を視察(~9月4日) |
9 | 11 | 農学部新校舎が完成し入校式を開催 |
16・17 | 玉川学園舞踊発表会を日本都市センターホールにて開催 | |
28 | 久志高等学校創立20周年記念式典および小原國芳生誕の地記念碑除幕式を開催 | |
11 | 2~4 | 大学文化祭を開催。本年よりコスモス祭と呼称 |
12 | 9 | 玉川学園音楽祭を東京文化会館にて開催 |
20 | アジア救ライ協会インドセンターへの献金贈呈式を行う |








(アムステルダム郊外にて)




大学・短大1年生による「第九」

インドセンターへ病舎建築資金を贈呈




関連リンク
3.1968(昭和43)年
月 | 日 | 出来事 |
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1 | 16 | 奏楽堂および音楽研究室が完成 |
2 | 2~7 | 玉川学園美術展を新宿の京王百貨店において開催 |
5 | 小学部・中学部・高等部の児童・生徒約3,000名が、蔵前国技館にて相撲鑑賞も兼ねて鶴ヶ嶺関の断髪式に立ち会う | |
3 | 17 | 富士高等学校の第1回卒業式を礼拝堂において挙行。卒業生222名。玉川学園高等部生も参加 |
4 | 13 | 大学教養部の新校舎が完成(後の文学部第3校舎、現在の本部棟) |
17 | 玉川大学演劇舞踊団ベルリン国際青年演劇祭出演披露公演会を日本都市センターホールにて開催 | |
20 | 玉川大学演劇舞踊団ヨーロッパ公演旅行一行28名が、ベルリンにおけるインタードラマに日本代表として参加するために出発。アラスカ、デンマーク、ドイツ、スイス、イギリスにて公演および交歓(6月20日まで)。ヴァチカン宮殿訪問時には、パウロⅥ世ローマ教皇が団員の一人ひとりと握手し祝福してくださった | |
5 | 9 | 札幌の創成小学校における梁田貞先生音楽碑除幕式および札幌市民会館で開催された記念音楽会に、小原國芳学園長とともに高等部2年生が参加。高等部生は北海道修学旅行を兼ねる |
6 | 3 | 小原國芳学園長が世界新教育会議日本支部長に就任 |
28 | 第3回玉川インザUSA計画により、イリノイ州マンマス市にあるマンマス大学へ中学部生9名と高等部生27名の合計36名が留学(8月6日まで) | |
7 | 27・28 | 通信教育部のスクーリング受講生のために、玉川大学文学部芸術学科演劇専攻による演劇「守銭奴」を日本都市センターホールにて公演(4回公演) |
9 | 21・22 | 第13回玉川学園舞踊発表会を日本都市センターホールにて開催 |
22 | 全日本吹奏楽コンクール東京都大会において、玉川学園高等部が第1位 | |
10 | 2 | 茅誠司、井深大の両氏などが来園し参観 |
16 | 「玉川児童百科大辞典」全21巻の出版完結記念感謝祭をホテル・ニューオータニにて開催 | |
11 | 24 | 玉川学園音楽祭を東京文化会館にて開催 |

(奏楽堂、練習室、楽器庫、ミキシングルームなど)



小学部の子供たちと




























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4.1969(昭和44)年
月 | 日 | 出来事 |
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1 | 21 | 新教育の系譜をたどる「日本新教育百年史」(全8巻)刊行開始 |
2 | 9 | 玉川大学管弦楽団定期演奏会を奏楽堂にて開催。「第九交響曲」の全楽章の演奏を初めて行う |
14~19 | 玉川学園創立40周年記念美術展を新宿の小田急百貨店において開催 | |
4 | 30 | マンマス大学の学長であるウィンプレス博士が来園 |
5 | 9 | 大学・短大教養行事として、ミュンヘン・バッハ管弦楽団演奏会を東京文化会館を貸し切って行い鑑賞 |
6 | 16・21・22 | 玉川学園創立40周年記念演劇発表会を日本都市センターホールにおいて開催。「青い鳥」を上演。6回公演 |
20 | 第4回玉川インザUSA計画によりマンマス大学へ中学部生・高等部生40名が留学(8月12日まで) | |
7 | 8 | 大学生の労作によって「咸宜園」の模築が完成し、開所式を行う |
14 | 太鼓櫓の基礎工事が始まる。塾40周年記念労作として学生が中心となって行う | |
22 | 同窓会主催の第1回ヨーロッパ研修旅行団が出発。帰国は8月13日。参加者は旧女学部卒業生3名、その他若い卒業生15名、大学生8名、女子短期大学生9名、高等部生1名、父母7名 | |
26・27 | 通信教育部のスクーリング受講生のために、玉川大学文学部芸術学科演劇専攻による演劇「ハムレット」を日本都市センターホールにて公演(4回公演) | |
8 | 16 | 通大20周年記念「通大祭」を挙行 |
10 | 10 | 玉川学園創立40周年記念体育祭を開催 |
19・20 | 第13回日本デューイ学会を、デューイ来日50年記念として玉川大学を会場に開催 | |
31 | 第5回国際柑橘ビールス学会が10月30日から11月8日までの10日間、日本で開催され、その2日目にあたる10月31日にこの学会を玉川大学に招いた。参加者は世界の柑橘産地15か国から105名、日本人会員約40名、他に来賓などを加えて150名余りであった | |
11 | 1・2 | 玉川学園創立40周年記念礼拝を大体育館において行う 玉川学園創立40周年記念展示会として、幼稚部展、小学部展、中学部展、高等部展、大学・女子短期大学のコスモス祭・文学部展・農学部収穫祭・工学部公開、40年のあゆみ展、小原教育博物館資料展、おやじ展、出版部展を開催 |
19 | 玉川学園創立40周年記念礼拝の献金を沖縄の風疹児救済のために贈呈 | |
12 | 4 | 太鼓櫓の上棟式を神官を招いて挙行 |
8・9 | 玉川学園創立40周年記念玉川学園音楽祭を東京文化会館において開催 |





(松下村塾にて)











大学および短大の「第九」

玉川学園音楽祭高等部の「凱旋の大行進」

玉川学園音楽祭教職員による男声合唱

玉川学園音楽祭ジュニアオーケストラの演奏

玉川学園音楽祭中学部の「玉川のはじめ」


関連リンク
5.1970(昭和45)年
月 | 日 | 出来事 |
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1 | 16 | ロイヤル・シェイクスピア劇団が来園。工学部校舎講堂(450番教室)にて公演 |
17 | 波多野精一先生20周忌記念礼拝を礼拝堂で行う | |
21・22・24 | ロイヤル・シェイクスピア劇団の公演「ウィンザーの陽気な女房たち」を文学部生、教養部生、女子短期大学生が観劇 | |
24・25 | 塾40周年記念行事「玉川学園塾40年祭」を礼拝堂にて開催 | |
2 | 11 | 2月11日の紀元節の式典開催後、井筒部屋、出羽海部屋の関取衆を招いて、大グラウンドに作った土俵で相撲大会を行う |
4 | 1 | リード博士以下アメリカ比較教育学会海外セミナー一行百十数名が来園し参観。小原國芳学長に名誉会員の称号が贈られる |
24・26 | ベルリン・ドイツ・オペラの公演を玉川大学生および女子短期大学生が日生劇場にて観劇 | |
28 | ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団と合唱団の代表13人が来園 | |
5 | 27 | 第2回アジア地域教育目標・目的専門家会議一行が来園 |
30 | 坂田文部大臣、灘尾元文部大臣が来園し視察 | |
7 | 4 | 太鼓櫓の落成式を行う |
10 | 体育海外研修団34名がデンマークのオレロップ国民高等体操学校の創立50周年記念式典に参加するため出発。帰国は8月9日 | |
16 | 第1回ロングビーチ夏期大学講座研修団が出発。参加者は大学生48名。実施は9月13日まで | |
25・26・27 | 演劇「黄金の国」(原作:遠藤周作)を日本都市センターホールにて上演。6回公演 | |
8 | 24・25・26 | ヨハン・アモス・コメニウス没300年記念展示会を玉川大学学長室にて開催 |
9 | 10 | 「玉川新百科」(全10巻)が刊行開始 |
22 | 小学部・中学部・高等部・大学の英語科教員の英語教授研究会を開催 | |
故シュワイツァー博士の孫にあたるクリスティアーネ・エッケルト・シュワイツァー女史が初来園し、ピアノの演奏などを披露。当時は祖父の事業を手伝うため聖路加国際病院で外科実習を行っている時で、先年の顕微鏡贈呈のお礼での来園だった。以後、1972年、1975年、1995年、2013年にも来園 | ||
10 | 9・10 | 教育哲学会を工学部校舎講堂(450番教室)にて開催 |
11 | 23 | 浦和市(現在のさいたま市)の埼玉会館で開催された全国大学合唱コンクールに、玉川大学合唱団が東京都代表として出場し、企画賞を受賞 |
28 | 玉川学園音楽祭は、場所を昨年までの東京文化会館より立正佼成会普門館に移して開催 | |
12 | 19 | 本年よりクリスマス礼拝が、幼稚部から大学まで合同での実施となった。場所は大体育館 |

工学部講堂にて公演

「ウィンザーの陽気な女房たち」








小原國芳学長に贈られる


ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団一行

ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団のメンバー


/小学部音楽教室にて

/玉川教育についてのセミナー



オレロップ高等体操学校創立50周年式典に参加

オレロップ高等体操学校創立50周年式典に参加

「阿波踊り」







関連リンク
参考文献
- 小原國芳監修『全人教育』 玉川大学出版部
第199号(1966年)~第209号(1967年) - 玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史』 玉川学園 1980年
- 玉川学園五十年史編纂委員会編『玉川学園五十年史(写真編)』 玉川学園 1980年
- 玉川学園編『写真集 小原國芳 信』 玉川大学出版部 1978年
- 玉川学園編『玉川教育―玉川学園三十年―』 玉川大学出版部 1960年
- 塾編集委員会編『玉川学園 塾の歩み五十五年』 玉川大学・玉川学園女子短期大学塾 1985年