本学の学生の作品が、2019年度「男女共同参画週間」キャッチフレーズの優秀作品に選出されました

2019.06.21

男女共同参画社会の形成に向け、「男女共同参画社会基本法」の目的及び基本理念に関する啓発週間として、毎年、6月23日から6月29日まで「男女共同参画週間」が設けられています。
それに先立ち、内閣府では「男女共同参画週間」のキャッチフレーズを1月10日から2月28日の期間で募集していました。今年の募集テーマは、「『学び』を通じて、女性も男性も、ひとりひとりが、多様なライフキャリアの形成と選択ができる社会の実現に向けたキャッチフレーズ」と設定され、応募総数約1,900点のなかから、教育学部4年生の杉山大地さんの作品が2019年度の優秀作品に選ばれました。

  • 優秀作品 「男らしさ、女らしさはいらない。さぁ、あなたらしく学ぼう。」

最優秀作品のみがポスターになるので、残念ながら杉山さんの作品はポスターにはなりませんが、応募総数1,900点の中から、優秀作品に選ばれたことは、とても素晴らしいことです。杉山さんに応募の経緯などをインタビューしてみました。

なぜ応募したのですか?

私が所属する生涯学習ゼミの中村香教授が、キャッチフレーズの募集に関する情報をくださったので、ゼミ生全員で応募することにしました。
生涯学習ゼミでは、男女共同参画やSOGI(Sexual Orientation and Gender Identity:性的指向と性自認)についても学んでおり、私は性別等にとらわれない自分らしい生き方や、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に興味がありました。
私は学校を訪れると、大概どこでも給食を大盛りにしてもらえます。きっと、若いし男だからでしょう。でも、私は小さい頃からずっと小食なので、子どもよりも早く完食するのが大変です。お蔭で徐々に沢山食べられるようになってきたので有難いのですが、これはきっと「若い男性は沢山食べる」という思い込みですよね。些細なことですが、そういうバイアスが無くなり、誰もが自分らしく生きられるようになると嬉しいです。

このキャッチフレーズに込めた想いは?

私は、小学校の教員を目指しているので、子どもに関わる様々なボランティアをしています。その際に、「男の子だから泣かないの」、「男だから荷物を持って」、「女の子なんだから小さい子に優しくしないとダメでしょ」等という言葉をよく耳にします。性別により教育を変えているような気がして、違和感を覚えていましたし、人間として、やって良いことなのかどうかを伝えることが大事なのだと思います。
また、「女医」「リケジョ」「レキジョ」等の言葉からは、本当に自分のしたいことをできる社会なのか疑問に思っていました。理系でも歴史でも、男らしさや女らしさ等にとらわれずに、誰もが好きなことを学んで行って欲しいですし、自分らしく生きられるように学ぶことが大事だと思い、このキャッチフレーズを思い浮かびました。

入賞してみての感想

入賞するとは思っていなかったので、とても嬉しいですし、やってみると成功することもあるということを学びました。これからも、いろいろなことにチャレンジしていきたいです。
また、もっと男女共同参画社会になって欲しいです。男性は育児休暇を取得し難い雰囲気があるようですが、私は子どもが生まれたら、育児休暇を取得して、夫婦で協力して子どもを育てたいです。そして、保護者の気持ちに寄り添える信頼される教員に成長していきたいです。

今後については?

生涯学習ゼミでは、毎年、卒論のテーマに多様性があります。その多様性が面白いと思い、このゼミに入りましたので、私も自分の興味・関心のあることを纏めていきたいですし、教員になれたら一人ひとりの個性を尊重した指導ができる教員になりたいです。
また、「男の子だから…」、「女の子だから…」等と言わないように、自分の中のアンコンシャス・バイアスに常に気を付けていきたいです。

男女共同参画について

生涯学習ゼミを指導する中村教授にもお話しを伺ったところ、今年は、1979年に国連総会で女性差別撤廃条約が採択(日本は1985年に締結)されてから40年、日本で男女共同参画社会基本法が制定(1999年)されてから20年だそうです。
「しかし、男女共同参画に関する課題はまだ山積しており、子どもの性の商品化やデートDVなど、問題が低年齢化しています。また、教員の言葉や態度が『隠れたカリキュラム』となり子どもたちに影響を与えること等を考えると、教員を目指す人は、教育とジェンダーの関係、男女共同参画などについても学ぶ必要があるのではないか」と語っていました。

杉山さんのような男女共同参画意識を培った学生が教員として活躍してくれることを期待しています。

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