「東日本大震災を忘れない」学食コラボ・川内村村長 遠藤氏による講演を実施――福島県双葉郡川内村×教育学部原田眞理ゼミ×学友会

2021.10.07

玉川大学(東京都町田市/学長:小原芳明)は、10月12日(火)~15日(金)まで、福島県双葉郡川内村産の食材を使ったオリジナルメニューを学生食堂にて学生・教職員を対象に限定販売します。

この学食コラボ企画は、2013年から川内村でゼミ研修を行っている教育学部原田眞理教授のゼミ生25名が、「東日本大震災のことを忘れない」「玉川の学生に川内村のことを知ってもらいたい」という思いで計画しました。期間中の10月14日(木)には、川内村村長・遠藤雄幸氏ならびに県外避難者の方々による講演会も予定しています。コロナ禍においても世界中で相次ぐ自然災害が起きています。このプロジェクトを通じ、原田ゼミの学生は、同じキャンパスで学ぶ学生たちに向け、10年が経過する震災の記憶を風化させずに被災地への理解を深めること、そして防災意識を高める機会にしたいという気持ちで取り組んでいます。

メニュー概要 ※学生食堂のため一般のご利用はできません

【販売期間】 10月12日(火)~15日(金)12:00~14:00

【開催場所】 玉川大学Cafeteria Sakufu ・Cafeteria Rindo

【日替メニュー】*すべて税込み、2つの食堂で合わせた食数

  • 10月12日(火)  イワナの蒲焼丼(60食)460円
  • 10月13日(水)  そば粉のすいとん(60食)510円
  • 10月14日(木)  ひたむきシイタケジュニアの肉詰め(60食)510円
  • 10月15日(金)  かぼちゃのシチュー(60食)510円
  • 10月12日(火)~15日(金) 大根カレー(Sakufuのみ1日60食)360円
    • 期間中、提供する学食メニュー(お弁当含む)に使用するお米と味噌汁の味噌は川内村産。味噌汁のだしにはイワナのあらを使用。

川内村の食材を最大限に活かしたメニュー

メニューは、川内村の豊かな自然を生かした養殖のイワナや2020年に商標登録となり話題となった肉厚の「ひたむき椎茸」、旬の野菜でもあるかぼちゃなどを、学生食堂を運営している株式会社グリーンハウスが、学生の好みに合わせたメニューにアレンジしました。

イワナの蒲焼丼

そば粉のすいとん

ひたむきシイタケジュニアの肉詰め

かぼちゃのシチュー

大根カレー

*川内村の食材
養殖のイワナ、そば粉、ひたきむき椎茸、
大根、かぼちゃ、お米、味噌

学生のコメント

<9月30日 試食会の様子>

私たち原田ゼミは、東日本大震災を機に被災地である福島県川内村と交流を始めました。そこでの交流から、「被災地に目を向け過去の震災を風化させないようにしたい」「被災地への正しい認識を持ってほしい」という強い願いを持つようになりました。学食コラボを通して、私たちの願いが少しでも皆様に伝わればと思います。
(ゼミ長 教育学科 4年 原健太郎さん)

学食コラボが皆さんにとって、東日本大震災とその影響を受けた東北地方について考えるきっかけになったらと思っています。また私たち原田ゼミが交流を続けている福島県川内村の魅力を知っていただく機会になったら嬉しいです。
(教育学科 4年 斗澤輝一さん)

学友会のサポート

コロナ禍に伴い、抽選はQR コードを活用した非接触型の 方法を学生たちが考案。

玉川大学・玉川学園学友会では、東日本大震災復興支援の一環として川内村の支援を続けています。そして今年8月より学友会運営のショッピングモールにて合同会社かわうち屋との提携販売を開始。川内村の自然の恵みを生かしたイワナのアヒージョやいわな贅沢ごはん、川内高原そばなどの特産品を販売しています。
また学食コラボでは、広報用の横断幕やコラボメニュー購入者に川内村の特産品をはじめとする賞品が当たる抽選会を企画して賞品提供を行うなど、被災地支援とともに在学生の支援としてこのプロジェクトに携わっています。

10月14日(木)原田ゼミ特別講演会 対象:玉川大学の学生  会場:大学教育棟2014

9:00~10:40

「東日本大震災を経験した方からのメッセージ―経験者と支援者 2つの立場から―」

  • 【講演者】
    武田恒男氏(かながわ東北ふるさと・つなぐ会、さんりくのつながりHAMANASU会
    橋本洋子氏(同上)

県外避難者2名の方々による講演。写真洗浄についてもお話くださいます。

11:00~12:00

「今を乗り越え、その先へ Go  Beyond!」

  • 【講演者】
    遠藤雄幸氏(川内村 村長)

川内村の震災当日からの復興、現在の様子についてお話しいただきます。

  • 本講演は授業の一環で行われるため、一般の方はご遠慮いただいております。

川内村と原田ゼミとの交流

「目に見えないこころを理解する」ことを大切に考えている原田ゼミ。指導する原田眞理教授は阪神淡路大震災以来震災支援をしており、東日本大震災では在京避難者の方々、福島県内の避難者の方々のこころのケアを中心とした被災者支援を行ってきました。2013年に川内村で当時の復興対策課長からお話をうかがったことをきっかけに、同年からゼミ研修で川内村を訪れるようになり、現地の方々との交流を現在も続けています。そして2019年12月に第一回目となる学食コラボと講演会を実施。その後、新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年からは川内村での合宿は中止を余儀なくされました。現在はオンラインで村のことを学んだり、先輩に話を聞くなどの活動が中心となっています。
そのような状況の中、今年度は川内村村長遠藤雄幸氏による本学での講演が実現しました。

~原田教授のコメント~

ゼミの学生が作成したポスター

今回の学食コラボを計画するにあたり、川内村の遠藤雄幸村長をはじめ川内村野菜勉強会の方々に食材の手配などご協力をいただきましたことに大変感謝しております。また、今年度は遠藤村長に本学で講演をしてくださる機会にも恵まれ、とても嬉しく思っております。村長の温かく、人との出会いを大切にされるお人柄から実現の運びとなりました。心から御礼申し上げます。
震災から10年以上歳月が流れ、また新型コロナウイルス感染拡大により、東日本大震災や原発事故は忘れられがちです。しかし、災害はいつでも起こり、私たちの「当たり前」を奪っていきます。「ありがとう」といいますが、これは有難い(有ることが難しい) のです。だからこそ、今を大切に、一つひとつの事象を大切に、忘れずに継続して関わり続けることが大切だと考えております。
原田ゼミは「忘れない」「他人事ではなくしっかり向き合う(当事者意識を持つ)」「継続すること」がキーワードです。この学食コラボでは、非接触型の抽選方法も学生たちが考えました。コロナ禍を経験したからこそ、新たな工夫も取り入れて、学食コラボが復活できたことにも意味があると考えております。川内村との出会いのきっかけは震災でした。交流を深めていくたびに増していく川内村の魅力を、玉川の学生にも伝えていきたいと思っております。そしてコロナ禍で旅行もままならない日々、川内村の食材を学生たちに楽しんでもらいたいと思います。