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トートバッグで被災したトンガを支援。学生たちの活動に対して、駐日トンガ大使が玉川大学を訪れました。

2022.08.19
<学生が制作したトートバッグ>

7月13日(水)、駐日トンガ王国大使のテヴィタ・スカ・マンギシ氏が玉川大学を訪れました。

今回の来園のきっかけは、玉川大学の学生有志が2022年1月にトンガで発生した海底火山の噴火を受け、支援活動を始めたことにあります。寄付金を募るためにオリジナルトートバッグの販売を行っていた学生たちに対し、玉川大学も課外活動として認定。こうした学生たちの活動がトンガ大使館の知るところとなり、この日の来園につながりました。


この日は、実際に支援活動に取り組んだ神田美乃里さん、杉浦礼恩さん、羽田野ひかりさん(以上文学部英語教育学科4年)、谷口瑚々奈さん(芸術学部アートデザイン学科2年)に加え、小原一仁副学長、小田眞幸理事、そして学生の指導を担当した工藤洋路文学部教授が参加。大学教育棟2014教育学術情報図書館内のブックサロンにてトンガ大使との対面となりました。

トンガ大使が到着し、小原副学長による感謝の言葉や小田理事による学園の説明が行われた後、学生による英語でのスピーチがありました。今回の活動でリーダー役を担当した神田さんは「トンガの皆さんは、東日本大震災の際もたくさんの支援をしてくださいました。その恩返しができれば。」と、今回の活動のきっかけについても言及。これに対してトンガ大使からも「ありがとうございます。学生の皆さんによる素晴らしいプロジェクトだと思います」と、感謝の言葉がありました。

その後、学生たちからトンガ大使に対してトートバッグが渡され、また来園の記念品としてLED農園で栽培されたリーフレタス「夢菜」と、玉川アイスが贈られました。

今回のチャリティー活動について、学生たちに話を聞きました。

今年の1月に起きたトンガでの噴火に際し、何かできないかと神田さんが考えたことがきっかけですが、その背景には授業で学んだ「ラーニングピラミッド」という考え方があったそうです。「講義を受けて知識を得るだけでなく、実際に行動・体験することで日々の勉強を定着させることが重要という考え方です。私はSDGsに興味があり授業でも学んでいましたが、実際になにか行動を起こしたいと思い、今回の活動を始めました」と神田さん。同じ学科の杉浦さん、羽田野さんに声をかけると同時に、「何かを制作するにはデザインのできる人が必要」ということで、杉浦さんの高校の同級生の妹である谷口さんが加わりました。

「トートバッグのデザインは、『恩返し』という言葉をさまざまな言語を用いて表現し、それでトンガの国の形を形成するという案で決まりました。文字の大きさやバランスなどにはかなり苦労しました」と、デザインを担当した谷口さん。
また活動で苦労した点について、サブリーダーの杉浦さんは「当初はSNSを活用してトートバッグの販売を行っていましたが、それだけでは難しいなと感じていました。そこでさまざまな団体や協会にアプローチを図り、イベント時にブースを設置させてほしいとお願いしたのですが上手くいかないことも少なくありませんでした」と、当時の苦労を語ります。そうした中で、大学職員がトンガ出身でラグビー日本代表の経験もあるナタニエラ・オト選手と知り合いと分かり、オト選手にSNSで告知をしてもらったりと、徐々に活動が広がりを見せ始めます。
トンガ大使館との繋がりも、トートバッグにトンガ大使館のTwitterのURLを入れたいというお願いをしたところから始まり、それがこの日の来園に結びつきました。「大使にお目にかかれるとは思っていなかったので、とても嬉しいですし、お礼の言葉もいただいて、活動をしてきた本当に良かったと思いました」と羽田野さん。7月末の時点で、300枚を製作したトートバッグはすべて完売。この活動による利益分は全額トンガ大使館に寄付をして、このチャリティー活動は無事終了しました。

ラーニングピラミッドという考え方に基づき、学んだ知識を実際の行動を通して身に付けた学生たち。その過程では「多くの人を巻き込みながら活動を広げていく」など、経験からしか学べない多くの事柄があったに違いありません。玉川大学も、彼らの活動を通してトンガ王国との繋がりを深めることができました。学生たちがこの経験を今後さまざまな場所で活かしてほしいと思うと同時に、トンガ王国の一日でも早い復興を祈念いたします。

<左から 谷口さん、羽田野さん、神田さん、大使、杉浦さん>

※撮影時のみマスクを外しています

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