「東日本大震災を忘れない」学食コラボ・特別講演会を実施――福島県双葉郡川内村×教育学部 原田眞理ゼミ×学友会
10月18日(火)~21日(金)まで学生食堂にて学生・教職員を対象に福島県双葉郡川内村産の食材を使ったオリジナルメニューを、次週の10月25日(火)~28日(金)に併設するカフェテリアで川内村のいちごやそば粉を使ったスイーツを販売します。
この学食コラボは、2014年から川内村でゼミ合宿を行っている教育学部原田眞理教授のゼミ生27名が企画。期間中20日(木)には石巻市立大川小学校の津波訴訟の代理人である吉岡和弘弁護士と齋藤雅弘弁護士、そしてご遺族でもある只野英昭様に特別講演としてご登壇いただきます。
このプロジェクトでは、同じキャンパスで学ぶ学生たちに東日本大震災の記憶を風化させずに被災地への理解を深めてもらいたい、自然災害に対する防災意識を高める機会にしたいという思いでゼミ生が一丸となって取り組んでいます。

限定メニュー販売概要 ※学生食堂のため一般のご利用はできません
【販売期間】 10月18日(火)~21日(金)
【開催場所】 玉川大学Cafeteria Sakufu ・Cafeteria Rindo
【日替メニュー】*すべて税込み、2つの食堂を合わせた食数

- ・10月18日(火)
坊ちゃんかぼちゃのシチュー(80食)
大学生360円/大学院生・教職員460円 - ・10月19日(水)
ひたむき椎茸ジュニアの肉詰め(100食)
大学生410円/大学院生・教職員510円 - ・10月20日(木)
そば粉のすいとん(80食)
大学生410円/大学院生・教職員510円 - ・10月21日(金)
あんかけそばと炊き込みご飯(100食)
大学生410円/大学院生・教職員510円 - ・10月18日~21日
大根カレー 1日60食
大学生260円 大学院生・教職員360円
- 大学生の料金の一部は父母会が支援いたします。
- 期間中、提供する学食メニュー(お弁当含む)に使用するお米と味噌汁の味噌は川内村産。
限定デザートメニュー
【販売期間】10月25日(火)~10日28日(金) カフェテリアにて販売
いちごのスムージー1日80食280円/坊ちゃんかぼちゃのプリン1日60食350円/そば粉のガレット1日80食300円
川内村の食材を最大限に活かしたメニュー
メニューは、2020年に商標登録となり話題となった肉厚の「ひたむき椎茸」、旬の野菜でもあるかぼちゃなど、学生食堂を運営している株式会社グリーンハウスが学生の好みに合わせたメニューにアレンジしました。





- 川内村の食材:ひたきむき椎茸、かぼちゃ、大根、白菜、長ネギ、栗そば、そば粉、お米、味噌、いちご

学生のコメント

私たち原田ゼミでは、東日本大震災を機に福島県川内村との交流を続けています。「過去の震災を風化させない」「被災地への正しい認識をもってほしい」という想いから企画した学食コラボも今回で3回目となりました。今年は2週に渡って実施し、2週目には初の試みとなるデザートを販売します。川内村の食材を使った美味しいメニューがたくさんありますので、多くの学生に召し上がっていただきたいです。
(教育学科4年 ゼミ長 永田輝太さん)

今年は交流を続けている福島県川内村に実際に訪問してきました。川内村では、前に進もうとする方々の姿、心を込めて手をかけて作られているおいしい食材、そして生産者さんの想いに直接触れることができました。この機会に丹精込めて作られたおいしい食材をぜひ召し上がっていただきたいと思います。
(教育学科4年 松本菜奈子さん)
原田教授のコメント

大好きな川内村の魅力を東京の大学生にも知ってもらいたいと始めた学食コラボも3回目※となりました。今年は、さらに初めてのデザート販売も試みます。そして今年は、新型コロナウイルス感染拡大のために中止となっていたゼミ研修を3年ぶりに復活することができました。実際に川内村を訪れて、川内村の方々の温かさに触れ、椎茸やいちごの栽培を見学したことにより、より学生の考えが反映された学食コラボとなりました。学生たちは川内村を訪問することで、復興について改めて考える機会をいただきました。復興とは前の状態にに戻すことではなく、村の特色を活かしながら次に進んでいくことなのだと考えたようです。 川内村遠藤雄幸村長はじめ、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
- 第1回目 2019年12月、第2回目 2021年10月
川内村と原田ゼミとの交流
「目に見えないこころを理解する」ことを大切に考えている原田ゼミ。指導する原田眞理教授は阪神淡路大震災以来震災支援をしており、東日本大震災では在京避難者の方々、福島県内の避難者の方々のこころのケアを中心とした被災者支援を行ってきました。2013年に川内村で当時の復興対策課長井出寿一氏からお話をうかがったことをきっかけに、同年からゼミ研修で川内村を訪れるようになり、現在も現地の方々との交流を続けています。ゼミ合宿は、2020年から新型コロナウイルス感染拡大のために中止を余儀なくされましたが、8月30日から1泊2日で念願かない実現しました。学食コラボの食材となる川内村の「遠藤きのこ園」「川内いちごプラント」をはじめ、新たな村づくりを進める「かわうちラボ」、「かわうちワイナリー」「蕎麦酒房天山」「いわなの郷」を訪れました。学生は現地の方と触れ合いながら、東日本大震災で起こった出来事を風化させないよう思いを強める同時に、これからを生きる子供たちに教員としてどのように伝えていくべきか、改めてみつめ直す機会となりました。




学友会のサポート

玉川大学・玉川学園学友会では、東日本大震災復興支援の一環として川内村の支援を続けています。そして昨年8月より学友会運営のショッピングモールにて合同会社かわうち屋との提携販売を開始。川内村の自然の恵みを生かしたイワナのアヒージョやいわな贅沢ごはん、川内高原そばなどの特産品を販売しています。また学食コラボでは、広報用の横断幕やコラボメニューを購入した大学生に卒業生が経営するレストラン食事券をはじめ、川内村の特産品詰合が当たる抽選会を企画するなど、被災地支援とともに在学生の支援としてこのプロジェクトに携わっています。
10月20日(木)原田ゼミ特別講演会を実施
特別講演では、これまで陸前高田市、浪江町、川内村の方々からお話をうかがい、学生が自分たちに今、何ができるかを考える機会にしてきました。今年は宮城県石巻市大川小学校の津波被害をテーマに、大川小学校津波裁判の訴訟代理人弁護士の吉岡和弘弁護士と齋藤雅弘弁護士、そしてご遺族でもあり、生き残った只野哲也さん(震災時小5)のお父様でもある只野英昭様にご登壇いただきます。前半は吉岡弁護士と只野様の講演、その後齋藤弁護士が加わり、学生たちから事前に集めた質問にパネルディスカッション形式でお答えいただきます。只野様は、現地で語り部をされていますが、今回、子供の大切な命をあずかる未来の教員のためにと、本学教育学部での講演が実現しました。
- 【日 時】
10月20日(木)11:00 ~ 12:40
- 【開催場所】
玉川大学 University Concert Hall 2016 内Marble
- 【テ ー マ】
「東⽇本⼤震災から学ぶ―宮城県⽯巻市⽴⼤川⼩学校のお話―」
- 【講 演 者】
只野英昭様 吉岡和弘弁護士 齋藤雅弘弁護士
- 本講演は授業の一環で行われるため、一般の方のご参加はご遠慮いただいております。
- 講演終了後、講演者の方々にコラボメニューを召し上がっていただく予定です。