農学部学生が「東日本大震災ボランティア」に関する展示を開催中
農学部生物環境システム学科4年の溝口慎也(みぞぐち しんや)さんと矢田耕平(やた こうへい)さんが、東日本大震災が忘れられないようにと『カナダの人々からの励ましメッセージ展』を町田生涯学習センター7階ミニギャラリーにおいて開催しています(9月9日まで)。
2人は、2011年9月~12月(4ヵ月)に実施された生物環境システム学科2年次のカナダプログラムの研修期間中、玉川学園ナナイモ校地や提携校のバンクーバー・アイランド大学において、カナダの人たちに大震災の援助に対する感謝と被災地の現状報告を行いました。具体的には、市の中心部にブースを設置し、道行く人に声をかけ被災地の復興の様子を伝えるといった方法です。すると、500名以上の方が耳を傾け、そのうち256名の方から日本への激励の言葉をいただくことができました。メッセージを書いてくれた方には、感謝の気持ちをこめた折り鶴を贈呈。これらの活動を終えた2人は、「カナダの人々の被災地に対する温かい想いがあることに気づき、国境を越えた支援、国と国を結ぶ絆というものを肌で感じることができました。」と語ってくれました。
また、日本での被災地のボランティア活動を通じて、被災地の方々の想いを聞いた2人は、ボランティアや報道の数が減少し、被災者が震災を忘れられているという不安を抱えていることを知りました。震災を風化させない、カナダの人々の応援メッセージを日本の皆さんに知ってほしいという気持ちから今回の展示を企画し、「多くの人に展示を見てもらい、何かを感じていただければとても嬉しいです。被災地へのメッセージや、展示の感想が多く集まることを期待します。」と語ってくれました。
今後の展望としては、展示を見に来てくださった方々の意見を取りまとめ、被災地の方々に届けることを目標にしています。被災地にメッセージを届ける活動は、継続的に展示や講演という形で続けていく予定ですので皆さんもご協力をお願いいたします。
◆『カナダの人々からの励ましメッセージ展』
日時:2013年9月9日(月)まで 9時~17時
場所:町田市生涯学習センター 7階 ミニギャラリー
◆講演『大震災を生き抜く』
日時:2013年9月7日(土)13時30分~14時30分
場所:町田市生涯学習センター 6階 視聴覚室
テーマ:「震災が教えてくれたこと」
【溝口 慎也さん】
カナダ留学中にカナダの人々から震災に対してのメッセージをいただいて、感じ取ったこと、また、福島県富岡町出身者として、原発から10km圏内の現状と復興状況、被災者として震災をどのように受け止め、生きていくのかについて話します。
【矢田 耕平さん】
静岡県出身者として、多くの被災地へのボランティア活動に参加して感じたことを話します。