工学部・芸術学部の学生たちが提案したロボットサービスが「RSNPコンテスト2021」においてグッドコンセプト賞を受賞！

学生たちが提案したロボットサービス「怠け心を叱ってくれるロボット＜KanKan＞」は、ユーザーがスケジュール通りに行動できるように促し、できなかった場合はロボットに叱られるというコンセプトで、今回はサービスの企画からロボットプロトタイプの制作まで取り組みました。ちなみに、ロボットの名前である「KanKan」は、「叱る」から連想される「カンカンに」という言葉とヤカンが沸騰するイメージから名づけられました。
学生たちは6月ごろからテーマ設定のためのブレーンストーミングを行いました。さまざまな課題が出るなか、コロナ禍での学生生活に注目。オンライン授業など、リアルでのコミュニケーションがしにくい新しい生活様式において、大学生の意欲低下や生活が乱れたという調査結果から、「怠け心を改善し、自律心を養う手助けをロボットで実現できないか？」というテーマを設定して検討を始めました。

まず、大学生がオンライン授業の含まれる学生生活のなかで把握する必要のある情報を洗い出しました。学修面では、大学のラーニングマネジメントシステムの情報や教員からの受講者向け一斉メール、オンライン授業のための接続URL、各教科の課題の提出など、通知される情報が膨大なうえ、複数のツールによって運用されており、確認作業が煩雑であることがわかりました。それらに個人的なスケジュールなどが加わると、すべてを漏れなく管理するのは簡単ではありません。そこで、ロボットには、ユーザーが必要とする情報を簡便に取得し、タスクの遂行をサポートする役割を担ってもらうことにしました。具体的には、外部のカレンダーアプリケーションと大学のラーニングマネジメントシステムから情報を取得し、ロボット本体やオリジナルアプリを通じてユーザーに予定を通知するシステムを構築、期限を過ぎてもユーザーから反応がなかった場合、その行為をただすための「叱り」を表現したロボットの挙動などを考えました。そして、プロジェクトメンバー自身の学生生活の経験から、同じ授業を履修している友人が課題提出したことを知ると自分も焦って課題に取り組むようになったことから、別ユーザーから課題提出があった場合に、そのことを知らせる機能なども追加しました。