• ニュース&イベント

玉川大学・玉川学園Webサイト
IEサポート終了のお知らせ

玉川大学・玉川学園webサイトTOPページリニューアルに伴い、Microsoft 社の Internet Explorer(以下、IE)のサポートを終了いたしました。本学園が運営するサイトをIEで閲覧した場合正しく表示されない恐れがございます。
皆様にはご不便をおかけしますが、別のブラウザを利用しての閲覧をお願いいたします。

観光学部の学生が「水の里の旅コンテスト」で奨励賞を受賞。現地を訪れ企画したプランが評価されました。

2023.01.30

玉川大学観光学部有志の学生たちが、国土交通省が主催する「水の里の旅コンテスト2022」において、学生部門の奨励賞を受賞しました。

国土交通省では「水の里応援プロジェクト」と題したプロモーション活動を展開していますが、これは全国の水源地域や水文化の保全に取り組む地域といった「水の里」の魅力を全国に伝え、活性化することを目的としています。その一環として2010年から行われているのが、水の里の観光資源を活かした旅行企画のコンテストであり、国土交通省が観光業界と協力して毎年実施しています。
コンテストには一般部門と学生部門があり、挑戦した学生たちは最優秀賞、優秀賞に次ぐ、奨励賞を受賞しました。

取り組んだ学生たち。
アドバイスした小林准教授とともに

その旅行プランは、「古座川の魅力と共にはじまるご縁旅、人からはじまる人生旅 〜故郷探しは古座川で〜」というもの。和歌山県東牟婁郡古座川町を旅行先として、「この街ならではのゆっくりと流れる時間の中で、地域の魅力的なスポットを巡りつつ、人の心の温かさに触れ、癒やしを求めて何度も訪れたくなる旅」である点がポイントです。
玉川学園では、2015年に古座川町と包括連携に関する協定を締結。さまざまな教育連携が行われているほか、古座川町に自生しているクマノザクラの苗木が2020年より玉川学園に移植されています。また観光学部では2013年から古座川町の観光振興計画作成の支援を行うなど以前から交流があります。学生たちは実際に古座川町を訪れた上で企画を立案。古座川町は町名の由来ともなっている二級河川「古座川」が町内を流れており、この清涼で豊かな川の恵みを軸に、今回のプランは作成されました。

二泊三日の行程の中で、国の天然記念物にも指定されている「古座川の一枚岩」などの観光スポットを訪れたり、地元の食材を使用した料理を堪能。また地元の人たちと交流する機会も設けるなど、盛りだくさんの内容を企画しました。
この企画では、ターゲットを学生に設定。ある調査で自宅も実家も都内にあるという人の割合が5割を超えているというデータから、学生たちは独自にアンケートを実施。同年代のほとんどが第二の故郷を求めているという結果を得たことで、「学生のそうした想いに刺さる旅行企画を作ることで、古座川町を魅力的な旅行先と捉えてもらうと同時に、古座川町の関係人口を増やすきっかけにしたい」と考えました。
審査員からは「“人”を前面に出したツアーづくりに好感が持てる」、「単に観光スポットを巡るだけでなく地域のファンとして継続的な関係性を築くことを意識しているところが良い」といった講評がありました。また「川や水に関係の深い暮らしがある町なので、川や水に関わる暮らしについて話を聞いたり、一緒に何かをする時間などを設定すればより良い企画になると感じた」といった意見もありました。
学生たちからは「実際に訪れたことでプランを深く考えることができた」といった感想が聞かれた一方で、「現地の人の温かさに触れたことで、人とのつながりにフォーカスしすぎた」といった反省も聞かれました。学生たちの感想は以下の通りです。

「コンテストに参加したことで、他の参加者のアイデアを知ることもできたので、今後に活かしていきたいです。何より旅のプランを考える楽しさを実感できました。また、今回生まれた古座川町とのご縁を大事にしていきたいと思っています(竹林 夕里奈さん)」
「これまで参加したコンテストとは異なり、初めて現地に足を運んで感じた想いを、企画に込めることができました。その想いが実を結び、今回のコンテストでは結果を残せたと思います。ぜひ皆さんにも古座川町を訪れてもらいたいですね(鈴木 海心さん)」
「自分の学びを深められただけでなく、普段なら出会えない人々と交流する、またとない機会になりました。これまでも現地を訪れて企画をしてみたいと思っていましたが、それを体験できたことが嬉しいですね。また古座川町を訪れたいと思います(河口 紗楽さん)」
「メンバーで夜中まで話し合って作業をすることも多く、皆の頑張りが今回の結果につながりました。また授賞式で他の参加者の皆さんと知り合うことができたのも、非常にいい経験になったと思います。今後もさまざまなことに挑戦していきます(松澤 祐里さん)」

教室での授業にとどまらず、学外でのコンテストなどに参加することで多くを学ぶ観光学部。今回も他大学やNPO法人といったさまざまな参加者のプレゼンテーションを実際に聞いたことが、大きな刺激となったことでしょう。入学以来リモートでの学びがほとんどだった学生たちが現地に足を運んだことで、学修の楽しさに触れることができたのではないでしょうか。

シェアする