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「ロボカップジャパンオープン2023」にて、大学生チームが上位入賞。7月に行われる世界大会出場決定!

2023.06.28

5月3日~7日、滋賀ダイハツアリーナ(滋賀県大津市)で行われた「ロボカップジャパンオープン2023」において、工学部情報通信工学科の学生たちが中心となったチーム““eR@sers””(イレイサーズ)が、@ホーム DSPL(Domestic Standard Platform League)リーグ、@ホーム シミュレーションOPL(Open Platform League)、@ホーム エデュケーションの3部門に挑戦し、2部門で上位入賞を果たしました。
なお、@ホーム DSPLではメキシコ国立自治大学のメンバーと合同チームで7月フランスボルド―で開催される世界大会に出場が決定しました。

““eR@sers””チームの入賞結果詳細は次の通りです。

<ロボカップ出場結果>
@ホーム DSPL 2位 テクニカルチャレンジ3位
@ホーム シミュレーションOPL 2位 テクニカルチャレンジ2位
@ホーム エデュケーション 4位 テクニカルチャレンジ4位
※リーグの順位は競技結果、テクニカルチェレンジの順位は実演+プレゼンテーションにより決定されます。

各出場チームの代表者に話を聞きました。

@ホーム DSPL

日常生活でのロボットの利用を想定した競技です。トヨタ自動車製のロボット「HSR」を活用しリビングルームやキッチンなどの家庭環境において、いかに人間との暮らしに役立つ作業を遂行できるかを競います。
チーム““eR@sers””は、4年生メンバーと2年生メンバーで今回挑みました。4年生の小林遼平さんは、「先輩方から継承してきたノウハウやプログラムを後輩に受け継いでもらおうと、2年生と一緒に取り組んでいきました」と語ります。2年生の小林大喜さんは、「学年の違いはあれど、ざっくばらんに話ができる雰囲気だったので、忌憚ない意見を言い合えました」と準備の時期を振り返りました。
このような円滑なコミュニケーションがあったからこそ、「逆に2年生の新しい視点で課題解決できた部分もあった」と小林遼平さんは語ります。そういった先輩方が積み重ねてきたものと新しい風で強豪校より高い得点を獲得しました。
7月の世界大会に向けては、メキシコ国立自治大学のメンバーとオンラインで英語でコミュニケーションを取りながら、お互いが創り上げたプログラムを調整していきます。メキシコ国立自治大学は、現在ロボットの研究・指導をしている脳科学研究所コントレラス,ルイス研究員の母校でもあります。そういった縁で繋がっているメキシコメンバーと”eR@sers”の持ち前の団結力で健闘してくれることでしょう。

@ホーム シミュレーションOPL

VRデバイスを使い、メタバースのような仮想空間に人が入り込み、仮想空間上のロボットが人とやり取りをしながらタスクをこなす競技です。この部門では、玉川大学の先生方が作った競技プラットフォームを利用されています。今回は工学部情報通信工学科4年生の小銭勘太さんが中心となり出場しました。昨年11月頃から、課題に対するブラッシュアップを検討し始め、おおよそ2か月前から本格的に修正を重ねていったそうです。3つのタスクに対し、わずかな人数で対応していきました。「いままでコロナ禍でリモート開催だったため、会場での出場は初めてでした。開始10分前に動かなくなったという大きなトラブルに見舞われましたが、機転を利かせて、前回作っていたデータをなんとか入れて間に合わせました。ミスが本番で出てしまったことが悔やまれます」と振り返りながらも2位という成果を残しました。「VR環境下で、人が指示をして、ロボットを動かすというのはなかなか難しいのが現状です。これから修正し、後輩に引き継げるようにしたいと思います。」と大会終了後もチームのためにと考えている姿が印象的でした。

@ホーム エデュケーション部門

@homeの入門となるリーグであり、@homeの他のリーグよりも難易度を下げて簡単化されたルールに基づいて実施されます。そのため、新規に挑戦する学校も多く、高校生や大学1、2年生の参加も多く見られます。
チーム”eR@sers”からの出場メンバーは、2年生が中心で、今年の3月(1年次)に別の大会に出場したのが初めてでした。中心人物の一人である、2年生の永田陽也さんは、「3月の大会はまず出場してみるが目標でしたが、会場で目の当たりにした経験豊富な他大学のチームを見て、追いつき追い越したいとプログラムのブラッシュアップを集中的に取り組みました。」と準備までの1か月余りを振り返ります。タスクの調整も担当をうまくわけ、”eR@sers”の他のメンバーの知恵も借りながら取り組んでいきました。メンバーの望月颯さんも「1か月突っ走って、あっという間に大会当日でした。でも自分たちでやってきたところは何とか出来た」と振り返ってくれました。
今大会には、マカオからロボットやプログラミングなどを専門にする中学校から生徒が出場するなど参加者が多様化していく中で、英語でのプレゼンにも挑戦しました。担当した望月颯さんは「英語が得意ではなかったので、大変でしたが、英語ができる友人やルイス先生にもアドバイスいただきなんとか形になりました」と振り返りました。
今後は、もう一つ上のリーグに挑戦したいと意気込む2人ですが、次は中心メンバーとして引っ張っていく立場になります。後輩への引き継ぐ準備もしながら、新しい挑戦に歩を進めます。

Topic

チーム”eR@sers”の指導を担当する工学部情報通信工学科 水地良明講師と、脳科学研究所AIBOT研究センター 稲邑哲也教授が人工知能学会賞を受賞しました。
受賞の対象となった取り組みは、「クラウド計算機上のVR環境におけるhuman-robotインタラクションの競技会システム基盤の実装と競技会運営」です。この取り組みは、コロナ禍で人とロボットが会場に集うことができず、開催が困難となっていた人と関わる生活支援ロボットの競技会をオンラインで実施できる競技システムを整備する目的で行われました。実際に両先生が開発した競技システムでは、人がインターネット経由で仮想空間に入り込み、仮想空間内で人がジェスチャでロボットに指示をしたり、ロボットが人の行動を誘導したりといった生活支援タスクの競技のオンライン化が実現されています。

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