工学部エンジニアリングデザイン学科「デザインパテントコンテスト」優秀賞受賞作品の紹介

2021.03.19

令和2年度の「デザインパテントコンテスト」で、工学部エンジニアリングデザイン学科3年生の真崎魁さんと2年生の佐久間文弘さんの作品が優秀賞を受賞。真崎さんは主催者賞の一つである日本弁理士会 会長賞も同時に受賞しました。3月8日にはオンラインでの表彰式が行われ、意匠出願をした受賞作品の紹介や受賞者によるプレゼンテーション他、宇宙飛行士の山崎直子選考委員長との対談の様子などが配信されました。

このコンテストは、日本の次世代を担う若者が自ら考え出した創作・デザイン(意匠)を通じて知的財産権制度への意識と理解を深めることを目的とし、文部科学省・特許庁・日本弁理士会・(独)工業所有権情報・研修館が共同で主催しています。今年度は754件の応募があり、その中の30作品が優秀賞(意匠登録出願支援対象)に選ばれました。

本学では平成29年度から工学部エンジニアリングデザイン学科の黒田潔教授指導のもと、このコンテストへの応募が始まりました。今年度から同学科の平社和也助手もCADの指導で加わり、夏にはオンラインでCADの特別講習が行われるなど、応募に向けて準備を重ねてきました。今回の2名の受賞により、優秀賞受賞は4年連続となります。

ここでは今年度受賞を果たした真崎さんと佐久間さんの作品を紹介します。*特許庁へ出願手続き終了

日本弁理士会 会長賞・優秀賞 3年 真崎魁さん
デザイン創作の名称:デジタルメジャー

人体の採寸や測定物の外周を瞬間測定できるコンパクトな作品です。測定テープの両端に、磁石が内蔵された測定用の部品が取り付けられており、測定テープで測定物の周囲を回り込む形で部品をつなぎ、デジタル処理にて計測します。直線距離も正確に瞬間測定することが可能です。

真崎さんは1年次に「携帯用電子定規」で優秀賞を受賞。今回、日本弁理士会会長賞に選ばれたことは自身の成長を感じてとてもうれしいといいます。「次年度はより人々の生活の中で便利で役に立つものをデザインできるようにかんばります」と次回への抱負を語ってくれました。

*真崎さんは同主催の「パテントコンテスト」にも応募し、優秀賞(特許出願支援対象)に選ばれました。

発明名称:「靴紐留め具」

優秀賞 2年 佐久間文弘さん
デザイン創作の名称:Wring Grip

先端恐怖症の症状を軽減することのできる鉛筆削り。形状は、三角柱に丸みをもたしています。グリップ部分は雑巾を絞るような動作で回すようになっており、通常の鉛筆削りよりも短時間で削ることができます。また削り器には左右に刃が付いているため、グリップを絞る方向を気にせずに利き手で削ることもできます。

卒業後、工業デザインに関わる仕事を希望している佐久間さんは、「このコンテストでは意匠権の取得方法を学ぶことができ、商品化がかなう良い機会です。将来的には、使用者が説明書を見なくても安全に組み立てられるような設計、そしてデザインを手がけていきたいです」と夢を語ってくれました。

受賞理由として「真崎さんは使用しやすいコンパクトなデザインに仕上げた点、佐久間さんは機能性を重視したデザインが評価された結果ではないでしょうか」と話す平社先生。このコンテストで大事なことは、「自分自身で発想した商品デザイン(意匠)が既存のものと比較して、どこが新しいかを明確に捉えること」といいます。そのことにより、自分と他者の権利を守り、意匠権など知的財産権について理解を深めることができます。また、制作を進める過程でもCADの技術やデザイン能力も飛躍的に向上していきます。学生たちが試行錯誤を繰り返しながら成長していく姿を見ていると、喜びを感じると話してくれました。

エンジニアリングデザイン学科では、「科学的な視点でデザインを考察し、人と環境にやさしい商品づくり」をテーマに、大学の学びにとどまらず、社会で実践できる活動の場をこれからも広げていきます。

日本弁理士会のHPで真崎さんのインタビュー記事が掲載されています。

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