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工学部デザインサイエンス学科1年生が令和6年度「デザインパテントコンテスト」で文部科学省 科学技術・学術政策局長賞を受賞!特許庁への意匠登録出願へ!(4/9詳細情報追記)

2025.04.09

令和6年度の「デザインパテントコンテスト」に、⼯学部デザインサイエンス学科の1~4年生12名が応募し、1年生久野遼介さんの作品が、特別賞として、文部科学省 科学技術・学術政策局長賞を受賞いたしました。

このコンテストは、日本の次世代を担う若者が自ら考え出した創作・デザイン(意匠)を通じて知的財産権制度への意識と理解を深めることを目的とし、特許庁・文部科学省・日本弁理士会・(独)工業所有権情報・研修館が共同で主催しています。今年度は791件の応募があり、その中の27作品が優秀賞(意匠登録出願支援対象)に選ばれました。

本学はデザインサイエンス学科の黒田潔教授が指導のもと、平成29年から毎年本コンテストに応募しています。令和2年度から同学科の平社和也講師、および令和5年度から同学科の安部日菜子助手も加わり、毎年10数名の学生が「STREAM Hall 2019」のメーカーズフロアを利用しながら応募に向けて準備をしています。今回の久野さん受賞により、本学は7回目のべ10人の受賞となりました。弁理士のアドバイスのもと特許庁へ意匠登録出願の手続きを行い、3月7日に開催された表彰式にも出席しました。

【特別賞】文部科学省 科学技術・学術政策局長賞・【優秀賞】

工学部デザインサイエンス学科1年
久野遼介さん

デザイン創作の名称:包装用容器

普段から不便に感じていたことを、デザインで解決

作品名:包装用容器
工学部デザインサイエンス学科1年
久野遼介さん

今回、シャンプーなどのボトルについて考えました。実際に自分で使用していても、詰め替え時にシャンプー液をこぼしてしまったり、底面のヌメリなどが気になっていたのです。指導担当の安部日菜子先生からも「日常生活で気になったことを掘り下げてほしい」といったお話があったので、自分が不便に感じたことを題材にしてみました。



まず、ボトル上部の蓋部分の直径を広くして注ぎやすくすると同時に、ネジ部分にスリット(切れ目)を入れることで、そこに詰め替え容器を差し込んで詰め替え時の安定性を確保することを目指しました。また本体は下へ行くほど広がっていますが、内部は逆にすぼまっていく形状に。それだと最後に液が中央に残るので、無駄なく使用できます。さらに底面を平たくしないことで接地面を極力少なくし、ヌメリが発生しづらくなるよう配慮しました。
応募までの過程に関しては、入学したばかりでCADの経験もなかったため、アイデアを煮詰めながらCADも並行して修得していきました。夏季休暇期間中に学内で3回発表会があったのですが、そこでの意見を参考にしながらブラッシュアップさせ、同時に応募書類も作成。当初はボトルの外観だけを載せていたのですが、使用例などを入れた方が分かりやすいと言われ、追記しました。そして作業を進める上では、STREAM Hall 2019のメーカーズフロアの設備が発想を引き出してくれました。今回はCADや3Dプリンタを中心に使用しましたが、他にもさまざまな最新設備が整っているので、卒業までに使い尽くすつもりです。
もともとものづくりに興味があってこの学科を志望したのですが、今回のシャンプーのボトルの提案など、学びたいことが学べていると思います。また、実際に意匠登録までを経験できたことも、自分にとってはいい経験になりました。在学中に、またこのコンテストに応募するつもりです。そして卒業後は、何らかのものづくりに携われたらと思っています。

黒田教授のコメント

今回、久野さんはデザインパテント(意匠権)に取り組みましたが、その内容は技術に関わる権利であるパテント(特許権)にも踏み込んだものとなっています。パテントの方がハードルも高くなりますが、そちらを意識したものづくりにも興味を持ってもらいたいですね。

2023年度にスタートしたデザインサイエンス学科。その一期生は4月から3年生となり、より専門的な研究に取り組むことになります。そこで求められるのは、技術と発想でアイデアをカタチにする力。多くの学生が久野さんのように、学内の施設を活用して課題に取り組み、工業デザインなどの分野で活躍できる人材となることを願っています。

TOPICS

表彰式の様子

3月7日、東京ミッドタウン八重洲カンファレンスにて開催「令和6年度パテントコンテスト/デザインパテントコンテスト表彰式」が行われました。久野さんは、作品の紹介プレゼンテーションを行い、堂々とした発表で会場から大きな拍手が送られました。

学長報告

3月26日、小原一仁学長のもとに、受賞の報告と作品の説明をしました。小原学長からは、今後の活躍への期待と称賛のメッセージがありました。

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